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福島県 岳温泉 櫟平(くぬぎたいら)ホテル他 

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温泉 おすすめ
陽日の郷あづま館
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20数年振りの岳温泉訪問であった。前回は「花かんざし」に宿泊して非常に良い印象だったが、今回は同じ岳温泉内にある「櫟平ホテル」を選び宿泊(2泊3日)してみた。季節的には桜開花時期で所々に満開の桜の木はあったが、岳温泉内の桜並木の開花はもう少し遅れそうだ。安達太良山は雪解けはかなり進んでいるようだったが、山頂付近にはまだ多くの積雪が残っていた。滞在中の3日間とも快晴、ほぼ無風の状態だったので、春山登山を行うには理想的な天候条件であったが、生憎今回は温泉三昧の3日間を送る事になった。今年訪問した温泉:

 裏磐梯 猫魔温泉(裏磐梯レイクリゾート 五色の森) 

 北海道白老虎杖浜温泉、登別温泉、ニセコ五色温泉とニセコスキー

東京から岳温泉への旅程

東北新幹線を利用することにより、自動車を運転していくより時間短縮になるし、運転で疲れる事も殆んど無いので非常に便利、到着駅の郡山駅からは送迎バスで40分程度と近い。

(行き)11:08東京駅発 ➡ 12:46郡山駅着 (なすの257号)1:38

(帰り)  12:30郡山駅発 ➡ 13:48東京駅着 (やまびこ138号)1:18

岳温泉の概要

岳温泉は自然涌出の温泉で、坂上田村麻呂が東征の折に発見したと言われ、 湯本は安達太良山連峰の鉄山直下、標高1,500mにあり、8km引き湯される(源泉と引き湯の為の樋は湯守によって厳重に守られている)間に適度に揉まれ、 肌にやさしい柔らかなお湯。源泉及び泉質は無味澄透で無臭、PHは2.48の酸性泉。 福島県内では岳を含み3箇所、全国的には草津や雲仙などが酸性泉ですが、 抗生物質の無かった時代、この温泉の医療効果は貴重であった。 江戸時代後期の「諸国温泉効能番付表」でも岳は東北トップの前頭二枚目で、 『瘡毒に吉』とあり。慢性皮膚病、切り傷、火傷、神経痛に効能がある他、美肌効果もありとの事。

岳温泉の14軒の旅館全てが、安達太良山と並びそびえる鉄山の南直下、くろがね小屋の付近の豊富な湧泉地帯から湧き出る天然の温泉を引き湯している。源泉から8kmの引き湯方式により、お湯は山肌をとうとうと流れ下り、管の中で適度に湯もみされて、肌にやさしい柔らかな湯になって各旅館に届く。

同じ源泉であるながら、今回紹介する四件(実際湯めぐりをした温泉)は実際まったく無色透明だったり、硫黄分の乳白色であったり、幾分ブルーかかっていたり、濃度の濃淡の違い等々個性があるようで興味深いものであった。

手形1枚(1200円)で、ご宿泊旅館の他に、岳温泉湯めぐり参加各旅館のお風呂を3つまでご堪能可能なサービスがあり今回はこれを利用した。この手形の有効期限は半年間ということで、一日で3か所入れない場合は期限以内であればいつでも利用できるので便利。「はなかんざし」は対象外、また、時間的に外来入浴が不可となる時間帯が早めに設定されている旅館もあるので注意が必要。

宿泊ホテル及び『湯めぐり手形』利用の湯

櫟平ホテル

無色無臭のほぼ透明の源泉掛け流し大浴場、HP2.5という強酸性の泉質で肌がすべすべになる感触があった。源泉の湯船以外に薬草の湯もあり、交互に浸かる事でより温泉効果を高めることが出来るそうだ。内風呂と露天風呂、薬草風呂の3か所がある。早朝の朝風呂では鶯の声や野鳥の姿を多く見かける事が出来た。

光雲閣

温泉街の中では最も高台にある眺望の良いホテル、浴場の露天風呂からは眺望が良い。草津温泉に近い硫黄成分の濃い感じの泉質で、硫黄酸化物の沈殿も見られる。岳温泉に含まれる美肌成分「メタケイ酸」。メタケイ酸は、天然の保湿成分だと言われ肌の新陳代謝を促進し、しっとりとキメ細かい肌をつくる天然の化粧水で美肌づくりに適しているそうです。

陽日の郷あづま館

源泉地(標高1450m地点)から950mの落差と8kmの距離を一本の管でつながったのが岳温泉の特徴。源泉地近くにあった温泉街は1824年に山崩れにあい移転した。 その後、街全体が3度の引越しをしたユニークな温泉は岳(だけ)だけです。 毎日少しずつ温泉の色が乳白色に濁ったり、緑色がかった透明になったりします。 湯元の気象条件や、木管の湯の華が詰まって飽和点に達した時には濁ってくる面白い温泉だそうです。特にあづま館の露天風呂のお湯の色はブルー味を帯びた色だった様な気がします。湯元から一本の管で運ばれるにも関わらず、それぞれの旅館で色がことなるのも不思議な話です。

mt.inn”マウント イン”

「100%源泉かけ流しのお湯をお楽しみいただけるのが岳温泉最大の特徴。当館では、熱湯とぬる湯の二つの湯船を用意しております。温度調整は湯量の調整のみ。加温や加水は一切しておりませんので、温泉の効能を最大限に楽しめます」と言われる通り、源泉の感じが『濃い』実感があった。なお、同ホテルのコンセプトは「アクティビティを通じて健康で元気になりたいお客様の「HUB(集う場所)」「GATE(入口)」「START LINE(スタートライン)」になれる宿mt. innは目指したいと考えております。」と中々ユニーク!

最後に

期待した通りの素晴らしい源泉掛け流しの温泉にゆっくり出来て良かった。また、前日までの風雨も収まり絶好の行楽日和となり、楽しい3日間を過ごすことが出来た。また、新幹線もさすがに新型ウイルスによる週末外出の自粛ムードの影響で、乗車率数%と極端に少なかった。一方、宿泊客も減少しているとは言え、極端に少ないという程ではない。一日も早く正常な状態に戻る事を祈るばかりです。

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