映画『アムステルダム』のあらすじ概要
「アメリカン・ハッスル」「世界にひとつのプレイブック」のアカデミー賞常連のデビッド・O・ラッセル監督が、クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デビッド・ワシントンら豪華キャストを多数迎え、ある巨大な陰謀に巻き込まれた3人の男女の行く末を、史実とフィクションを巧みに交えて描いた歴史コメディ・サスペンス映画。但し、シリアスとユーモアが絶妙なバランスでブレンドされているチョイゆる感もお楽しみ。本作は監督の7年振りとなる待望の最新作です。
舞台は1930年代のニューヨーク。かつて第1次世界大戦の戦地で知り合い、ひょんなことから大変ウマの合った彼らは、終戦後にオランダのアムステルダムで一緒の時間を過ごし、親友となったバート、ハロルド、ヴァレリー。3人は「何があってもお互いを守り合う」と誓い合い、固い友情で結ばれていました。
ある時、バートとハロルドがひょんなことから殺人事件に巻き込まれ、容疑者にされてしまいます。濡れ衣を着せられた彼らは、疑いを晴らすためにある作戦を思いつきますが、次第に自分たちが世界に渦巻く巨大な陰謀の中心にいることに気づくことになります。
「アメリカン・ハッスル」でもデビッド・O・ラッセル監督とタッグを組んだクリスチャン・ベール、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」「スキャンダル」のマーゴット・ロビー、「ブラック・クランズマン」「TENET テネット」のジョン・デビッド・ワシントンが物語の中心となる3人を演じ、共演にも「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレック、「アイリッシュマン」のロバート・デ・ニーロをはじめ、クリス・ロック、アニヤ・テイラー=ジョイ、ゾーイ・サルダナ、マイク・マイヤーズ、マイケル・シャノン、テイラー・スウィフト他の眩い豪華キャストが大集結し”世界最高の布陣”で描出された”衝撃的な陰謀”の目撃者となる事が出来ます…
2022年製作/134分/アメリカ
原題:Amsterdam
映画『アムステルダム』のスタッフとキャストについて
デビッド・O・ラッセル監督・制作・脚本:ラッセル監督は友人でもあるクリスチャン・ベールとプロット構築を開始、構想は5年に及び、後半3年間はマーゴット・ロビーも加わったという。
➢映画感想|『アメリカン・ハッスル』(2014/デビッド・O・ラッセル監督)1970年代アメリカで起こった収賄スキャンダル「アブスキャム事件」を映画化。
クリスチャン・ベール(楽観主義の戦傷して義眼の医師バート):今回は戦争で怪我をした姿を再現するため、コルセットで身長を約5センチ縮めてる出演したと!
➢おすすめ映画感想|『3時10分、決断のとき』(2007/ジェームズ・マンゴールド監督)出演ラッセル・クロウとクリスチャン・ベールの西部劇【U-NEXT 無料視聴】
マーゴット・ロビー(負けん気が強い女性ヴァレリー):従軍看護師としてフランスの野戦病院で活躍していた。
➢おすすめ映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル 』(2017/クレイグ・ギレスピー監督)マーゴット・ロビー主演映画
ジョン・デビッド・ワシントン(しっかり者の弁護士ハロルド):
➢おすすめ映画感想|『TENETテネット』(2020/クリストファー・ノーラン監督)”時間”が逆行してしまう最新SFアクション
レミ・マレック(資産家トム):ヴァレリーの兄
➢おすすめ劇場公開中 最新映画|『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021/キャリー・ジョージ・フクナガ監督)6年振りとなる007シリーズ最新作公開!
ロバート・デ・ニーロ(元ギル将軍):戦争の英雄ディレンベック将軍、退役軍人に大きな影響力を持つカリスマ的存在。退役軍人グループを前にした演説では、きっぱりと陰謀には加担しない事を表明し、その場で命を狙われるというショッキングな展開が待ち受けていました。
アニヤ・テイラー=ジョイ(トムの妻リビー):ひと際妖艶な異彩を放つ人妻
➢公開中 おすすめ新作映画|『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021/エドガー・ライト監督)60年代と現代の二人の女性の物語が交錯する衝撃の”サイコ・スリラー”
映画『アムステルダム』のネタバレ感想・見どころ
【ネタバレ有り】
本作のおすすめは前評判通りのキラ星の超豪華共演陣の面々に驚きました。ざっと数えて主演級の俳優が10人以上も出演している映画を見た事がありません。余りの豪華キャストが多いので、ロバート・デ・ニーロは主演3人を取り巻く円陣の中で小さくポツンと写っていたシーンもあり、これでいいのかとも思いましたが、仕方がない事です…
女性の主要キャストのマーゴット・ロビーとアニヤ・テイラー=ジョイの目力抜群の女優対決は見ものでした。30年代の超ゴージャスなニューヨークファッションに身を包みんではいるものの、彼女たちが醸し出すオーラが勝っている為、どんな派手な衣装も”地味”に感じてしまうところは驚きでした…
第一次世界大戦後の世界で、次の戦争が足音を鳴らして近づきつつ世相の中、戦争でもう一儲けしようと企む人物が、退役軍人グループに絶大な支持を得ているギル将軍を味方に取り込もうと計画します。本編の中では、命掛けで反対したギル将軍によりこの計画は大失敗します。(ギル将軍を政府部内に送り込むことで、戦争により利益を得る彼らの利権確保を図ろうとしましたが挫折します)
本編で扱われる”陰謀”は現在では誰もが知っている周知の事実なのか、或は今まで誰も知らなかった世紀の”スキャンダル”なのか良くわかりませんが、米国ならば有り得る事なのかも知れません。本作は、実はその事実(巨大な陰謀=政治的なテーマながら主眼はこちら!)を明らかにするまでのお膳立てとして、バート、ヴァレリー、ハロルドら3名の織りなすストーリーを一部アドリブの様なコメディタッチも各所に配し、或は格調高く絡めたのではないかという気がします…
コメント