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おすすめ本|『人生を面白くする本物の教養』出口治明著(幻冬舎新書)

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おすすめ本の紹介
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出口さんの著書は非常に平易な文章で分かり易く、頭にすっと内容が入ってくるので好きです。大変な勉強家で歴史の専門学者では無いにも関わらず、「世界史」の歴史書を著わしています。ビジネスマン、教育者としても大成功を収めている人です。一体どのような考えを持たれているのか大変興味がありました。前回紹介させて頂いた「還暦からの底力」に続き、少し以前の著書に興味がある題名の本があったので、読んだ中身の一端を少しだけご紹介させて頂きます。

感想「還暦からの底力」出口治明著/少し独創的な感じもしますが大変役立つ処世訓!

『人生を面白くする本物の教養』の概要

『教養とは人生における面白いことを増やすためのツールであるとともに、グローバル化したビジネス社会を生き抜くための最強の武器である。その核になるのは、「広く、ある程度深い知識」と、腑に落ちるまで考え抜く力。そのような本物の教養はどうしたら身につけられるのか。六十歳にして戦後初の独立系生保を開業した起業家であり、ビジネス界きっての教養人でもある著者が、読書・人との出会い・旅・語学・情報収集・思考法等々、知的生産の方法のすべてを明かす!』(「BOOK」データベースより抜粋)

著者略歴:ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長兼CEO。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒業。72年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。08年4月、生命保険業免許取得に伴い現社名に変更。13年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 現在は九州別府の立命館アジア太平洋大学学長をされています。

『人生を面白くする本物の教養』のトピックス等

最近は、少し難しい政策課題などについて、世論調査を行うと「どちらとも言えない」という回答が多いそうです。TPP問題もそうです。賛成派の意見を聞けば一理あると思い、反対派の話を聞けばそれももっともだと思う。という具合に自分の意見をなかなか決められない。そうした場合どうしたらいいのでしょうか?『どちらとも言えない』を選んでしまうのは、ほとんどの場合「考え不足」が原因ときっぱり言い切っています。日本人の教養不足の一因はこのように、手抜きがあると指摘しています。

⇛ このご意見については、自分自身どきりとさせられました。専門的な事は専門家に任せておけばよいと自分のなかでは思っていました。これではダメだという事が良く分かりました。腑に落ちるまで勉強し、自分の考えを持つことが重要だそうです。

「ボキャブラリー」があって、「広く、ある程度深い知識」を持っていても、それだけではまだ十分ではありません。それらに加えて「自分の意見」を持っている事が決定的に重要と指摘します。 日本にはもともと「異論」を論じにくい風潮があります。周りと同じ意見、同じ考えの方が生きやすい...異論が存在出来ない社会は極めて不健全だと言います。

⇛ ご指ごもっとだと思いました。本を読んで知識を蓄えたとしても、自分の意見を持たなければ何の役にも立たないという意見は耳が痛い所があります。何事も真剣に考えれば自分の意見を持たざるを得なくなると考えています。   

自分が分からない部分を「読み返す」ことで本の内容を血肉化

分からないところを読み返すのは、人によってはまだるっこしく思われるかもしれません。ですが、急がば回れで、本の内容をより血肉化する為には、読み返しが結局一番の近道です。

⇛速読は百害あって一利なし。少し安心しました、多くの教養を身に付ける為にたくさんの本を読む必要があるものと考えますが、著者はゆっくり、繰り返して丁寧に読む事が一番と主張されます。

『人生を面白くする本物の教養』の世間一般的な意見はどんなものがあるのか?

為になったという好意的な意見が多く見られました。

『先日読んだ「全世界史講義ⅠⅡ巻」が素晴らしかったので著者の出口治明さんの他の本も興味がわき、これを読みました。
現役のビジネスマンであり多忙を極めるなか、どうやって世界史通史を書いたのか、その理由を知りたいと思いました。
長年、培ってきた教養が、ベースにあります。

教養とは何かについて、エピソードを紹介しています。
「私のような無教養な老婆でも、道端に咲いている花の名前を一日lに一つくらいは覚えることぐらいはできます。
一つの花の名前を知れば、私にとって世界の謎が一つ解けたことになります。
その分だけ私の人生と世界は単純になります。

だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい」
これはココ・シャネルの言葉です。』(「アマゾン カスタマーレビュー」より)

「教養は、人生におけるワクワクすること、面白いことを増やすツール」という主張に共感を覚えた。そもそも私が本書を購入したきっかけは、自分の教養のなさに劣等感を抱いていたためであるが、「「今更もう遅い」はサボるための言い訳」と切り捨てる潔さに、自分の不明を恥じ、自分の残りの人生を、本を読み、人と語らい、旅をする等々、筆者の実践する方法を手本とし、教養を高めて人生を面白くしようと思った。』(同上)

『実質的で読みやすかった。印象に残っているのが、今後景気は衰退していくが、いかに緩やかにしていくかをアメリカでは学生達に考えさせているとのこと。アメリカでは学生達の職業希望は、国をよくする官僚が1位で、未来を築く子供達に教育する教師が2位とあった。…出口さんの寝る前に読書の習慣というのも、習慣にする大切さを改めて思った。』(「読書メーター」より抜粋)

最後に

教養を高める為のもっとも有効な手段が読書であろうと思います。漠然とただ読むだけでは身につかないので、読んで自分で考え、自分の考え方をしっかり持つようにすることが重要だと考えます。

自分の頭で考える日本の論点」(幻冬舎新書)という著書もあるので、読後投稿しようと思います。

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