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感想|『ジョー・ブラックをよろしく』(1998/マーティン・ブレス監督)1934年「明日なき抱擁」のリメイク作。

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『ジョー・ブラックをよろしく』のあらすじと概要

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大富豪パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)のもとに突然珍客が出現する。ジョー・ブラック(ブラッド・ピット)と名乗る彼、実はパリッシュを迎えに来た死神で、ついでにパリッシュを案内人にして人間の世界を見て回りたいという希望を持っていた。娘のスーザン(クレア・フォラーニ)は彼の姿を一目見るなり驚きます。ジョーは街のカフェで意気投合した青年に瓜二つだったのです。それもそのはずジョーはスーザンとの出会いの後、交通事故で死んだその青年の肉体を借りてこの世界に降りてきたのでした。その後、二人は徐々に愛を深めていきます。人間の恋愛を知ったジョーはスーザンをあの世に連れて行きたいおもいますが、当然のことながら約束が全然違うと父親のパリッシュに猛反発され大いに悩みます。苦悩の末ジョーはパリッシュと65歳の誕生パーティーの後、この世を後にします。そして彼らと入れ替わりにスーザンと意気投合した青年が彼女の前に姿を現すという奇想天外なストーリー展開なのですが、本物の愛とは何かをじっくり考えさせてくれる物語です。

『ジョー・ブラックをよろしく』のスタッフとキャストについて

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マーティン・ブレスト監督:『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』(93)92年度アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞映画の監督・製作を手掛ける。

トーマス・ニューマン(音楽):草刈正雄似、最近では『1917 命をかけた伝令』の音楽も担当。

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ブラッド・ピット(死神、ジョー・ブラック):『ラ・ラ・ランド』のデーミアン・チャゼル監督、エマ・ストーン、トビー・マッガイア共演の新作『バビロン』への出演が決定している。製作は2021年にずれ込んでいる模様。また、伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』を原作とする映画『パレット・トレイン』(デーヴィット・リーチ監督)にも出演することが決まっている。

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感想|『マネーボール』(2011/ベネット・ミラー監督)ブラッド・ピット主演。弱小球団を常勝球団に育てあげた実在の人物ビリー・ビーンの半生を描く。

アンソニー・ホプキンス(大富豪 パリッシュ):映画史に残る悪役として今でも人気を誇るハンニバル・レクターを演じた「羊たちの沈黙」(91)でアカデミー主演男優賞を受賞。続編「ハンニバル」(01)と「レッド・ドラゴン」(03)でも同役を演じた。90年代は「日の名残り」(93)、「ニクソン」(95)、「アミスタッド」(97)でもアカデミー賞にノミネートされた。現在も大活躍中。

クレア・フォーラニ(愛娘スーザン):1996年の『ザ・ロック』で注目を浴び、1998年の本作品『ジョー・ブラックをよろしく』でスターとなった。2000年には、アメリカのStuff誌が選ぶ「最もセクシーな女性」の51位にランク入りし、翌年2001年にも同ランクの89位。

『ジョー・ブラックをよろしく』のネタバレ感想

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死神がブラッド・ピットの体を借りてこの世に出て来るというとんでもない発想のラブコメディ!

「ハンニバル」の悪役の印象が強過ぎて、どちらかというと強面の大富豪をアンソニー・ホプキンス(ビル)が重厚な演技で魅せてくれました。

ブラピとホピキンスの絡みはわたし的な感想では正直最後までしっくりこなかった、と言ったら批判を受けそうですが、全く死神らしさが無いのです。愛嬌のある死神ってありでしょうか? 実の娘と恋に落ちる死神も反則Xです。

ビルは死ぬ前に、死神ととんでもない約束をしてしまいます。ビルを天に連れて逝く前に人間界に興味が湧いたのでガイドをするよう命令をしました。そうすることで死期が少しだけ伸びるという条件付きです。

結局ビルは65歳の誕生パーティー直後にあの世に連れて行かれてしまったようですが、もう少し先延ばしは出来なかったのでしょうか? 約束の死期が延ばされたというのはたった数日だけでした。

しかしながら、僅かな時間でしたが、自分の創業した企業を身内当然の人間によって、乗っ取られる企みをなんとか阻止したり、娘がそれ程愛してもいないフィアンセとの仲も解消したりと問題は解決されていきます。ビルは安心してあの世に旅立てる筋書きになっています。

幻想的で突飛な世界の話ながら、ストーリー展開は実に地に足の付いた骨太な構成であることから、上映時間3時間という長尺でありながら、十分楽しむことが出来ます。

死神の恋人になってしまうビルの愛娘スーザンが死神のブラピを見つめる表情のドアップを何度も繰り返しカメラで追いますが、中々の名演だと感じました。

また、この映画のきらりと輝くシーンは冒頭のスーザンとブラピのカフェでの出会い、短い会話、カフェを後にして、別れ際何度も互いに振り向くものの、タイミングを外してしまい、二度と声掛けすることなく別れてしまうシーンですね。(あの時電話番号を聞いておけば良かった、、、など後の祭りですね!)この後、ブラピは交通事故に遭い呆気なく死んでしまうという非常にショッキングなシーンで始まります…

最後に

男である私から見てもブラピは凄くカッコいいと思います。それにしても死神役を良く引き受けたものです。仮に、物凄いブ男の貧乏神の様な死神に付きまとわれたらビルも我慢がならなかったのではないでしょうか。そもそもそんな映画は誰も見たくないと思います。ブラッド・ピットの死神役だからヒット作になったのでしょう。

死ぬ間際にやはり、本当に死神の声(虫の知らせ)は聞こえてくるのものなのでしょうか? 

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