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映画|『バベル』(感想)「言葉が通じない」「心が通じない」世界において、人間はどう関わるかを描出!

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『バベル』のあらすじと概要

WalkersskによるPixabayからの画像

イニャリトゥ監督の過去の作品と同じく、時間軸が交差する作品である。モロッコ、アメリカのカリフォルニア、メキシコのティフアナ、そして日本の東京と、遠く離れた地域の人物たちのそれぞれのストーリーが、ある事件をきっかけに交差する映画。

『バベルは『旧約聖書』創世記第11章にある町の名。町の人々は天まで届くバベルの塔を建てようとしたが神はそれを快く思わず、人々に別々の言葉を話させるようにした。その結果人々は統制がとれずばらばらになり、全世界に散っていった。この故事を背景に、「言葉が通じない」「心が通じない」世界における人間を描く』

モロッコの片隅で偶然放たれた一発の銃弾がアメリカ、メキシコ、日本の孤独な魂をつなぎ合わせてゆくという壮大な物語が始まります。

 

『バベル』のスタッフとキャストについて

GLadyによるPixabayからの画像

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督:本作品「バベル」(06)ではカンヌ国際映画祭の監督賞とエキュメニカル審査員賞を受賞し、アカデミー賞で作品賞と監督賞にノミネートされた。

監督作品の投稿記事:

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(モロッコ、メキシコ、東京が舞台となっているが、それぞれ独立のストーリーの展開となっている為、役者同士が絡み合うシーンは無い)

ケイト・ブランシェット:イングランド王女エリザベス1世を演じた「エリザベス」(98)が批評家に絶賛され、アカデミー主演女優賞に初ノミネートされる

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ブラッド・ピット:近年は自身の製作会社プランBエンタテインメントでプロデューサー業にも力を入れており、製作と出演を兼ねた「それでも夜は明ける」(13)、製作総指揮を務めた「ムーンライト」(16)がアカデミー作品賞を受賞している

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ガエル・ガルシア・ベルナル「モーターサイクル・ダイアリーズ」(03)や、「バッド・エデュケーション」(04)、本作品「バベル」(06)などの話題作に出演し、メキシコを代表するスター俳優に。

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役所広司 :1979年にデビューし、伊丹十三監督の「タンポポ」(85)などを経て、西村京太郎原作の「アナザー・ウェイ D機関情報」(88)で映画初主演を務める。96年、後にハリウッドでもリメイクされる「Shall we ダンス?」がヒットした。

菊地凛子 :ギレルモ・デル・トロ監督のSFアクション「パシフィック・リム」(13)では主要キャラクターの森マコ役を演じ、続編「アップライジング」(18)にも同役で出演している。

本作では、高校生の聾唖者という難しい役柄で、日本人女性として49年ぶりにアカデミー賞助演女優賞へのノミネートを果たしました。

『バベル』のネタバレ感想

stratageme2015によるPixabayからの画像

(ネタバレあり)同監督作品『21グラム』などと同じ様に異なる3つの独立した舞台がスクリーンの中であっちこっち入れ替わり転換していくスタイルには目が慣れるまでは少々何事が起こっているのか見当もつかない。しかし、狩猟の為に使用したライフルが、事件の鍵を握る展開までは想像も出来ませんでした。

そのライフルの元所有者である父親が、聾唖者の娘(チエコ)を持つという設定も、更にどういう切っ掛けで東京が舞台に選ばれたものなのか…勿論、人と繋がりたいというチエコの願望は分からない事もありませんが、その表現の仕方にはかなり違和感を覚えてしまうところはありました。

モロッコのシーンではブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットを起用しています。これも140分の上映時間に対してやはり割かれたのは1/3で非常に物足りなさを感じました。ケイトの出番に至っては銃弾に倒れ、寝かされていた為、ほとんどベッドに伏せているシーンばかりという事も誠に残念でなりません。

彼ら夫婦の子供が両親の旅行中に乳母の故郷であるメキシコまで、国境を超え結婚式披露宴に出席するという少し不思議な出来事ではあります。帰りの国境越えでの大トラブルで取り返しのつかない結果になります。16年間も何事もなく米国内で働いていたにも関わらず、国外撤去させられてしまいます。

違和感満載のストーリー展開で頭が大変混乱してしまいました。しかしながら、唯一の喜びは、気付いて見れば国境を超えて結婚式に出席させられた兄妹の妹役は笑顔の大変に可愛い幼いエル・ファニングだったのには驚きました。

 

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