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おすすめ映画|『裏切りのサーカス』(2011/トーマス・アルフレッドソン監督)感想‣イギリスの諜報部にソ連のスパイ(もぐら)が混ざっている!?

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charlemagneによるPixabayからの画像

『裏切りのサーカス』のあらすじ概要

スパイ小説の大家ジョン・ル・カレ(実際に英国情報局MI6で自ら諜報活動に従事した)のスパイ小説が原作の代表作を「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン監督、ゲイリー・オールドマン主演で映画化したスパイスリラー。1960年代のロンドン。東西冷戦の後期が舞台のある作戦の失敗でイギリスの諜報機関サーカスを引責辞職したジョージ・スマイリーに、ある日特命が下されます。それは、いまもサーカスに在籍する4人の最高幹部の中にいる裏切り者=2重スパイを探し出せというものでした。共演にコリン・ファース、トム・ハーディ、ジョン・ハート、ベネディクト・カンバーバッチほか錚々たる俳優が勢揃いしています。

なお、時折名前が出てきますが、姿を現さない『カーラ』という人物がいます。これは敵国旧ソ連のスパイ組織の親玉ですこの人物名を記憶しておくとストーリー展開が分かりやすいかもしれません。(そうでもないか!?)

原題:Tinker Tailor Soldier Spy

charlemagneによるPixabayからの画像

『裏切りのサーカス』のスタッフとキャストについて

トーマス・アルフレッドソン監督:1965年、スウェーデン生まれ。2008年のヴァンパイア映画『ぼくのエリ 200歳の少女』で国際的に知られる。本作品『裏切りのサーカス』は初英語作品。

ゲイリー・オールドマン(ジョージ・スマイリー):リュック・ベッソン監督の「レオン」(94)や「フィフス・エレメント」(97)では悪役で個性を発揮。伝記映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」(17)では、特殊メイクでチャーチル英元首相になりきり、アカデミー主演男優賞を初受賞している。

一時退職していたが、レイコン外務次官の要請によりサーカス内部の「もぐら」を探る為に呼び寄せられます。

出演映画➢

おすすめ映画|『レオン』(1994/リュック・ベッソン監督)孤独な殺し屋と麻薬密売組織に家族を殺された少女との交流と壮絶な復讐劇

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コリン・ファース(ビル・ヘイドン):サーカスの幹部、スマイリーの妻アンと不倫関係にある。

映画感想|『レイルウェイ 運命の旅路』(2013/ジョナサン・テプリツキー監督)コリン・ファース、真田広之とニコール・キッドマン共演の実話に基づくヒューマンドラマ!

トム・ハーディ(リッキー・ター):クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」(10)で国際的に脚光を浴びる。「インセプション」のレオナルド・ディカプリオと再共演した「レヴェナント 蘇えりし者」(15)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートを果たす/本作サーカス内では汚れ仕事を請負う工作員役。

感想ネタバレ|『インセプション』(2010年クリストファー・ノーラン監督)レオナルド・ディカプリオ主演SFアクション映画

ネタバレ感想|「レヴェナント 蘇えりし者」(2015)レオナルド・ディカプリオ主演サバイバル映画

ベネディクト・カンバーバッチ(ピーター・ギラム):名門ハーロー校時代に演劇を始め、マンチェスター大学卒業後、ロンドン音楽演劇アカデミーで研鑽を積む。2002年に俳優デビューしています。

おすすめ映画|『エジソンズ・ゲーム』(2019/アルフォンソ・ゴメス=レホン監督)発明王エジソンとライバルたちが繰り広げる電流戦争の映画化

おすすめ劇場公開中映画|『クーリエ 最高機密の運び屋』(2020/ドミニク・クック監督)

Hervé LagrangeによるPixabayからの画像

『裏切りのサーカス』のネタバレ感想

正直に言うと全く手に負えない映画でした。豪華出演陣には目を見張るものはありますが、本作を一度見ただけでは、恐らく全く理解出来ずお手上げではないでしょうか?映画「マルホランド・ドライブ」を見終わった後と同じ気分に陥りました。

登場人物が多過ぎる為、人物相関図を片手に見ないと理解は苦しいものでした。トルストイなどのロシア文学並。見終わった後に「解説」を読んでみましたが、「傑作である」という評価もある一方、「二度見が絶対必須」という意見も多数あったのは頷けました。

映画評では「ベテラン出演者の微妙な表情を読み取るのが愉しみ」とありましたが、指摘の通りかなり通好みの映画であることは間違いありません。(わたしの映画観賞力ではとても及びません…)ジェームズ・ボンドの活躍する007シリーズとは対極にあるスパイ物映画なので、期待される派手なアクションシーン、秘密兵器の類は一切出て来ません。電話の通話記録など不都合なページを破り捨てるという原始的な手段があった事には思わず苦笑させられました…

「レオン」で不埒な悪役ゲイリー・オールドマンと本作品の主人公のオールドマンがまったく結びつかないのですが…作品毎に個性的な役柄を見事に演じ切る彼の凄さが良く理解出来る映画ではありました・・・

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