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蜜蜂と遠雷 松岡茉優主演 恩田陸原作 映画レビュー

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「蜜蜂と遠雷」 のあらすじ・概要

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史上初の快挙となる直木賞と本屋大賞のW受賞を果たした恩田陸原作小説『蜜蜂と遠雷』が、松岡茉優主演で映画化されたもの。

芳ヶ江国際ピアノコンクールでの超エリート・天才・異才たちの激突模様と、そこに至るまでの人生の葛藤を描かれています。厳しい選考を通じてのかれらの成長と友情の青春物語。ライバル4人を中心に描かれていますが、彼らは決してお互いをライバルとして敵視することは無く、お互いの音楽の良さをそれぞれ認め合い、また、お互いが自分の音楽そのものを高める力となっているところに、見終わった後爽快感を感じる事ができます。

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「蜜蜂と遠雷」 ネタバレ感想

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ストーリーとテーマについて

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主人公はピアノの元洲が天才少女・亜夜(松岡茉優)。彼女が演じるのは、かつて国内外のジュニアコンクールを制覇するも、13歳のときに母を亡くし、ピアニストになることから長らく逃げてきました。7年前の突然の失踪から再起を目指し、コンクールにチャレンジしています。本編では、かつての失踪事件や不調で心に闇を抱え、それを乗り越え、大観衆の前に立つまでの心の動き、動揺や自信を投影する演奏はどう表現すべきなのかコンクール期間中の短い時間での心の葛藤シーンは良く描けています。しかしながら、一番知りたい、この過去の7年間をどのようにピアノと向き合っていたかは、残念ながら本編の中で語られるシーンはありません。

映画のシーンは一次予選、二次予選、最終選考の演奏シーンなど一貫して迫力のある演奏に終始します。私は音楽的な素養は皆無ですが、全編にひたすら流れる力強い名演奏の素晴らしさは感じ取ることは出来ます。それもそのはず、出演者4名演奏は実際プロの演奏家が担当されています。本来映画の中では誰が優勝するのか気になるところですが、各人の名演奏を聴いていると、それぞれ個性的な音色に圧倒され、順位などもうどうでもいいな、という気分になるから不思議です。

陰のある栄伝亜夜(松岡茉優)のピアノは、ドイツを拠点に活躍する河村尚子が担当した。社会人ピアニスト・髙島明石(松坂桃李)の演奏は福間洸太朗、貴公子マサル(森崎ウィン)は金子三勇士、天才少年・風間塵(鈴鹿央士)を藤田真央という、日本を代表する若手ピアニストがそれぞれ演奏しています。

キャラクターとキャストについて

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石川慶 監督・脚本・編集:幼少の頃から両親の影響で映画が好きで、東北大学で物理学を学んだ後、映画監督を志し、多くの名匠を生み出したポーランドの国立大学、ウッチ映画大学に留学し演出を学ぶ。短編映画などの制作でキャリアを積み、母国語で映画を作りたいと考え帰国。日本とポーランドの合作企画『BABY』ではプチョン国際ファンタスティック映画祭の企画マーケットでグランプリを受賞するなど、極めて異色な経歴を持つ。

松岡茉優:「勝手にふるえてろ」(17)で映画初主演し、第71回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督の「万引き家族」(18)ではメインキャストを務め、第42回日本アカデミー賞では「勝手にふるえてろ」で優秀主演女優賞、「万引き家族」で優秀助演女優賞を受賞。若手の中でも実力派として着実に成長を遂げている。

松坂桃李:(明石役)社会人で妻子を持ち。それでも夢を諦めきれず、年齢制限もある今年が最後のチャンスと決意してコンクールにエントリーする。

映画「麒麟の翼 劇場版・新参者」(11)、「ツナグ」「今日、恋をはじめます」(ともに12)の3作品で第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。そのほかの映画主演作に、「マエストロ!」(15)、「キセキ あの日のソビト」(17)、「不能犯」(18)、「居眠り磐音」、本作品「蜜蜂と遠雷」(ともに19)など。「孤狼の血」(18)で第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。翌年には「新聞記者」(19)で同賞の最優秀主演男優賞を受賞するなど受賞歴多数。

森崎ウィン:フランス系貴族の血統を引く音楽エリートとして超名門音楽院に在籍し、優勝候補最有力の重圧に挑む(マサル役)。人気と実力を兼ね備えており、コンクールの優勝大本命。亜夜の幼馴染で、亜夜の母親に小さい頃ピアノのレッスンを受けたことがある。

ごくせん 卒業スペシャル’09」「ごくせん THE MOVIE」(ともに09)に出演し、映画「パレード」(10)や「闇金ウシジマくん」(12)などを経て、カリスマ歌手・尾崎豊をモチーフにした映画「シェリー」(14)で初主演を務めた。16年、スティーブン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー・ワン(原題)」(18年全米公開)で主人公の友人ダイトー役に大抜てきされ、ハリウッドデビューを果たした。

鈴鹿央士:“ピアノの神”と呼ばれた今は亡き世界最高のピアニストからの「推薦状」を持っている。かつてコンテストに参加した経歴もない“異端児”の謎の少年(塵役)彼の家には本物のピアノは無いという設定、優勝したらピアノを買ってもらえる?

高校2年生のとき、映画「先生! 、、、好きになってもいいですか?」(17)にエキストラとして参加した際、同作の主演を務めていた女優の広瀬すずにスカウトされたことがきっかけで、18年4月、東京の大学へ進学すると同時に芸能事務所に所属。19年から俳優として活動を始め、NHK連続テレビ小説「なつぞら」、映画本作「蜂蜜と遠雷」「決算! 忠臣蔵」、TVドラマ「おっさんずラブ in the sky」(すべて19)と、次々と話題作に出演している期待の星。

まとめ

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本来であれば、昨年公開された時点で劇場で鑑賞すればより素晴らしい音楽に浸る機会もあったのかもしれませんが、今回は家でDVD鑑賞となりました。音楽の迫力は何割か割引されたかもしれません。

500頁もの原作を2時間の映画に凝縮する作業も大変なものがあると思います。また、本に描かれている内容は映像化は不可能と言われた部分もあったそうですが、本作品は原作者恩田陸氏も仕上がった映像を実際見て、その出来栄えに感激されたと言われています。

私のおすすめポイントはストーリーも勿論大変に面白いですが、純粋に音楽に耳を聞き入る為だけに鑑賞してもいい映画だと思います。評価は90点。

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