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おすすめ本の紹介

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エッセイ”自伝小説”『私のことだま漂流記』山田詠美著(講談社)感想‣同世代の”女流作家”魅力あり過ぎ、もっと前から読んでおけば良かったと反省!

本書は山田詠美の人生の各ステージごとの印象的なエピソードを中心に書き綴った随筆集となっています。文学少女時代、学生・漫画化時代、新宿・六本木のホステス時代、横田基地時代から文壇デビュー後の歴史を辿る回想録となっています。交流範囲の広さも覗え昭和文壇の大御所たちとの接点に関わる思い出話にも大変興味を惹かれました。
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新刊書おすすめ『覇王の轍』(相場英雄著・小学館)感想‣鉄路の下に巨悪は眠る!新幹線恐ろしや。

警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習に戸惑う。両事件の背景に、この国の鉄道行政の闇が広がっていることも知り……大ベストセラー『震える牛』で食品偽装を、NHKでドラマ化の『ガラパゴス』で非正規労働の闇を暴いた筆者が、ついに鉄道行政のタブーに踏み込んだ!
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小説『方舟』夕木春央著(講談社)感想‣クローズドサークルの作品が好きなミステリーファン必読推理小説、結末の予想はほぼ不可能

本著『方舟』が2023年本屋大賞にノミネートされた(2023.1.20)との記事を見て早速本屋で購入しました。それ以前に本屋店頭で売られているのを横目で見ていましたが、内容も良く分からなかったので手に取ってみる事はありませんでした。また、それ以前に『方舟』が週刊文春ミステリーベスト10 2022国内部門&MRC大賞2022 第1位をダブル受賞したというニュース(2022.12.7)も大変気なっていました…読んだら驚きの内容にびっくり仰天!大変面白いので是非お読みいただく事をお勧めします。
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小説『リバー』奥田英朗(おくだ・ひでお)著(集英社)感想‣人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説! 何もかも忘れて没入出来る小説です!

同一犯か? 模倣犯か? 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで2名の若い女性の死体が発見される! 十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。
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歴史小説『天下大乱』伊東潤著 (朝日新聞出版)‣感想 関ケ原の合戦に至るまでの生々しい情報戦など赤裸々な人間ドラマの展開を見事に描出

秀吉没後から関ケ原の合戦直後までを徳川家康と毛利輝元の視点を中心として、同時代を生きた戦国武将、秀頼、淀君らを描く歴史ドラマとなっています。従来徳川家康と対峙するのは石田三成として描かれる事が多かったのですが、本作では西軍総大将は”毛利輝元”として描かれます。
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小説『布武の果て』上田 秀人著 (集英社文芸単行本)‣感想 堺商人の鋭い利益損得の視点から見た驚きの織田信長像

某社社内報の『書評欄』にたまたま推薦記事があったのが目に留まり、書店で買い求めて読んでみました。400ページを超す分量の単行本でしたが、すっかりのめり込み愉しむ事が出来ました。戦国時代の堺の豪商の目線から見た織田信長が迫力満点で描かれています。成る程と唸らされ切り口も大変多く、刺激を貰いました。今まで敬遠しがちだった歴史時代小説の分野にも興味を惹かれる切っ掛けとなる一作!
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おすすめ本|『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』奥田 昌子著 (幻冬舎新書/電子書籍)普段の食事や生活習慣の改善が減量に直結する指南書

本書は以前より何回も読み直しています。読むたびに「あぁそうか」と納得し、食習慣・食生活、運動習慣などを改善しなければならないと気付かされます。しかしながら、暫くすると本書の内容もすっかり忘れてしまい元の「習慣」に戻ってしまいます。その意味では私にとっては「まったく役に立たない本」といえなくも有りません。しかしながら、この度本書を再度読み直して、今回こそは心を入れ替え体質改善(簡単に言えば減量)にしっかり取り組みたいと思い、重要事項をピックアップして頭に入れ、実践して行きたいと思います。
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おすすめ本|『北海道を味わう 四季折々の「食の王国」』小泉武夫著(中公新書/電子書籍)北の大地の食いしん坊博士!

四季それぞれの旬の食材、海のもの、山のものが紹介されています。実際にご本人が広い北海道を歩き回られて現地で食されている様子の描写が微に入り細に入り精彩を極めており、読者としては、一刻も早く北海道を訪れ、同じ食材を是非味わって見たいものと駆り立てられます。
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おすすめ本感想【植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫】田中修著(中公新書)

植物のすごさは、何といっても成長力とこれを支える光合成のしくみです。水と空気中の二酸化炭素を材料に、太陽光を利用があれば、葉っぱでブドウ糖やデンプンをつくる光合成の機能には改めてびっくり仰天します。人間の能力では、小さな葉っぱがしているこの光合成をいくら頑張っても真似することはできないそうです。植物が生きるために必要なアミノ酸やタンパク質、脂肪やビタミンなど何でも自分でつくり出してしまう。そして、植物の成長によってつくり出される多くの物質に、人間や動物も、昆虫や多くの微生物もすべてがそれに頼って生きています。
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おすすめの新刊書|『彼方への挑戦』松山英樹著(徳間書店)

マスターズ優勝後に出版された松山英樹著「彼方への挑戦」を読んでみました。本書を手に取ったきっかけはプロゴルファーの金子柱憲さんが「おもしろい」と絶賛したSNSへの投稿記事を読んだことでした。プロゴルファーが勧める本なので間違いはないと思い読みました。
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