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おすすめ映画感想||『リグレッション』(2015/アレハンドロ・アメナーバル監督)イーサン・ホーク、エマ・ワトソン共演の実話に基づくホラーサスペンス

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『リグレッション』のあらすじと概要

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アザーズ」「海を飛ぶ夢」で知られる名匠アレハンドロ・アメナーバルが、「アレクサンドリア」以来6年ぶりに手がけた長編監督作で、「6才のボクが大人になるまで。」のイーサン・ホークと、「美女と野獣」「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみのエマ・ワトソンが共演した。

1980~90年代初頭のアメリカで、悪魔崇拝者による儀式が次々と告発され、人々が不安にかられて社会問題となった騒動に着想を得て生み出されたサスペンス。90年、アメリカ・ミネソタ。刑事のブルース・ケナー(イーサン・ホーク)は、父親の虐待を告発した少女アンジェラ(エマ・ワトソン)の事件を取り調べることになるが、当のアンジェラも訴えられた父親も、どこか記憶が曖昧だった。著名な心理学者に協力を仰いで真相究明を進めるケナーは、アンジェラたちの記憶をたどっていくうちに、事件が単なる家庭内暴力ではないことに気づき、町の各所で起こっているほかの事件との関連を調べ始める。やがてケナーは、町に秘められた恐ろしい闇に迫っていく。

実際に起こった実話、“悪魔的儀式虐待”、“1983年のマクマーティン保育園事件”を元ネタに描き、人間の奥底にある闇を描くとあります。

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『リグレッション』のスタッフとキャストについて

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アレハンドロ・アメナーバル監督/脚本 :チリ・サンティアゴ出身、スペイン国籍の映画監督・脚本家・作曲家。1997年のSFアクション映画『オープン・ユア・アイズ』は、ベルリン国際映画祭や東京国際映画祭で高評価を得る。この作品はアルフレッド・ヒッチコック監督の1958年作『めまい』をアメナーバルなりにアレンジしたものであると語っている。トム・クルーズがハリウッドリメイク権を購入、クルーズ自身が主役を演じて『バニラ・スカイ』としてリメイクされた。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア』)

イーサン・ホーク (ブルース・ケナー役): 刑事役。事件解決に向け、得体の知れない悪魔崇拝者集団の蔭に怯え、憔悴して行き詰っていくところが見せ場か!

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エマ・ワトソン(アンジェラ・グレイ役): 事件の主要人物ではあるもの、自己主張をするでもなく、陰湿な自作自演の狂言を演じる役割。頼りにしている教会の牧師はいるが、真の救いは得られていない。

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『リグレッション』のネタバレ感想

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ネタバレ注意!

最後は想像もしていなかった幕切れでした。アンジェラ役のエマ・ワトソンが始終涙に泣き濡れているという演出は少し誇張し過ぎるのではないかと思えました。ネタバレになりますが、すべてが彼女の出まかせで、負け組である家族全員から逃れたいという気持ちが強かったという事です。

退行睡眠法なる手法を駆使して、忘れている記憶を思い出させようと必死になっていますが、これは実際にやっていない事、見ていない事を、強い暗示を掛けられた様になって、あたかも実際に見たことの様に感じる様にしてしまう事もあり極めて危険であることが分かります。実際、事件の自白を求める際も、もしかしたこの手法が取り入れられていそうで怖さを感じます。

1980年代から90年代に掛けて多発し、全米をパニックに陥れた「悪魔崇拝儀礼虐待」をベースに着想されたストーリーという事ですが、本で読んだり、TVで連日レポートされていれば人々の脳裏への悪影響は図り知れないものがあるように思う。また、本作品中、教会の牧師もブルース警部(イーサン・ホーク)に向かい「純粋な邪悪」に取り憑かれているなどと罵っていました。聖職者がこのような言葉を発言することも、『集団ヒステリー』状態を作る一因になっている様に思えます。

また、アンジェラ(エマ・ワトソン)の実父は、現在は改心してアル中からすっかり立ち直っていますが、以前の行動により家族に迷惑を掛け、妻を自殺に追い込んでいる様でした、アンジェラの自作自演による「父から性的虐待を受けた」という訴えを自ら嘘と承知で受け入れ、娘の罪を被ろうとしている点も大きな問題行動だと思います。

父親としては、娘や家族に果たすべき役割は、娘の罪に目をつぶることではなく、別の方法もあるのではないかと思います。

もう一つ気になるのは、アンジェラはジョージという警官に駆け落ちすることを要請しましたが、断られたので、父親を訴え出るという狂言を考え着いています。更に悪魔集団のありもしない儀式を実際に見たかの様に供述し続けているところ、また、無言電話をブルース警部に何度も掛けているのはかなり異常です。

本作品が見終わった後、もやもや感がすっきりしないのは、そんなアンジェラの行動の裏にある心の闇はいつ晴れるのか、誰もわからないからだと思います。

最後に

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アンジェラの自宅は祖母と多くの飼い猫の屋敷になっています。兄ロイも早々に家を飛び出し、ひとり暮らしを始めています。母親は亡くなり、父親は酒浸りという物凄く救いの無い生活を強いられた17歳の少女、彼女が現状打開策として悩んだ末の行動(父親を告発する)だったのかもしれません。それにしても、かなり悲しい事件です。

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