『眺めのいい部屋』のあらすじ概要
E・M・フォースター原作の同名小説をイギリスの名匠ジェームズ・アイボリー監督が映画化した恋愛ドラマ。まだ封建的な思想が残り、階級意識がとても強かった20世紀初頭。フィレンツェを訪れたイギリス名家の令嬢ルーシーは、宿屋「ベルトリーニ」の“眺めのいい部屋”(アルノ河を見下ろせ、フィレンツェの街を一望できる部屋を譲られ大喜び)を譲ってくれた青年ジョージと一緒にピクニックに行くことに、そこで情熱的なアプローチ(いきなり接吻!)を受けます。しかし、階級や身分の違いを気にしたルーシーはジョージの思いを受け入れる事が出来ず、イギリスに帰国してしまいます。数か月後スーシーは貴族の青年セシルと婚約しまいますが……。
出演はヘレナ・ボナム・カーター、ジュリアン・サンズ、ダニエル・デイ=ルイス。
第59回アカデミー賞で最多8部門にノミネートされ、脚色賞(ルース・プラワー・ジャブヴァーラ)、衣装賞、美術賞の3部門を受賞した。
1986年製作/117分/イギリス
原題:A Room with a View
ロッテントマト批評家支持率:驚異的な100%!?
題名が少し似ているだけでまった異なる映画➢
40年間住み慣れた家を手放す決意をした夫婦を描く映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』(感想)まるで不動産屋の宣伝文句の様ですが、ほのぼのとしたコメディドラマ
『眺めのいい部屋』のスタッフとキャストについて
ジェームズ・アイボリー監督:数々の文芸映画で手腕を発揮し、本作E・M・フォースター原作の「眺めのいい部屋」(86)以外に、後にノーベル賞を受賞する作家カズオ・イシグロの小説を映画化した「日の名残り」(93)はアカデミー作品賞、監督賞などにノミネートされています。
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ヘレナ・ボナム=カーター(イギリス名家の令嬢ルーシー・ハニーチャーチ):ベートーベンのピアノを弾きの好き、熱情的な心を持つ。家庭環境の束縛からは中々逃れられず、窮屈な生活を強いられている。
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マギー・スミス(ルーシーの従妹シャーロット・バートレット、シャペロン=付き添い婦):伝統的な考え方から抜け出る事が出来ない人物。
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ジュリアン・サンズ(父親と二人で偶々ルーシーと同じホテルに泊まったジョージ・エマソン):奔放で自由な考え方を持つ。
ルーシーの弟、牧師ら3人と家のそばの小さな沼で水遊びをするシーンが印象的
ダニエル・デイ=ルイス(教養豊かなシシル・ヴァイス、一見神経質でつまらなさそうな青年):ロンドンとイタリア好き。読書家。
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ジュディ・デンチ(小説家のエレノア):人間観察を趣味にしている。ルーシーの行動を興味深く見守っている。フィレンツエの丘の上のシーンを著作に書くが、これはルーシーの従妹シャーロットが目撃したシーンを口伝えに教えた内容でした…
『眺めのいい部屋』のネタバレ感想・見どころ
フィレンツェ郊外の麦と赤い花の丘の風景が素晴らしかった。また、イギリス・サリー州のとても綺麗とは言えない小さな沼での”水遊び”シーンがとても強烈な印象に残りました。
イタリア・フィレンツェで受けた”風”がルーシーががんじがらめになっていた元々あった保守的、封建的な考え方を少しづつ変えさせるきっかけになった事は間違いありません。また、フィレンツエで偶然知り合ったジョージとの関係も一度は消えかけながら、近所のヴィラに引っ越してくるという偶然にも恵まれ、”婚約”という小さな約束をも蹴散らしてしまう事になります。
ストーリー全体的には大きな起伏の無い展開になりますが、ルーシーの心がいつ翻って、(もともとある程度分かっていた)本心通りの結婚が出来るのか非常に待ち遠しい展開になりました。
本作品を観賞した切っ掛けはダニエル・デイ=ルイスの出演作だったからです。ところが、期待に反して本作の役柄は読書好きの、有閑階級の”ぼんくら”のような感じだったの幾分肩透かしを食った印象でした。このような役を演じながら、芸域を広げる事も必要なのでしょう…婚約解消をルーシーから告げられ寂しそうな後ろ姿がなんとも辛そうでした・・・
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