>

映画『キャロル』(感想)ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがエレガントに共演する!

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
スポンサーリンク

『キャロル』のあらすじと概要

Free-PhotosによるPixabayからの画像

「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェットと「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラが共演し、1950年代ニューヨークを舞台に女同士の美しい恋を描いた恋愛ドラマ。

「太陽がいっぱい」などで知られるアメリカの女性作家パトリシア・ハイスミスが52年に発表したベストセラー小説「ザ・プライス・オブ・ソルト」を、「エデンより彼方に」のトッド・ヘインズ監督が映画化した作品。

原作は著者の2冊目の長編小説で、百貨店のアルバイト中に見かけた女性にヒントを得て長篇を執筆。人妻と女性店員の恋愛を描いたこの物語は、クレア・モーガン名義で ”The Price of Salt” として出版され、同性愛者の人気を呼び、当時百万部をこえる大ベストセラーとなったそうです。長編第三作が「太陽がいっぱい」です。

1952年、冬。ジャーナリストを夢見てマンハッタンにやって来たテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスシーズンのデパートで玩具販売員のアルバイトをしていた。彼女にはリチャードという恋人がいたが、なかなか結婚に踏み切れずにいる。ある日テレーズは、デパートに娘へのプレゼントを探しに来たエレガントでミステリアスな女性キャロル(ケイト・ブランシェット)にひと目で心を奪われてしまう。

それ以来、2人は会うようになり、テレーズはキャロルが夫と離婚訴訟中であることを知る。生まれて初めて本当の恋をしていると実感するテレーズは、キャロルから車での小旅行に誘われ、ともに旅立つが……。

テレーズ役のマーラが第68回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した。

『キャロル』のスタッフとキャストについて

Free-PhotosによるPixabayからの画像

トッド・ヘインズ監督:1961年生、米国ロサンゼルス出身。ジュリアン・ムーア主演、メロドラマ「エデンより彼方に」(02)でアカデミー賞やゴールデングローブ賞の脚本賞にノミネート、インディペンデント・スピリット・アワードでは監督賞に輝いた。6人1役でボブ・ディランの半生を描いた「アイム・ノット・ゼア」(07)では、ベネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞している。

ケイト・ブランシェット:イングランド王女エリザベス1世を演じた「エリザベス」(98)が批評家に絶賛され、アカデミー主演女優賞に初ノミネートされる。その後はコミカルタッチな人間ドラマ「狂っちゃいないぜ」(99)からファンタジー大作「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ(01~14)まで多彩な役柄を演じ、引く手あまたの名女優として活躍中。

上流階級の夫との生活に満たされない夫人の思いを、他の女性への愛情で埋め合わせるという心理描写を上手く演じているいるが、正直男性であるわたしには少々理解困難な分野です。

出演映画投稿記事:

映画感想|『バベル』(2006/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)

映画感想|『ブルージャスミン』(2013/ウッディ・アレン監督)上流階級から転落したヒロインが再起をかけて奮闘、苦悩する姿を描いたドラマ

感想|『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008/デヴィッド・フィンチャー監督)B.ピット主演映画

ルーニー・マーラ:デビッド・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」(10)で短い出番ながらも印象を残し、その次のフィンチャー監督作「ドラゴン・タトゥーの女」(11)では主人公の天才ハッカー、リスベット役に抜てきされ、アカデミー主演女優賞にノミネートされるなど活躍。

本作では女性の内面の心理を表現する難しい役どころに挑戦し、見事に演じ切っています。

出演映画感想投稿記事:

映画感想|『ドラゴン・タトゥーの女』(2011/デヴィット・フィンチャー監督)

映画感想|『her 世界でひとつの彼女』(2013/スパイク・ジョーンズ監督)近未来のロサンゼルスを舞台とするSF恋愛映画

『キャロル』のネタバレ感想

noelschによるPixabayからの画像

1950年代のニューヨークのシーンの作り方が凄いと思いました。カメラワークもかなり緻密で映画らしいというか良く考えられたシーンの連続です。

劇的な急展開は全くありませんが、二人の女性の恋愛関係の緻密な描写にどっぷりのめり込んでついつい見てしまう映画だと思います。女性ではないので、理解し難いところはありますが、ケイト・ブランシェットの神々しい美しさとルーニー・マーラのひ弱そうに見えて実は芯のしっかりしている心理描写も実に良く描かれていると思いました。(『ドラゴンタトゥ―の女』のイメージが強く時々そのイメージが出てきてしまいますが、、、)

度々出てくる自動車を運転するシーン、たばこを吸うシーンどれを取っても、ケイトのかなり優雅な身なのこなしは圧倒されます。離婚に関わる夫との娘の問題で、”親権””面会”の権利などが認められなくなりそうで、おろおろするシーンなど人間的な弱さを描写する所も非常に上手い役者だなと感心することしきり。

とても上質なちょっと大人の雰囲気を感じる事の出来るとてもいい映画を堪能!

コメント

タイトルとURLをコピーしました