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映画感想|『パパが遺した物語』(2015/ガブリエレ・ムッチーノ監督)ラッセル・クロウ主演の感動ドラマ。

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『パパが遺した物語』のあらすじと概要

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幸せのちから」のガブリエレ・ムッチーノ監督が、ニューヨークを舞台に父と娘の絆を描いたヒューマンドラマ。「レ・ミゼラブル」でも共演したラッセル・クロウとアマンダ・セイフライドが、主人公となる父娘に扮した。

ピューリッツア賞受賞作家の小説家のジェイクは交通事故により同乗していた妻を亡くし、自身も入院を余儀なくされ、退院するが長らく後遺症の発作に悩む事になる。退院したジェイクは、しばらく義姉家族に預けていた溺愛する7歳の娘ケイティに、これからは「ずっと一緒」だと約束し、執筆に専念する傍ら、男でひとつで子育てに奮戦します。それから25年後、立派な大人になったケイティですが、悲しい過去の経験から他人を愛せなくなってしまっていいました。その後、娘と自分について綴った父の遺作を敬愛する作家志望のキャメロンと知り合い、恋に落ちます。キャメロンとの出会いをきっかけに、ケイティは自身の過去と向き合い、新たな生活を開始しますが、やはりいくつもの困難を乗り越えていかなければなりません。

『パパが遺した物語』のスタッフとキャストについて

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ガブリエレ・ムッチーノ監督:イタリアローマ出身。ウィル・スミスとその息子ジェイデンが親子役で共演した「幸せのちから」(06)でハリウッドに進出。続く「7つの贈り物」(08)でもスミスとタッグを組み、その後も「もう一度キスを」(10)、「スマイル、アゲイン」(12)、本作品「パパが遺した物語」(15)と一貫して感動的なヒューマンドラマのメガホンを撮り続けている。

ラッセル・クロウ(父、ジェイク・デヴィス):交通事故の後遺症に苦しむ小説家を演じる。幼い娘への愛情が溢れているが、経済的にかなり逼迫してくる。娘を絶対に手放したくという願いはあるが現実との狭間で苦しむ。

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アマンダ・セイフライド(娘、ケイティ・デイヴィス):7歳で母親を交通事故で亡くし、父親に育てられるが、その父親もやがて病死する。その後叔母一家に引き取られ、成長するが精神的に追い詰められていた。

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『パパが遺した物語』のネタバレ感想

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ラッセル・クロウの演技は抜群の安定感がありました。幼い娘を他人(義姉夫婦)に手渡したくない気持ちは痛いほど伝わってきますが、書いた小説が酷評され思うように売れません。資金的にも底を突き破産一歩手前まで追い詰められます。娘ケイティの生活を考えた場合、義姉夫婦の手元で育った方が物質的に幸福な生活をエンジョイ出来ることは目に見えていますが、ケイティとずっと暮すとと言った約束を決して破るわけにも行きません。

もし、自分の立場であれば、或は多くの同じような立場に陥った人間は、仕事に専念するために娘は義姉の様な引き取り手があるならば、迷うことなく預ける事にしているかも知れません。そこが小説家ジェイクの愛情の深さ、娘との約束を守る固い信念の持ち主との違いかも知れません。

しかしながら、娘ケイティー(アマンダ・セイフライド)の成人してからは、人を愛せない精神症と、父親の愛情の深さには余り関連性が無いのだと思います。ケイティーの症状(過度の性依存症)はやはり幼くして本当の両親を亡くした孤独感から来るものだと思います。それを解決する為には、本作品でも結果的に得る事が出来そうですが、本当に心から彼女を愛してくれる人が現れるのを待つしかないのかもしれません。

最後に

本作品で忘れたはならないのが7歳の娘役で登場するカイリー・ロジャーズではないだろうか。ラッセルもそのかわいらしさと演技力を認めたテキサス出身の子役、本シーンではぽろぽろと涙をこぼしながら、「パパも死ぬの?」と尋ねるという観ている者を切なくさせる演技で、その実力を見せ付けています。こんな可愛い娘がいたならば、絶対に手放せなくなりますね。

それと、ラッセルとアマンダは本作品中同じシーンに登場することはありませんでした。インタビュー記事によると撮影の時期がズレており、楽屋でも一度も顔を合わせる事が無かったそうです。ちょっと不思議な感じがします。

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