伊豆半島は全体が温泉の宝庫です。会社の厚生施設があったので伊豆高原、蓮台寺温泉(清流荘)へは子供がまだ小学生で小さかった頃家族旅行で頻繁に訪問しました。また、わたし自身が子供の頃は、三島まで新幹線で行き、沼津からは堂ヶ島行くフェリーで更に松崎、雲見、土肥、戸田など関東方面の人間には馴染みの薄い西伊豆方面へも良く通いました。西伊豆以外は車がメインでした。今回は初めて、東京駅始発の特急『伊豆踊り子号』で伊豆急下田まで行ってみました。
また、下田プリンスホテルの前の国道135号は何度も通り過ぎていましたが、先週宿泊(二連泊)初体験となりました。到着した初日は幾分晴れ間が出て、綺麗な海を見渡す事ができまましたが、2日目、3日目共に雨の為、生憎海で泳ぐことは全く出来ませんでした。梅雨のこの時期の訪問は海水浴ではなく、温泉と料理がメインだったので仕方ありません。
伊豆の魅力は一言で言い表せませんが、至る所に湧き出ている温泉と美しい海と緑、豊富な魚介類にあるのではないでしょうか!
東京から下田温泉への旅程
(行き)13:00東京駅発(始発)特急踊子15号、15:44 伊豆急下田着(終点) (帰り)13:02伊豆急下田発(始発)特急踊子10号、15:49 東京着(終点)と、 3時間足らずで下田に到着します。勿論、自動車には自動車の利便性がありますが、列車は座っているだけで目的地に時間通りに到着出来る便利さは、夏休みシーズンの帰り道の大渋滞を思うと、全くストレスの無い大変貴重な交通手段だと思います。
下田温泉の概要
下田了仙寺は日米下田条約締結の地として有名ですが、今回初めて訪問してみました。現在は静かに佇んでおり、幕末の激震が走った当時の歴史の動きの気配を感じる事はできませんでしたが、ペリーらがこの地を舞台として日本への開国を迫った場所です。
下田に入港したペリーは日本側と条約の細かい規定(日米下田条約)を定めました。その話し合いの場所となったのがこの了仙寺だそうです。伊豆急下田駅から徒歩10分程度で行くことが出来ます。付近にはなまこ塀の古民家が散在し、カフェ・レストラン等に改装されて再利用されていました。どこか懐かしい雰囲気のお店が多く入ってみたくなる魅力を感じました。
記事を書く為に下田温泉(しもだおんせん)について少し調べてみました。下田温泉は、静岡県下田市(旧国伊豆国)市内にある温泉の総称。蓮台寺温泉、河内温泉、白浜温泉、観音温泉、相玉温泉の総称です。また、伊豆金山の一つである旧河津鉱山(蓮台寺金山)坑内から湧出する温泉もパイプラインによって、下田市内のホテル・旅館・公衆浴場に給湯されているとのことです。
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宿泊ホテル(下田プリンスホテル)
下田プリンスホテルの大浴場は男女2つの展望風呂のみです。源泉掛け流しの表記はなかったので、残念ながら加熱・加水です。HP8.1の弱アルカリ性温泉で無色・透明でした。当然ながら飲泉は不可です。日帰り入浴は大人1200円、子供600円(小学生以下)となっています。
展望風呂からの太平洋の眺め、伊豆七島の眺望も十分楽しめますが、やっぱり一番魅力的な過ごし方は、晴れた日にビーチでのんびりと過ごすのリゾートホテルの定番だと思います。
下田から行けるおすすめスポット
今回は雨の為下田市内以外は観光で訪れる事が出来ませんでした。過去何回か訪問して、とても良かった場所を以下御紹介します。
爪木崎
須崎半島の景勝地「爪木崎」には野水仙の群落地があります。真冬のピーク時には300万本もの水仙が甘い香りを漂わせ、ひと足早い春の訪れを感じることができます。
例年の最盛期の1月に水仙まつりが開催されています。サザエのつぼ焼き食べ放題などのイベントがあったのが思い出されます。真冬シーズンでも東京地区の寒さとは異なり、黒潮の影響か、春の近さを風に感じる事が出来るので、冬場の南伊豆訪問も一興です。
田牛海水浴場
風波のために複雑に変化した海岸線を持ち、混雑度が少なく超穴場の海水浴場の一つで、常連が多いビーチで、以前は駐車場は無料で駐車出来る程空いていました。(現在の状況は要確認)また、近くに龍宮窟という不思議な洞窟がありその傍らには、ハマユウが自生しており、静岡県の天然記念物に指定されているそうです。
多々戸海水浴場
450Mの美しい白砂ビーチとして、サーフィンやマリンスポーツをする人々の間では特に有名です。ボディボード初級者からベテランサーファーまで幅広い支持を集めていて、サーフィンの全国大会等も行なわれているそうです。以前はサーファーの姿は余り見掛けませんでしたが、最近ではかなり様相が違っている様ですね。
蓮台寺温泉 清流荘
魅力いっぱいの温泉宿ですが、25Mの温水プールは圧巻です。プール客は宿泊客だけなのでプライベートプールとして使用出来ます。子供が小さい時は大変便利でした。3本の源泉を持つ為、プールにも温泉を贅沢に流し入れている様です。
食事は伊豆地場の魚介類をふんだんに使った超豪華な部屋食です。アワビも絶品ですが、カサゴのから揚げも頭から全部食べられます。品数が豊富で、絶品料理に大満足です。
天城山登山
最高峰万三郎岳(1406㍍)天城山登頂だけが、目的であれば天城高原ゴルフ場から万二郎岳⇒万三郎岳⇒万二郎岳⇒ゴルフ場の周遊コースが便利です。所要時間は4時間足らず、標高差はわずか400㍍なのでかなり楽に往復出来ます。ベストシーズは5-6月のシャクナゲの群生の開花時期が狙い目となりますが、超人気スポットでもあり登山客で長蛇の列になるそうです。
最後に
何と言っても伊豆の魅力は海と温泉です。生憎の梅雨空で海の景色は今回思う存分堪能することはできませんでした。また、繰り返しになりますが、今回初めて伊豆踊り子号に乗って、鉄道の便利さを知りました。東京から3時間掛かりませんでした。
ところが、最終日は2日間降り続いて長雨の影響で伊豆急行特急が朝始発から運休とのアナウンスがあり、仕方なく午後一時から運行を再開した鈍行を乗り継ぎ、帰るというちょっとしたハプニングに遭遇しました。伊豆高原駅、熱海駅で乗り換えました。熱海では新幹線に乗る事も可能でしたが、東京まで近いこともあり、普通電車でそのまま帰りました。御蔭でかなりの読書をこなすことが出来ました。
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