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おすすめ映画感想|『たそがれ清兵衛』(2002/山田洋二監督)ぱっとしない下級武士の生き様を描いた時代劇

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『たそがれ清兵衛』のあらすじと概要

殺伐とした幕末の世、子持ちの寡男である下級武士の生き様を描いた時代劇。監督は「男はつらいよシリーズ」の山田洋次。藤沢周平の3つの短篇を基に、山田監督と「釣りバカ日誌13」の朝間義隆が共同で脚色。

(あらすじ)

幕末、庄内・海坂藩の下級藩士・井口清兵衛(真田広之)は、妻に先立たれた後、幼いふたりの娘と年老いた母の世話、そして借金返済の虫かご作りの内職の為に、御蔵役の勤めを終えるとすぐに帰宅することから、仲間から”たそがれ清兵衛“とあだ名されていた。

ある日、かつて想いを寄せていた幼なじみで、酒乱の夫・甲田(大杉漣)に離縁された朋江〈宮沢りえ)の危難を救ったことから、剣の腕が立つことを知られた彼は、藩命により上意討ちの手に選ばれてしまう。秘めていた想いを朋江に打ち明け、一刀流の剣客・余吾の屋敷を訪れた清兵衛は、壮絶な戦いの末に余吾(田中泯)を倒す。その後、朋江と再婚した清兵衛。だが仕合わせも束の間、彼は戊辰戦争で命を落とすことになる。

『たそがれ清兵衛』スタッフとキャストについて

山田洋二監督:東京大学法学部卒。54年、松竹に助監督として入社する。初監督作品は「二階の他人」(61)で、77年の「幸福の黄色いハンカチ」は第1回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ6部門を受賞した。

原作:藤沢周平

真田広之:扶持50石の下級武士井口清兵衛、肺病の為妻を失い、借金返済の為に武士の魂である太刀売却している。小太刀の達人。

03年、主演本作品・映画「たそがれ清兵衛」(02)がアカデミー賞の外国語映画部門にノミネートされ、同年、トム・クルーズ主演「ラスト サムライ」に出演。主演作「亡国のイージス」(05)以降は海外作品出演が圧倒的に増えている。

宮沢りえ:清兵衛の幼馴染、酒乱の元夫と離縁して実家に戻っている。本作「たそがれ清兵衛」で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞する。14年、「オリヲン座からの招待状」(07)以来7年ぶりに映画主演を務めた「紙の月」で2度目の日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。16年の中野量太監督作「湯を沸かすほどの熱い愛」でも3度目の同賞を受賞している。

 

『たそがれ清兵衛』のネタバレ感想

武士とはいえ極貧の暮らしぶりで、長患いの病気だった妻が亡くし、借金返済の為、虫篭作りの内職をする為、仕事が終わると一目散に帰宅している。幼い二人の娘が内職を手伝っている姿がかいがいしい。

但し、清兵衛は外見からはまったく想像も出来ないですが、剣術の達人でした。しかも、太刀は借金返済の為、とっくに売り払っておりタケミツを差し、小刀のみはかろうじて真剣を差していました。

藩命により上意討ちを命じられ、嫌々ながらひき受けざるを得ませんでした。本人は真剣勝負で人殺しは出来ないと最初は辞退しますが、結局藩命を断り切れません。万一返り討ちに合えば、幼い娘、痴呆症の老母を面倒を見る人はいなくなります。

一方、幼馴染の朋江との再婚話は禄高が低過ぎる為、自らこの縁談を断っていました。いざ出陣の際、朋江に無事上意討ちから戻る事が出来たら、結婚して欲しいと願いを伝えます。しかしながら、時既に遅し、朋江は他からの縁談に応じていると答えます。清兵衛は出陣前に朋江の再婚話がまとまっている事に落胆します。朋江は無事戻るまで家で待っていますという言葉に勇気付けられて、出陣して行きます。

貧しいながらも父娘3人、老母と平和な暮らしで、出世も望む欲も無く、何とか日々を平和に送っていました。たまたま、人並優れた剣術の技が有った為に、命懸の藩命を受けてしまいます。果し合いの日の朝は、いつもと変わらず寺子屋に行く二人の娘の姿を後ろから眺めて送り出すシーンはやはりじーんとさせられました。幼い娘に父親か今日はまさか命がけの仕事を藩命として受けているとは説明しようがない事は良く分かります。武士の宿命なので、仕方ないとは言えば、それまでですが…とにかく無事戻れたのでほっとしました。

最後に

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何とか清兵衛は朋江と再婚することが叶い平和に暮らす事ができた様です。しかしながら、これも3年という短い期間で、戊辰戦争で清兵衛は亡くなったというストーリーで締めくくられています。娘が父親の半生を回想していますが、短い人生で他人からは大変惜しまれました。娘からみると最後に朋江と再婚もでき、短いながらも幸せな人生だったのではないかと述懐しています。父親を一番身近で見ていて、親の気持ちが一番良く分かる娘が「うちの父親の人生は幸せだった」と思うような人生を是非送りたいものです。

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