>

おすすめ映画感想【ウォルト・ディズニーの約束】(2013/ジョン・リー・ハンコック監督)傑作ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』誕生秘話

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
Lisa BunzelによるPixabayからの画像
スポンサーリンク

【ウォルト・ディズニーの約束】のあらすじと概要

米ウォルト・ディズニーが、自社の映画製作の裏側を初めて描いた作品で、1964年の名作ミュージカル映画「メリー・ポピンズ」の製作秘話をトム・ハンクス&エマ・トンプソン、英米のオスカー俳優が共演し映画化した。

ウォルト・ディズニーは娘が愛読している児童文学「メリー・ポピンズ」の映画化を熱望し、原作者パメラ・トラバースに20年間も打診し続けていましたが、トラバースはまったく首を縦に振りませんでした。やがて「メリー・ポピンズ」の映画化について話し合うために、ついにイギリスからハリウッドへやってきたトラバースは、なんと映画の製作者たちが提案する脚本のアイデアをことごとく却下してしまいます。

なぜトラバースは「メリー・ポピンズ」を頑なに守ろうとするのか? 頑固な作家の心の奥深くに秘められた、ある思いを浮き彫りにする展開に心動かされます。その答えが、幼い頃の彼女と父親との関係にあると知ったディズニーは、映画化実現の最後のチャンスをかけ、ロンドンの彼女の自宅まで押し掛け、トラバースにある約束をするのでした…

監督は「しあわせの隠れ場所」のジョン・リー・ハンコック。

原題:Saving Mr. Banks

MacGyverNRWによるPixabayからの画像

【ウォルト・ディズニーの約束】のスタッフとキャストについて

ジョン・リー・ハンコック監督:米・テキサス州出身。「パーフェクト・ワールド」(93)「真夜中のサバナ」(97)の脚本は、クリント・イーストウッド監督によって映画化された。その後、監督作「オールド・ルーキー」(02)、「アラモ」(04)を経て、09年の「しあわせの隠れ場所」では主演のサンドラ・ブロックにオスカーをもたらしている。

おすすめ映画|『パーフェクトワールド』(1993/クリント・イーストウッド監督・主演)ケビン・コスナ―共演作

おすすめ映画|『幸せの隠れ場所』(2009/ジョン・リー・ハンコック監督)サンドラ・ブロックのアカデミー主演女優賞受賞作

トム・ハンクス(ウォルト・ディズニー):コメディアンとして「サタデー・ナイト・ライブ」(85~)などに出演する/ 本作品では、かなり気難しいトラバース夫人に対して「メリー・ポピンズ」の映画化権取得に向け最大限の努力を惜しみなくし続ける事で漸く20年越しの願いが叶う事になります。

トム・ハンクス出演映画おすすめ10作品(好み順)

エマ・トンプソン(P・L・トラバース):英ロンドン出身。ケンブリッジ大学で英文学を学び、卒業後はコメディエンヌとしてTV番組で活躍し、脚本も手がけた。TVドラマ「戦火燃ゆる時」(87)で共演したケネス・ブラナーと1989年に結婚したが、離婚/本作品では気性が激しく、わがまま勝手なトラバース夫人に徹頭徹尾なり切った演技が見事。恐らく大半の観客は何故夫人がそこまで意固地になるのか、十分理解出来ないのではないかと思います。しかし、背景には自分の父親の重く、悲しい、切ない過去の思い出があった事が、何度も繰り返されるオーストラリアでの回想により、次第に理解することが出来ます。

おすすめ映画|『クルエラ』(2021/クレイグ・ギレスピー監督)エマ・ストーン&エマ・トンプソン共演の実写化ディズニー映画

おすすめ映画|『ラスト・クリスマス』(ポール・フェイグ監督)3ヶ月先のクリスマスシーズンに必見

コリン・ファレル(トラヴァース・ゴフ /トラヴァースの父親。銀行員):トラヴァース夫人の人間形成に大きく関わった父親役を好演。慣れない銀行業務の抑圧はあったものの、家族との団らんの時間を大事にしていました。特に「お父さん子」であった幼かったトラヴァース夫人との親密度は深かった。

【ウォルト・ディズニーの約束】のネタバレ感想

児童文学『メリー・ポピンズ』の原作者パメラ・トラヴァース夫人から同署の映画化権を取得する為、ウォルト・ディズニーが20年に及び交渉を続けて来たという事なので、とてもびっくりしました。トラバース夫人はとても気難しく、自分の思い通りにならない事があると直ぐに気分を害してしまい、横を向いてしまうかなり偏屈な人間として描かれています。

そこには、ウォルト・ディズニー自身が自分の娘に対して素晴らしい映画を作って見せてあげたいという思いもあったのかもしれませんが、アメリカ・イギリス、全世界の子供たちに素晴らしい映画の感動を届けたいという純粋な気持ちがあった事が良く伝わって来る映画でした。

一方、トラバース夫人がここまで映画作りに対して事細かく注文を付けてくる理由はやはり夫人自身の少し偏屈である性格にもよるとは思いますが、幼い頃の父親との思い出がぎっし詰まっている作品『メリー・ポピンズ』であるため、より大事にしたい気持ち、拘りたい内容が多かった事が徐々に分かってきます。

映画作りとしては現在のシーンに過去の回想部分を交互に入れ替えながら、ストーリーを織りなして行く技巧はかなり上手いなと感じました。

ウォルト・ディズーの夫人をロサンゼルスのホテルに迎えるシーンでは見事に空振りに終わってしまいましたが、スイートルームの部屋一面にミッキーマウスやらディズニーキャラクター人形、フルーツで埋め尽くされていました。まあまあいい年をされている夫人を歓待したつもりでしょうが、これではまったく逆効果なのは当然かも知れません(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました