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おすすめ映画|『ビューティフル・マインド』(2001/ロン・ハワード監督)ノーベル経済学賞受賞の実在の天才数学者、ジョン・ナッシュの半生を描く監督)

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「ビューティフル・マインド」のあらすじと概要

tomek999によるPixabayからの画像

1947年。ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)はプリンストン大学院の数学科に入学する。彼は「この世の全てを支配できる理論を見つけ出したい」という願いを果たすため、一人研究に没頭していくのだった。そんな彼の研究はついに実を結び、「ゲーム理論」という画期的な理論を発見する。これは後にノーベル経済学賞受賞に結びつく。 また、微分幾何学では、リーマン多様体の研究に関して大きな功績を残してる。

やがて、その類いまれな天才的頭脳を認められたジョンは、MITのウィーラー研究所と言われる軍事施設に採用され、愛する女性アリシア(ジェニファー・コネリー)と結婚する。政府組織は敵国であるロシアの通信暗号解読を彼に強要し、その極秘任務の重圧に彼の精神は次第に追い詰められていく。本作品では天才数学者としての偉業と成功を描く一方、後の統合失調症に苦しむ半生を描いており、ラッセル・クロウの本人になり切った迫真の演技力が精彩を放っている。また、周囲で彼を支える人々の温かい感情、特に妻の献身的な愛情の深さを描いた作品となっている。

本作品は、第74回アカデミー賞作品賞、監督賞、助演女優賞などを受賞している。

「ビューティフル・マインド」のスタッフとキャストについて

Dariusz SankowskiによるPixabayからの画像

ロン・ハワード監督:「アポロ13」(95)や「身代金」(96)、「グリンチ」(00)などが大ヒットを記録。01年の本作品「ビューティフル・マインド」では、アカデミー賞で作品賞と監督賞のダブル受賞を果たし、「フロスト×ニクソン」(08)でも同作品賞・監督賞にノミネートされた。ダン・ブラウンのベストセラー小説をトム・ハンクス主演で映画化した「ダ・ヴィンチ・コード」(06)も大ヒットと数々の名作を世に送り出している。

ラッセル・クロウ(ジョン・ナッシュ役):1964年NZ生まれ、両親が映画撮影の仕出し屋だったこともあり、幼い頃より映画撮影現場に出入りする。97年「L.A.コンフィデンシャル」に出演し、注目を浴びると99年にはアル・パチーノと共演した「インサイダー」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。翌年「グラディエーター」で見事受賞した。

ジェニファー・コネリー(アリシア役):84年にセルジオ・レオーネ監督の超大作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」で映画デビュー。同年、ダリオ・アルジェント監督の「フェノミナ」で大ブレイク。その後はやや低迷するも、00年の「レクイエム・フォー・ドリーム」の汚れ役で、かつての清純なイメージを破り、アイドル女優を脱皮。01本作品「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞助演女優賞を受賞している。本作で共演したポール・ベタニーと結婚。

「ビューティフル・マインド」のネタバレ感想

divya66によるPixabayからの画像

「ゲーム理論」の生みの親ジョン・ナッシュ教授(ラッセル・クロウ)の半生を描いた自伝的映画です。前半ではかなり風変わりな天才数学者の姿が描かれていきますが、中盤からは本領を発揮して軍事関係の暗号解読など重要な職務を与えられていくことになります。

恋愛下手ではありますが、自分の教え子であるアリシア(ジェニファー・コネリー)とごく普通の恋に落ちて結婚し、子供が生まれ極めて普通の人生を歩み始めたのも束の間、幻覚症状に悩まされ始めます。映画の中では、実際の出来事と幻覚での出来事が明確に区部されることなく、ナッシュから見た現実として描写されている為、映画を見る側からすれば、あらゆるシーンで「おやっ?」という頭の切り替えがスムーズに出来ず、映画進行中、観客の頭の中は混乱状態に陥る事になります。

妻アリシアの悲劇はナッシュが精神病院の入退院を繰り返すあたりから始まります。アリシアは決してナッシュを見捨てる事はしません。結婚したばかりの頃は政府関係の機関で与えられた重要職務もあり、かなり立派な家に住んでいました。病院の入退院を繰り返し、療養生活を開始する頃は住居はかなり質素なものになっていきます。夫婦の堅い絆だけは相変わらず堅持されていくところが素晴らしい(実際、ナッシュ夫妻は一度離婚し、病状が快復したことで再婚を果たしているそうですが)

映画の初めに、ナッシュがはプリンストン大の大学院数学科に入学しますが、ルームメイト,チャールズ(ポール・ヴェタニ―)に出会い物語が展開していきます。ところが、実際の学生生活では、ルームメイトは存在しない事になっています。大学院入学の頃から既に幻覚を見ていた事になり、彼と彼の姪は始終纏わりつき、彼から離れようとしません。総合失調症という病の中身までは良く分かりませんが、天才の頭脳は不思議な事が起こるものです。これは、ナッシュが数学を研究している為、他人には想像も出来ない様な負荷を自分の頭脳に掛けていることが原因かもしれません。

狂人と紙一重の天才役を誇張する演技も無く、自然に見事に演じているラッセル・クロウの演技力には感心しました。まだ、彼の多くの作品のすべてを見ている訳ではありませんが、何本か観た作品では、どの作品でも非常に存在感があり、たいへん親しみの持てる俳優です。「ワイルドでセクシー」という評判でかなり゛ケンカも多いという噂もあり”、しかしながら時間があれば、代表作品を集中的に観てみたいと思っています。

最後に

ゲーム理論は現在の企業戦略などでも有効に使われているという説明がありましたが、その解説を読んでも正直あまり理解出来ませんでした。やはり、天才というのはいるものなんですね。文明の進歩は多くの天才の力に負っているだと思います。

まったく人と交流することを好まなかったナッシュですが、学生時代は一時期水泳の選手だったという事もあり、学生相手に講義をする際、白シャツ一枚で教壇に立つ姿の腕の太さはどうやら本物のナッシュ教授に近い体形だった様です...

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