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映画感想|『レ・ミゼラブル(2012)』(トム・フーパー監督)パンを盗んだ罪で19年間服役後のジャン・バルジャンの後半生

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『レ・ミゼラブル(2012)』のあらすじと概要

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19世紀のフランスを舞台に、格差と貧困にあえぐ民衆の魂の叫びを描いた物語、ビクトル・ユーゴーの同名小説を原作に、世界43カ国で上演され、27年間というロングラン記録を打ち立てたミュージカルの最高峰を映画化した作品を、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストで映画化。

監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー監督賞を受賞したトム・フーパー。舞台版プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュも製作に名を連ねる。パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する。

やがて運命的な出会いを果たした女性ファンテーヌから愛娘コゼットを託されたバルジャンは、執念深いジャベール警部の追跡を逃れ、パリへ。バルジャンとコゼットは親子として暮らすが、やがて激動の時代の波に飲まれていく。

第85回アカデミー賞でアン・ハサウェイが助演女優賞に輝いた。

『レ・ミゼラブル(2012)』のスタッフとキャストについて

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トム・フーバー監督:イギリス/ロンドン出身。舞台からキャリアをスタートさせ、今やハリウッドのトップスターとして人気を集めている。イギリス国王ジョージ6世を題材にした「英国王のスピーチ」(10)で劇場映画3作目にして第83回アカデミー賞の監督賞を受賞したしている。

ヒュー・ジャックマン(ジャン・バㇽジャン:「これほど積極的に役柄を欲しいと思ったことは今までなかった。どうしてもつかみたかった」と語る程、渾身の演技に熱意が漲っている様子が良く分かります。

オーストラリア/シドニー出身。ほかの出演作に「ニューヨークの恋人」(01)、「プレステージ」(06)、「オーストラリア」(08)など。舞台作品の評価も高く、04年「The Boy From Oz(原題)」でトニー賞主演男優賞を受賞している。

ラッセウル・クロウ (警官ジャベール:執拗にジャン・バルジャンを追う姿は本当に不気味だった。正義感に燃えており、他人に対しても厳しいが自分に対してもっと厳しい。パン一個を盗んだだけで、脱走を繰り返した為、19年間も刑務所に服役させられる世の中というのは間違っているし、矛盾だらけで非常に不幸な時代だったと思います。

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アン・ハサウェイ (フォンテーヌ:、舞台女優だった母がかつて演じたというファンテーヌ役を獲得し、11㌔という大幅な減量に加えて髪を短く切り落とした渾身の役作りと見事な歌唱力、また、娘を養うため娼婦へと身を落とすファンテーヌ役は、世界中の観客に長い間親しまれており、彼女にとっては挑みがいのある大きなハードルだったが、見事アカデミー助演女優賞を受賞した。

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アマンダ・セイフライド:主人公ジャン・バルジャンに育てられた少女コゼット役で美声を披露している。

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エディ・レッドメイン(マリウス):「マリリン 7日間の恋」(11)で注目を集め、ミュージカル映画本作品「レ・ミゼラブル」(12)でブレイク。“車いすの天才物理学者”として知られるスティーブン・ホーキング博士の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」(14)で、英国アカデミー賞やゴールデングローブ賞(ドラマ部門)などの主演男優賞に輝き、アカデミー賞でも主演男優賞初ノミネートにして受賞を果たしている。

『レ・ミゼラブル(2012)』のネタバレ感想

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ビクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」は分厚い文庫本で5冊分もある長編小説です。本作品では、前半の脱獄や資産家に成り上がっていく様子は端折られていますが、この苦節の19年間の部分もジャン・バルジャンの人生を形作る重要な部分であったと思います。

コゼットの母親フォンティーヌの不幸な半生に前半焦点が当てられますが、言葉通り不幸せのどん底までおいおとされてしまう本当に惨めな生涯となっていました。余りに哀れで言葉もでません。アン・ハサウェイが好演していますが、11㌔減量する意味が良く分かります。大切な髪を切り、歯も売り、身体も売り生活費を稼ぎ、子供に仕送りしますが、子供を預けた夫婦にお金は殆んどだまし取られてしまい、コゼットは食うや食わずでこき使われていました。

ジャン・バルジャンの立ち直りの切っ掛けは司祭の温かい心に触れたからだと思います。銀食器を動労したにもかかわらず、捕らえられたジャン・バルジャンには譲ったものだと警察に説明して、釈放させます。ここで、ジャン・バルジャンの19年間の監獄生活から立ち直ります。

後半は、亡くなったフォンティーヌの約束を果たす為に、ジャヴェール警部に影の様に付きまとわれながらも、無事コゼットを父親代わりとなり、育て上げ、幸福な生活を送るように全力で保護し続けています。

ミュージカル映画なので、出来れば大画面の劇場鑑賞が一番良いのではないかと思いますが、今回NETFLIXの小画面での鑑賞となり、残念ながら歌声はイマイチ迫力に欠けていたのは仕方がありません。

最後に

ミュージカル「レ・ミゼラブル」は帝国劇場の前を通る度に、ポスターが掛かっているので上演中というのは分かっていました。来年は5月―7月で全国公演が開催されるそうです。あのポスターは幼い頃のコゼットの姿だった事が今回映画を見て良く分かりました。機会があれば、ミュージカルに行ってみたくなりました。

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