
超大型ノンフィクション『天路の旅人』(沢木耕太郎著/新潮社)感想‣西川と沢木の年の差は約三十年で、親子ほど違い。共通点は二人の旅が二十六歳の時に始まったことだった…
第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。(新潮社HPより引用)