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映画感想|『アメリカン・ハッスル』(2014/デビッド・O・ラッセル監督)1970年代アメリカで起こった収賄スキャンダル「アブスキャム事件」を映画化。

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『アメリカン・ハッスル』のあらすじと概要

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敏腕詐欺師がFBIに協力して、おとり捜査で汚職政治家たちを逮捕していった1979年の「アブスキャム事件を基にしたフィクション」です。市長や議員など政治家を検挙するためにおとり捜査を行っていく物語です。

実話を元にしたフィクションを「ザ・ファイター」のクリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、「世界にひとつのプレイブック」のブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ラッセル監督作初参加のジェレミー・レナーら豪華俳優陣を迎えて描いた。79年、ラスべガスやマイアミに続くカジノタウンとして開発中のニュージャージー州アトランティックシティ。

詐欺師のローゼンフェルドを逮捕したFBI捜査官のディマーソは、司法取引でローゼンフェルドを捜査に協力させ、偽のアラブの大富豪をエサにした巧妙なおとり捜査によって、カジノの利権に絡んだ大物汚職政治家たちを逮捕していく。

また、1970年代アメリカを再現するセット、衣装、そして音楽が映画を大変盛り上げています。レッド・ツェッペリン、ローリング・ストーンズ、ドナ・サマー、ポール・マッカトニーなどとても懐かしい音楽が良い。

『アメリカン・ハッスル』のスタッフとキャストについて

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デビッド・O・ラッセル監督

新作の予定はクリスチャン・ベールを主演に迎えたタイトル未定の新作映画に、マーゴット・ロビーが出演することが報じられている。15年公開の「ジョイ」以来約5年ぶりとなる監督作で、期待が出来そうです。

クリスチャン・ベール(詐欺師ローゼンフェルド):今回は禿、カツラ、デブな詐欺師役。

シリーズ第4弾となる「マイティ・ソー ラブ&サンダー(原題)」への出演交渉を行っていると、米ハリウッド・レポーターが報じています

「マイティ・ソー ラブ&サンダー(原題)」は、「マイティ・ソー バトルロイヤル」に続きタイカ・ワイティティ監督がメガホンをとる注目作。ナタリー・ポートマン演じるジェーン・フォスターがソーとしてハンマーを手に活躍する設定で、クリス・ヘムズワースが演じる人気キャラクターと合わせてふたりのソーが登場することになるそうです。

役作りに徹底してこだわるベールが、MCUでどのようなキャラクターを演じるのかに注目が集まる。「マイティ・ソー ラブ&サンダー(原題)」は、一年後の2021年11月5日全米公開予定。

なお、今年初めに公開された映画の投稿記事はこちら:

フォードvsフェラーリ 映画 絶対王者フェラーリに挑んだ男たちの実話 レビュー

ブラッドリー・クーパー(FBI捜査官ディマーソ):パンチパーマのFBI捜査官役、直属上司を顎で使うような熱血漢。

デビッド・O・ラッセル監督の「世界にひとつのプレイブック」(12)でアカデミー主演男優賞に初ノミネートされ、続いて同監督の本作品「アメリカン・ハッスル」(13)で助演男優賞、クリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」(14)で主演男優賞と、3年連続でオスカー候補となったている超実力派俳優。

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ジェレミー・レナー(カーマイン・ポリート):エルビス・プレスリーばりのリーゼントがイカしている市長でした。『ウインド・リバー』(18)の感想投稿記事はこちら:ウインド・リバー ワイオミング保留区を舞台にしたサスペンス映画 レビュー

エイミー・アダムス(シドニー・プロッサー): 魅力120%出しまくりの演技は素晴らしい。 出演映画、投稿記事はこちら:

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ジェニファー・ローレンス(ロザリン・ローゼンフェルド):今回も強烈な個性を発揮しています。

ロバート・デニーロ(ヴィクター・テレジオ):出演は本の一瞬ながら、イタリア系マフィアの大ボスの貫禄十分、意外にもアラビア語を話す事が出来る役でした。

『アメリカン・ハッスル』のネタバレ感想

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まず、超豪華俳優陣の顔ぶれに驚かされる。エイミー・アダムス、クリスチャン・ベール、ジェニファー・ローレンス、ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナーそれにロバート・デ・ニーロまで、なんという映画を撮ったものだと関心しました。

また、それぞれの俳優のキャラクター作りが今回は強烈に個性的でした。冒頭シーンでは禿で、カツラを被って、肥満体のおやじが映し出されますが、その彼こそ主人公詐欺師アーヴィング役のクリスチャン・ベールでしたが、驚きました。また、彼の愛人シドニー役のエイミー・アダムスが全編に渡り妖艶な色気を出しまくりで目のやり場に本当に困りました。更に輪を掛けて悩ましいのが妻ロザリン役のジェニファー・ローレンスです。何とそうなく、何で彼と結婚したのか良く分かりませんが、阿婆ズレ女風の不思議な魅力を巻き散らしていました。

ストーリーとしてはFBIとの司法取引に絡む実話に基づいているそうですが、FBIが詐欺師を囮捜査に利用して、カジノ開発の利権に絡む大物政治家を次々に逮捕していく展開に目を離せません。しかも登場する数多くの強烈な個性の出演者がぶつかり合いながらも、しっかり融合出来ているところが、デビット・O・ラッセル監督の手腕の素晴らしさだと思われます。

はらはらドキドキの物語の展開と日頃見慣れたスター達のまったく別の新しい一面が見られるので、その意味でも大変興味深い映画だと思います。

最後に

当時米国ではラスベガス、マイアミに続く第三のカジノタウンとして開発中のニュージャージー州アトランティックシティーに絡む、汚職事件に基づく映画です。やはりカジノは色々な利権が大きく絡む為、日本の新しいカジノもやはり様々な問題が付き纏いそうですね。

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