>

メキシコの鬼才「アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督」おすすめ映画7作品

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
スポンサーリンク

U-NEXT

どの作品も監督の強烈な個性が溢れる作品揃いですが、中でもレオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント: 蘇えりし者』(15)壮絶なサバイバル映画を初めて見た時の深い感動は忘れられません。現在新作「Limbo(原題)」がメキシコで撮影が開始されたとの情報も入っているので公開がたいへん楽しみです。(作品の内容詳細はまだ明らかになっていないようです)

 

日テレドラマ

『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)

第87回アカデミー賞では同年度最多タイの9部門でノミネートされ、作品賞、監督賞を含む4部門を見事に受賞した。

「バードマン」というヒーロー映画で一世を風靡した俳優が再起をかけてブロードウェイの舞台に挑む姿を、「バットマン」のマイケル・キートン主演で描いた。かつてスーパーヒーロー映画「バードマン」で世界的な人気を博しながらも、現在は失意の底にいる往年の大スター、リーガン・トムソンは、復活をかけたブロードウェイの舞台に挑むことに。レイモンド・カーバーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出も主演も兼ねて一世一代の大舞台にのぞもうとした矢先、出演俳優が大怪我をして降板。代役に実力派俳優マイク・シャイナーを迎えるが、マイクの才能に脅かされたリーガンは、次第に精神的に追い詰められていく。次第に幻聴、幻視などが現れてくることで、精神的な切迫感が強調されていく。

映画感想|『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)

『レヴェナント 蘇えりし者』(2015)

レオナルド・ディカプリオと「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で第87回アカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が初タッグを組み、実話に基づくマイケル・パンクの小説を原作に、荒野にひとり取り残された瀕死のハンターの壮絶なサバイバルを描いたドラマ。主演のディカプリオとは「インセプション」でも共演したトム・ハーディが主人公の仇敵として出演し、音楽には坂本龍一も参加している。撮影監督を「バードマン」に続きエマニュエル・ルベツキが務め、屋外の自然光のみでの撮影を敢行している。

第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞など同年度最多の12部門にノミネートされ、ディカプリオが主演男優賞を受賞して自身初のオスカー像を手にしたほか、更にイニャリトゥ監督自身はが前年の「バードマン」に続いて2年連続の監督賞を、撮影のルベツキも3年連続となる撮影賞を受賞した映像美の見どころも余すところなく鑑賞したい作品。

狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(デカプリオ)。狩猟チームメンバーのジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)は、ひとりで歩く事もままららず、手の施しようもなく、亡くなるのは時間の問題と考えていた。そんなグラスを足手まといだと置き去りにしようとし、反抗したグラスの息子も、グラスの目の前で、ナイフで刺し殺してしまう。グラスは、フィッツジェラルドへの復讐心だけを糧に、厳しい大自然の中を奇跡的な回復力で生き延びていくが、大自然の脅威以外に追手のインディアンの執拗な捜索からも逃れなければ命を失うことになる。

ネタバレ感想|「レヴェナント 蘇えりし者」(2015)レオナルド・ディカプリオ主演サバイバル映画

『21グラム』(2003)

大学で数学を教えるポールは余命1か月と宣告され心臓のドナーを待つ日々。また、専業主婦のクリスティーナは夫と二人の幼い娘と幸せな生活を送る。一方、前科を持つジャックは神への信仰を生きがいに妻と二人の子供と暮らしていた。だが、ジャックが起こした悲劇的な交通事故をきっかけに出会うはずのない3人の運命が突然一点で結びつき、思いもよらない結末へと導かれていきます…命の重さ(魂)はわずか21グラムという事です。

おすすめ映画|『21グラム』(2003/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)魂の重さ!

『バベル』(2006)

イニャリトゥ監督の過去の作品と同じく、時間軸が交差する作品である。モロッコ、アメリカのカリフォルニア、メキシコのティフアナ、そして日本の東京と、遠く離れた地域の人物たちのそれぞれのストーリーが、ある事件をきっかけに交差する映画。

『バベルは『旧約聖書』創世記第11章にある町の名。町の人々は天まで届くバベルの塔を建てようとしたが神はそれを快く思わず、人々に別々の言葉を話させるようにした。その結果人々は統制がとれずばらばらになり、全世界に散っていった。この故事を背景に、「言葉が通じない」「心が通じない」世界における人間を描く』

モロッコの片隅で偶然放たれた一発の銃弾がアメリカ、メキシコ、日本の孤独な魂をつなぎ合わせてゆくという壮大な物語が始まります。

おすすめ映画|『バベル』(2006/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)

『愛する人』(2009/ロドリゴ・ガルシア監督)アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ製作総指揮

14歳の時の初恋で妊娠・出産した過去をもち、51歳の今は年老いた母親を介護し、毎日、施設で療法士として忙しく働いているカレン(アネット・ベニング)は、母の介護に追われながらも、幼すぎたゆえ母親の反対にあい、泣く泣く手放した娘のことを一日も忘れられずにいた。その娘エリザベス(ナオミ・ワッツ)は、母の顔も知らずに孤独な日々を過ごしていた。しかし、エリザベスは37歳の時、突然の妊娠をきっかけに、まだ見ぬ母への思いを募らせ、時が過ぎ去る前に、「愛している」ことを伝えたいと思い始めた。

「21グラム」のナオミ・ワッツが主演を務め、ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの息子ロドリゴ・ガルシア監督がメガホンをとる。製作総指揮に「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。

おすすめ映画|『愛する人』(2009/ロドリゴ・ガルシア監督)アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ製作総指揮

『BIUTIFUL ビューティフル』(2010)

スペイン、バルセロナに暮らすウスバル(ハビエル・バルデム)はかつてメキシコからこの地に移住した移民の男。2人の愛する子どもと情緒不安定でドラッグに頼る妻を養うため、大都会の片隅で、時には麻薬取引や移民の不法労働の手配など、違法な仕事にも手を染め、何とか日々の糧を得ていました。 そんなある日、突然膀胱がんが発覚、もはや治療が手遅れの為、余命2ヵ月を宣告され絶望に打ちひしがれるウスバルは、家族にはその事実を隠し通そうとする。自分自身の死の恐怖にも増して、何よりも遺される子どもたちの今後が、苦しみとして重くのしかかってくる……。

本作品はウスバルの眼を通じて、誰もが目を背けたくなる、どうしようもない悲しい現代社会の病理をリアルに映しながら、真っ暗な闇の中から一筋の光を見いだそうとする人間の強さと美しさが描かれています。

また、大勢の雑多な移民がひしめき、過酷なサバイバルを強いられている観光都市バルセロナの“影”の部分を鮮烈にえぐり出した、ドキュメンタリー的な視点も強く印象に残ります。

おすすめ映画|『BIUTIFUL ビューティフル』(2010/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)黒澤明の「生きる」にインスパイアされ生まれた傑作!

lutz6078によるPixabayからの画像

『アモーレス・ペロス』(1999)

メキシコシティーを舞台に、ひとつの交通事故を軸に交錯する3人の男女の愛の悲劇を3部構成で描く。ダウンタウンで暮らす青年オクタビオは、家族と一緒に住む家の中で、兄ラミロの妻スサナを愛し、悩み続けています。ラミロは真面目にスーパーで働いていますが、遊ぶ金欲しさに強盗を重ね、スサナにつらく当たっています。オクタビオはスサナを救い出すため、愛犬を闘犬に仕立て、ぼろ儲けした賞金を貯めて彼女と駆け落ちしようと準備をしています。

一方、誰もが顔を知る売れっ子、スペインからやって来た人気モデルのバレリアは妻子のある雑誌編集長ダニエルと不倫しています。ダニエルは妻との別居を決意し、2人はバレリアの愛犬とともに新しく購入したマンションで幸せな同棲生活を始めたばかりですが、バレリアは交通事故に遭い脚に重傷を負ってしまいます。また、愛犬もリビングの床の穴に落ちてしまい、姿が見えなくなってしまいます。

元大学教授の殺し屋エル・チーボは、廃墟のような家でたくさんの犬に囲まれて暮らしながら、リヤカーを引きながらごみ収集の仕事をしている。彼は殺しの標的を尾行する一方で、かつて捨てた自分の娘マルの後を追い家に忍び込む。それぞれ三者三様、決して満たされない愛に悩まされながらドロ臭く、ずる賢く生きる道を選ぶ姿をリアルに描出している。

おすすめ映画|『アモーレス・ペロス』(1999/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)

コメント

タイトルとURLをコピーしました