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映画『プライベート・ウォー』(2019/マシュー・ハイネマン監督)‣感想 レバノン内戦や湾岸戦争など世界中の戦地を取材した実在の女性記者メリー・コルヴィンの信念を貫く生き方!

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映画『プライベート・ウォー』のあらすじ・概要

レバノン内戦や湾岸戦争など世界中の戦地を取材した実在の女性記者メリー・コルヴィンの半生を、彼女が2012年に『ヴァニティ・フェア』に発表した記事「Marie Colvin’s Private War(メリー・コルビンの個人的な戦い)」を原作とし、「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイク主演、「カルテル・ランド」「ラッカは静かに虐殺されている」など骨太なドキュメンタリーを手がけてきたマシュー・ハイネマンの初の劇映画監督作品として手掛けた映画作品。

イギリスのサンデー・タイムズ紙の戦争特派員として活躍する伝説のアメリカ人ジャーナリスト、メリー・コルヴィンは、2001年のスリランカ内戦取材中に銃撃戦に巻き込まれて、左目を失明してしまいます。黒い眼帯を着用し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみながらも、人びとの関心を世界の紛争地域に向けたいという彼女の思いは益々強まっていきます。2012年、シリアの過酷な状況下にいる市民の現状を全世界に伝えるため、砲弾の音が鳴り響くホムズ入りし命懸けの戦場ライブ中継を全世界に向けてスタートしますが…

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映画『プライベート・ウォー』のスタッフとキャストについて

マシュー・ハイネマン監督:メキシコ麻薬戦争を追った「カルテル・ランド」(15)でアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされ、エミー賞3冠ほか多くのドキュメンタリー賞を受賞しています。

ロザムンド・パイク(ジャーナリスト/メリー・コルヴィン):人気シリーズ第20作「007 ダイ・アナザー・デイ」(02)でボンドガールに抜てきされ、華々しいスクリーンデビューを飾っています。

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ジェイミー・ドーナン(ポール・コンロイ、メリーの相棒カメラマン):ソフィア・コッポラ監督作「マリー・アントワネット」(06)で映画デビュー。世界的に話題となったベストセラー官能小説の映画化「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」3部作(15、17、18)の大富豪クリスチャン・グレイ役で一躍注目を浴びていますが、残念乍ら未見。

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トム・ホランダー(メリーのサンデー・タイムズ紙の編集者・上司):

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スタンリー・トゥッチ(メリーの最後の恋人):「ロード・トゥ・パーディション」(02)、「ターミナル」(04)、「プラダを着た悪魔」(06)などの話題作でバイプレイヤーとして活躍し、「ラブリーボーン」(09)でアカデミー助演男優賞にノミネートされています。

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映画『プライベート・ウォー』のネタバレ感想

ドキュメンター映画を得意とするマシュー・ハイネマン監督の面目躍如の初の劇映画作品を堪能しました。臨場感が半端ではなく、戦場の恐怖感が伝わってきました。

メリー・コルヴィン記者が銃撃戦、爆弾の炸裂する戦場で、何度も死ぬほどの恐怖を味わい、命からがら助かったにもかかわらず、凝りもせず再度戦場に向かう理由は記者として、一体何が起きているのか真の情報を世界に発信したいという強い「信念」があったからと語っていました。

軍部のプロパガンダの為に、一方に偏った内容の記事を書く「従軍記者」のイメージとはまったく異質で、記事の内容は限りなく公明正大な真実を語っている様に思えました。

コルヴィンの破天荒振りは映画全編に渡り随所に数多く描かれています。サンデー・タイムズ紙の上司に扮していたトム・ホランダーは呆気に取られる事ばかりでした。また、コルヴィンを演じたロザムンド・パイクのすっかりなり切った名演技にも終始目を奪われました。縦断飛び交う中、戦場を逃げ惑う後ろ姿を何度も見せられました。こんな戦場にはわざわざ来なければいいのにと何度も思いました。しかし、国に帰ってしばらくすると、また、沸々と使命感が抑えきれないエネルギーで噴出して来るのではないかと感じました。

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