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おすすめ映画感想|『アザーズ』(2001/アレハンドロ・アメナーバル監督)ニコール・キッドマン主演のホラー映画

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『アザーズ』のあらすじと概要

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“ヒッチコックの再来”とうたわれる新鋭のアメナーバル監督が、トム・クルーズからオファーがあった自作「オープン・ユア・アイズ」のリメイクを断って撮った作品が本作映画だという。ハリウッド進出第一本目の作品となる。(ちなみにリメイクはキャメロン・クロウが監督して「バニラ・スカイ」となった)。撮影はビクトル・エリセ監督の「マルメロの陽光」のハビエル・アギーレサロベ。美術は「エイリアン」以来「グラディエーター」までリドリー・スコット監督との仕事が多いベンジャミン・フェルナンデスが担当している。トム・クルーズは製作に関与しています。

1945年、第二次世界大戦末期のイギリス、チャネル諸島のジャージー島が舞台。ナチスに島は占領された。グレース(ニコール・キッドマン)は、この島に建つ広大な屋敷に娘アンと息子ニコラスと3人だけで暮らしていた。夫は戦地に向かったまま未だ戻らず、今までいた使用人たちもつい最近突然いなくなってしまった。

屋敷は光アレルギーの子どもたちを守るため昼間でも分厚いカーテンを閉め切り薄暗いという異様さです。そこへある日、使用人になりたいという3人の男女の訪問者が現れる。使用人の募集をしていたグレースはさっそく彼らを雇い入れる事になります。しかし、それ以来屋敷では奇妙な現象が次々と起こりグレースを悩ませ始めます。やがて屋敷にいるはずのない「アザーズ(他者)」の物音が響き出す。いったい誰が……。

「アザーズ」は古い大邸宅を舞台を限定し、バイオレンスも血のりもなく、ひたひたと心理的恐怖を募らせていきます。最後の最後まで結末は誰にも分かりません…びっくり仰天する真実が最後に明かされます。

『アザーズ』のスタッフとキャストについて

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アレハンドロ・アメナーバル監督:スペインの鬼才。ヒッチコックとキューブリックとスピルバーグを尊敬していると語る監督は、映画を撮影してる時も、自然とこの三人の映画に影響されている場面がでてしまうそうです。

その他作品 「リグレッション」の感想投稿記事はこちら:

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ニコール・キッドマン:女手ひとつで大邸宅を管理し、ふたりの幼い子供を育て、戦場から戻らぬ夫を待っている気丈な若い人妻役。信仰心がとても篤い。

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『アザーズ』のネタバレ感想

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結構怖い映画だった、映画のラストで明かされる事実には唖然とさせられますが、蓋を開けてみるとそうだったのかと納得はさせられるものの、やはり、それはないだろうという気持ちの方が強いです。

ニコール・キッドマン演じるグレース夫人は大きな屋敷をひとりで守り続ける気丈な女主人。子供たちの教育にもかなり熱が入っています。太陽の光を浴びると具合の悪くなる病気(光アレルギー)を患う二人の子供の生活する暗闇の世界は、何とも異常で息が詰まりそうです。

娘のアンは弟を怖がらせたり、家の中に誰かが現れたりするのを見たと発言して、母親に何度も諫められ、結構ぶつかることもあります。アンだけに見えている「他者」がいるのではないかと恐怖心が増してきます。

ある朝、グレースがひとりで教会に行こうと出掛けると、濃霧で道に迷ってしまいます。そこで、突如出征中音信不通になっていた夫と出会いますが、彼の全く精気を失った姿に驚かされます。家に戻っても寝てばかりで食事も摂ろうとしません。子供達と久しぶりの対面は果たすのですが、なんと翌朝前線に立ち戻ってしまうという行動をとります。これは良く理解出来ませんでした(しかし後で納得)

男女3人組の雇用人は新聞広告が掲載される前にこの邸宅を訪れ、言わば飛び込みで訪れたと説明しています。また、既に屋敷の前の所有者の時代から雇われていたので、邸内の様子は十分知っていると説明しています。が、何となく不審な感じは抱きますが、3人の行動に特段おかしなところはなく、人当たりも普通の人々なので危害は無いと思いました。ただ、言葉をまったくしゃべれない若い女メイドの存在が少し不気味でした。

後に明かれることですが、この大邸宅に絡む人々の霊が何世代何層にも絡み合うところがミソであると気づかされます。長い歴史のある大邸宅にまつわる因縁はぬぐいきれないものが折り重なっていることも不思議なことではありません。

アメナーバル監督の映画『バニラ・スカイ』の大ファンですが、やはり良く出来た同監督の脚本の上手さに感心させられる一作です。

最後に

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米ユニバーサル・ピクチャーズが、ニコール・キッドマンが主演した2001年の本作ホラー「アザーズ」をリメイクするとの発表がありました。監督・出演者など詳細は不詳ですが、大変楽しみです。

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