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おすすめ映画『日の名残り』(感想)名門貴族に人生を捧げた執事の回想録 アンソニー・ホプキンス主演。

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『日の名残り』のあらすじと概要

イギリスの荒涼とした海岸風景
InspiredImagesによるPixabayからの画像

ブッカー賞(イギリスの文学賞。世界的に権威のある文学賞の一つ。その年に出版された最も優れた長編小説に与えられる)を受賞したカズオ・イシグロ(後にノーベル文学賞を受賞している)の同名ベストセラーを、「眺めのいい部屋」のジェームズ・アイボリー監督が映画化した作品。

イギリスの名門貴族に人生を捧げてきた老執事が自らの過去を回想する姿を丹念かつ重厚な演出で描き、第66回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされた。

1958年、イギリス・オックスフォード。ダーリントン卿の屋敷で長年に渡って執事を務めてきたスティーブンス(アンソニー・ホピキンス)は、主人亡き後、屋敷を買い取ったアメリカ人富豪ルイスに仕えることに。

そんな彼のもとに、かつてともに屋敷で働いていた女性ケントン(エマ・トンプソン)から手紙が届く。20年前、職務に忠実なスティーブンスと勝ち気なケントンは対立を繰り返しながらも、密かに惹かれ合っていた。ある日、ケントンに結婚話が舞い込み……。

アイボリー監督の前作「ハワーズ・エンド」に続いてアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンが共演した。

『日の名残り』のスタッフとキャストについて

イギリスの海岸風景 多くの船が停泊している
InspiredImagesによるPixabayからの画像

ジェームズ・アイボリー監督:数々の文芸映画で手腕を発揮し、E・M・フォースター原作の「眺めのいい部屋」(86)と「ハワーズ・エンド」(92)、後にノーベル賞を受賞する作家カズオ・イシグロの小説を映画化した本作「日の名残り」(93)はアカデミー作品賞、監督賞などにノミネートされた。

ルカ・グァダニーノ監督の「君の名前で僕を呼んで」(17)は当初、グァダニーノ監督と共同でメガホンをとる予定だったが製作と脚本に専念。自作以外で初めて脚本を書いた作品となったが、アカデミー賞をはじめ、英国アカデミー賞や全米脚本家組合賞などの脚色賞を受賞

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レビュー|君の名前で僕を呼んで(2017)80年代イタリアが舞台のティモシー・シャラメ主演鮮烈デビュー作

アンソニー・ホプキンス(執事スティーブン):「演技というものは絵空事であって、その要素はすべてシナリオの中にある」というのが持論で、どのような役であっても特別にリサーチして演じることはないとされる。これは役柄の徹底的なリサーチに基づいたリアリティを追求するロバート・デ・ニーロなどの俳優主体ともいえる演技スタイル(メソッド演技法)と対極にあります。

デ・ニーロ等のアプローチを批判し「馬鹿げている」と罵ったことでも有名だと。その持論ゆえ、脚本家の書いた台本(シナリオ)のチェック・暗記は徹底的に行い、その台詞などを忠実に再現した上で撮影の際にはきわめて自然で役柄本人になりきっているかのような卓越した演技力を発揮すると、ウィキペディア(Wikipedia)で詳しく解説されていました。

出演映画投稿記事:

映画感想|『ハンニバル』(2000/リドリ―・スコット監督)猟奇的なサイコサスペンス映画

感想|『ジョー・ブラックをよろしく』(1998/マーティン・ブレス監督)1934年「明日なき抱擁」のリメイク作。

感想|『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(1994/エドワード・ズウィック監督)広大なモンタナを舞台とするB・ピット主演、悲劇のラブストーリー。

エマ・トンプソン(ケイトン):1959年生まれ、ロンドン出身。「ハワーズ・エンド」(92)で第65回アカデミー主演女優賞を受賞し、翌年の第66回アカデミー賞では本作「日の名残り」(93)で主演女優賞、「父の祈りを」(93)で助演女優賞にダブルノミネートされた。

クリストファー・リーヴ(ルイス):1978年にリチャード・ドナー監督の映画『スーパーマン』で主人公のクラーク・ケント(スーパーマン)役に抜擢され、その後に製作された3本の続編にも主演した。落馬事故で下半身不随となる重症を負い、暫く、映画界から離れ、リハビリテーションに専念していた。その後、映画界復活を果たしたが、心不全の為52歳の若さで亡くなった。

ヒュー・グラント(カーディナル):イギリス・ロンドン出身。90年代以降『ノッティングヒルの恋人』や『ブリジット・ジョーンズの日記』など多数のロマンティック・コメディ映画に主演。

『日の名残り』のネタバレ感想

イギリス貴族の大邸宅 お城
Ron PorterによるPixabayからの画像

由緒ある重厚な雰囲気の屋敷ダーリントン邸で長年執事として仕えた男スティーブンの半生の物語です。最後に本作品の解説を読んで、初めて本作品が「ラブストーリー」であった事に気付かされました。

ケイトンもスティーブンも仕事について申し分なくこなせる能力があるが故に、お互いに気を引かれながらも、古いしきたりの中いる人間としてどうする事もできません。特にスティーブンはケイトンから「報告」を受けながらも、まるで他人事の様に受け流してしまい、自分の本心を絶対に明かしません。どうしても前向きに一歩踏み出す事ができないスティーブンを気の毒だと思うか、或は『執事』として主人に仕えている身分だから当然と考えるべきなのか、私には正直言って判断は難しいところでした。

話は逸れますが、本作品中スティーブンは自分のかなりの高齢の父親を副執事に採用してもらう様、当主にお願いし聞き入れられます。しかしながら、父親は高齢の為、万全な態勢で仕える事は出来ません。父親は引退する潮時にも拘らず、人手不足だからとは言え、現場に出た理由はなんなのでしょうか? 最後まで疑問として残った点でした。

なかなか実際の中身を見る事が出来ない「執事」達の世界を垣間見る事が出来る作品でした。執事で主人に仕える身ではありますが、当然同じ人間としての「感情」もあり、それを如何に自身でコントロールしていったかという点は本作品の見どころとなっています。

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