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映画『ハンナ』(2011/ジョー・ライト監督)感想‣山奥で元CIAの父親に育てられた少女の驚愕のサスペンスアクション

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映画『ハンナ』のあらすじ・概要

「つぐない」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたシアーシャ・ローナンが、同作のジョー・ライト監督と再びタッグを組んだサスペンスアクション。

フィンランドの森林地帯の人里離れた山奥の電灯もない小屋に住み、元CIA工作員の父に戦闘技術を徹底的にたたき込まれて育った16歳の少女ハンナ。父はある装置を指差し、「この装置のスイッチを入れれば外界に出ていける」と教え、ハンナはスイッチをオンにします。ある任務のためヨーロッパを旅立ちます。しかし、父のかつての同僚でCIA捜査官の冷酷無比なマリッサがハンナを執拗に追跡します。父親役でエリック・バナ、ハンナにまつわる秘密のカギを握るマリッサ役でケイト・ブランシェットが共演します。

 

2011年製作/111分/アメリカ
原題:Hanna

KerttuによるPixabayからの画像

映画『ハンナ』のスタッフとキャストについて

ジョー・ライト監督:ロンドン出身。05年に長編映画初監督作品でもある『プライドと偏見』で高い評価を受け、一躍注目を浴びる。『プライドと偏見』に出演した女優のロザムンド・パイクと婚約していましたが、その後破棄しています。アクション、スリラー、文芸映画といった様々な映画に挑戦中。

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シアーシャ・ローナン(ハンナ):米・ニューヨーク生まれる。両親は共にアイルランド人。07年公開の『つぐない』で13歳という史上7番目の若さでアカデミー助演女優賞にノミネートされて注目を集めています。その後数多くの話題作に出演(主演)人気を集めています/16歳まで元CIAエージェントの父親に戦う能力を高める教育を受けて育つ。

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エリック・パナ(アンナの父親、元CIAエリック・ヘラー):オーストラリア出身。メル・ギブソンの『マッドマックス』を見て俳優を志すようになったという。2001年の『ブラックホーク・ダウン』でハリウッドに進出、2003年の『ハルク』でハリウッド初主演/CIAから命を狙われ娘と二人でフィンランドの山奥で16年間生活していた。

ケイト・ブランシェット(冷酷で無慈悲なCIAエージェント/マリッサ・ウィーグラー):

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トム・ホランダー(マリッサ旧知の仲間アイザック):

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映画『ハンナ』のネタバレ感想

シアーシャ・ローナンの大ファンにとってもかなり違和感のあるサスペンス・アクション映画ではなかったと思われます。『プライドと偏見』や『つぐない』などの文芸映画で非常に高い評価を得ているジョー・ライト監督が敢えてアクション映画に挑戦する意欲は素晴らしいと感じました。

また、本作に共演する豪華な俳優陣が素晴らしい、ケイト・ブランシェット、エリック・パナ、トム・ホランダーなど。共演陣の中で、シアーシャ・ローナンはひときわ異彩を放つ”自然児”と思いきや、あっという間に”現実”に同化してしまう現代っ子ぶりには逆に素直に納得してしまうところが恐ろしい所です。16年年間人里離れた山奥で暮していた自然派ギャルをもっと期待したかった…

たしかに16歳の純真な少女が、良心の呵責が微塵も無くバタバタと悪漢を仕留めるシーンはちょっと恐ろしいと感じました。それにしてもCIAエージェントの屈強な男たちが余りに弱過ぎるのも問題でした。「柔良く剛を制す」を地で行ってましたが、それにしても…

16年間の一切文明とはまったく縁が無く育てられた純真無垢な少女が、元CIA捜査官の父親に育てられ、戦闘能力と自然環境の中で生き残る術のみを仕込まれます。どうやら父親の目的は元所属していたCIAへの復讐にあったようです。深い謀略があってドイツ・ベルリンでの親娘再会を期して山小屋から脱出したのだろうと思われますが、このへんのストーリーの展開は少し読めませんでした。あれよあれよという間にモロッコ、スペイン、ドイツへと舞台が移り変わって行くところは呆然とするばかり。

一方、執拗に父娘の命を狙うケイト・ブランシェット扮するマリッサの執念にも驚きました。これ程、冷酷で鬼婆の様なケイトを見た事がありません。これも正直かなりショックを受けました。

ちょっと苦しい「おすすめ映画」記事になってしまいましたが、「シアーシャ・ローナン」のファンにとっては間違いなく必見の一本に間違いはありません!

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