>

上映中 おすすめ新作映画『花嫁はどこへ?』(2024/キラン・ラオ監督)感想‣予期せぬ旅を通じ、新しい価値観と可能性を手にした2人の女性

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
スポンサーリンク

『花嫁はどこへ?』のあらすじと概要

インドの人気俳優アミール・カーンが製作を手がけ、「ある花嫁が行方不明になり、また別の花嫁が間違った家に来てしまう」というまったくあり得ないストーリー…取り違えられた2人の花嫁の思いがけない人生の行方をユーモアたっぷりに描いた心温まるヒューマンドラマ。

大安吉日のインド。育ちも性格も全く異なる2人の女性プールとジャヤは、それぞれの花婿の家へ向かう途中で、同じ満員列車に乗り合わせます。しかし2人とも真っ赤なベールで顔が隠れていたため知らぬ間に入れ替わり、あり得ない勘違いから、そのまま別の嫁ぎ先に連れて行かれてしまいます。予期せぬ旅を通して新しい価値観と可能性に気づいたプールとジャヤは、周囲の人々をも笑顔にしながら、生まれて初めて自分自身の手で人生を切りひらいていくことになります。世界最大の映画批評家サイトRotten Tomatoesでは批評家100%、観客95%という驚異の高評価をキープしている作品となっています…

インフルエンサーとしても注目される俳優ニターンシー・ゴーエルがプール、本作が映画初主演となるプラティバー・ランターがジャヤを演じています。アミール・カーンの元妻で「ムンバイ・ダイアリーズ」などで知られるキラン・ラオ監督がメガホンをとり、豊かな大自然とインドの魅力たっぷりに描き出しています。

2024年製作/124分/インド
英題:Laapataa Ladies

広いインド、列車に乗って迷子になる映画➢

迷子の少年が25年間かけ、Google Earthを頼りに故郷を探し出した奇跡の実話 映画『LION ライオン 25年目のただいま』(感想)迷った距離は1万㌔、涙が込み上げてきました!

『花嫁はどこへ?』のスタッフとキャストについて

キラン・ラオ監督

アミール・カーン 製作:監督デビュー作「ムンバイ・ダイアリーズ」(2010)ぶりの新作となるキラン・ラオがメガホンを取り、大ヒット作「きっと、うまくいく」(2009)などに主演し俳優としても絶大な人気を誇る

ニターンシー・ゴーエル(プール):インフルエンサー、モデルとしても活躍し、テレビCMにも多数出演しています。インスタグラムのフォロワー数は何と1,119万人にのぼると。本作は初主演。

プラティバー・ランター(ジャヤ):

スパルシュ・シュリーワースタウ(ディーパグ、プールの夫)

『花嫁はどこへ?』のネタバレ感想・見どころ

このインド映画は本当に面白い。人情味もたっぷりで、インド版「寅さん映画」のよう。インドの列車にはまだ乗った事はありませんが、30年位前の中国の超満員で走る列車に乗った時の経験を思い出してしまいました。3人掛けの長椅子(硬座)に4人掛け、しかも尻半分椅子に座り一晩明かしました…映画の列車の窓には鉄格子が掛かっていました。中国では窓は開放されていたので、席取りの為に自分の赤ちゃんを窓から席に放り込む親がいたり、停車駅での”修羅場”を経験しました。

本作品では自分のベールを被って、同じ様な衣装を纏う女性を自分の花嫁と勘違いして停車駅で降ろしてしまい、自宅で連れて帰るという大間違いを犯していました…一方、置き去りにされた本当の花嫁は自分が行くべき村の名前、降車すべき駅名など一切を知らない、全て夫任せというにわかに信じられない女性です。これが大らかなインドと思うと納得してしまいますが…もしや、夫や家族も新婦が入れ替わっている事に気付くことなく、新婚生活が始まるのかと期待しました。しかし、さすがにそのようにストーリーは展開せず、夫を含め家族全員人違いに瞬時に気が付き、皆で慌てふためいていました。

二人の新婦の境遇がかなり違いますが、それぞれの人生が一瞬交錯するところが不思議でした。まったく頼りにならず、失踪人の捜索に賄賂を要求するような地元警察官が、映画のキーパーソンになっていた事にも少々驚きました。根っこはそんなに悪い奴ではないことに少々安心しましたが…

涙あり、笑いありの極上インド体験が待つ映画ワーㇽド、今年一押しの映画です。(なんてったって、辛口映画批評サイト、ロッテントマトで100点満点獲得作品)

コメント

タイトルとURLをコピーしました