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映画『ダージリン急行』(2007/ウェス・アンダーソン監督)感想‣ウェス・アンダーソン・ワールドの魅力炸裂!ポップなアート感覚で見せる不思議なインド!

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映画『ダージリン急行』のあらすじ概要

疎遠になっていたホイットマン3兄弟でしたが、それぞれの人生で悩み迷いを持っていました。そして、1年前の父の死をきっかけに3兄弟は、オートバイ事故で瀕死の重傷を負いながらまも一命を取り留めた長男フランシスの呼びかけで、この列車の旅で再び兄弟の絆を固めようと皆に誓い、次男ピーター、三男ジャックの3人が揃い、魅力に溢れたインドを横断し、秘境を巡る列車旅行に出ます。しかし、そんな彼らには数多くの予想外の出来事が待ち受けていていました……。

「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のウェス・アンダーソン監督が描く、3兄弟の心の再生の旅。

 

実際に、インドの東北部を走るダージリン・ヒマラヤ鉄道(山岳鉄道)という列車があります。
世界遺産になっているそうです…

2007年製作/91分/アメリカ
原題:The Darjeeling Limited

Suket DedhiaによるPixabayからの画像

映画『ダージリン急行』のスタッフとキャストについて

ウェス・アンダーソン監督・制作・脚本:テキサス大学在学中に、オーウェン・ウィルソンと出会い、共同で映画を制作しています。

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オーウェン・ウィルソン(長男フランシス):米テキサス州ダラス出身。テキサス大学で知り合ったウェス・アンダーソン監督とともに製作した「アンソニーのハッピー・モーテル」(96)で映画に初出演する

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エイドリアン・ブロディ(次男ピーター):ニューヨーク出身。「戦場のピアニスト」(02)でアカデミー主演男優賞を受賞した/父の遺品を独り占めしようとする。もうすぐ子供(男の子)が生まれる

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ジェイソン・シュワルツマン(三男ジャック):映画監督フランシス・フォード・コッポラの甥で、ロサンゼルス出身。ウェス・アンダーソン組の常連として活躍しています/女好き。裸足で行動する

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アンジェリカ・ヒューストン(母親パトリシア):ヒマラヤの修道院で尼僧をしている

ナタリー・ポートマン(ジャックの元彼女):後半、一瞬だけ列車車内で寛ぐ様子が映し出されます。ヴォルテール6番をジャックの鞄に忍び込ませています。出演シーンは短過ぎ!

ビル・マーレイ(ビジネスマン):動き始めた列車をホームで追いかけますが、乗る事が出来ず諦めます。列車への飛び乗りはインドならではの風景!?

Peter KraayvangerによるPixabayからの画像

映画『ダージリン急行』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り】

毎度理解に苦しむウェス・アンダーソン監督ワールドに今回もびっくり仰天しました。インドが舞台となっています。こんなに美しい筈もないのですが、列車内外部の凝った装飾・色彩、寝心地の良さそうな寝台列車、美味しそうな食堂車でのコース料理等々目に入るものすべてがウェス・アンダーソン監督色に染められ、かなり美化された世界となっています…客室乗務員の制服(勿論女性乗務員も魅力的)が美しいのにも驚きの嵐!

三兄弟の父親の遺品で一番目を引いたのはヴィトンのスーツケースです。とてつもなくたくさんの、大きなスーツケースで、しかも番号入り、個性的な色合いながら、すっかりインドの風景に馴染んでいました。しかし、持ち運びがすこぶる不便です。多くのポーターを雇わざるを得ません。大事そうに扱われていたスーツケースは最後に列車に飛び乗る際、投げ捨てられてしまいました。「インディー・ジョーンズ」で古代遺跡の中から骨董風の古代ペルシャ絨毯を大事そうに持ち帰るシーンがありました。品物は全く異なりますが、気になるものを後生大事に持ち歩いていると、どんな邪魔になってもなかなか手放す事が出来なくなってしまう心理に似ています。

一瞬一瞬が非常に美しい色彩で絵になる映像を連綿と繋いでいます。ある程度のストーリーを形作るものの、別に大した意味はありません。しかしながら、不思議と印象に深く残る、全編に漂う摩訶不思議な「映像体験」に魅了され、引き込まれていくことは間違いありません。

三男ジャックの元彼女(ナタリー・ポートマン)が彼のトランクに密かに忍ばせて入れておいた香水(ヴォルテール6番)のガラスの瓶を列車の車内で叩き割るシーンがありました。多分多量の香水が流れ出て、全列車中に香水の匂いが充満したに違いありません。ヴォルテール6番の香りがどんなものか大変に気になりました。

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