『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』のあらすじと概要
アメリカのロングセラー小説にほれ込んだモーガン・フリーマンとダイアン・キートンが、夫婦役で初共演を果たしたドラマ、住み慣れた家を手放す決意をした夫婦が、さまざまなトラブルに巻き込まれていくハートフルコメディ。
ニューヨーク・ブルックリンのアパートメントの最上階に新婚以来40年間、暮らしている画家のアレックスと妻のルース。眺めも日当たりも良く、最高の物件なのだが、エレベーターがないため、アレックスも年齢的に5階までの道のりがきつくなってきた。そんな夫を気遣い、この部屋を売ることを決断したルース。妻の考えに承諾したものの、本当は家を売りたくないアレックス。
結局、部屋は売りに出すこととなり、内覧希望者も殺到するが、内覧日の前日に愛犬ドロシーが急病にかかり、さらに近所でテロ騒動が勃発。2人は予測不可能なとんでもない週末を迎えることとなる。監督は「リチャード三世」、「ウィンブルドン」のリチャード・ロンクレイン。
2014年製作/92分/アメリカ
原題:5 Flights Up
『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』のスタッフとキャストについて
リチャード・ロンクレイン監督:1946年生まれ、イギリス/グロスタシャー州出身
モーガン・フリーマン(アレックス・カーバ―):1937年生まれ、米メンフィス出身。兵役後、サンフランシスコのミュージカル劇団に入団。その後ニューヨークでオフ・ブロードウェイの舞台に立ち、映画デビューは1980年の「ブルベイカー」。
初老の画家役として本作に出演している。妻の希望に沿い、40年間住みなれた我が家を手放し、住み易い住居に引っ越す事に合意したものの、、、
出演映画投稿記事
感想|映画「セブン」(1995/デビット・フィンチャー監督)ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン共演のサスペンスの傑作
映画感想|『ゴーン・ガール』(2014/デビッド・フィンチャー監督)実話をモデルにした戦慄のサイコサスペンス
映画感想|『最高の人生の見つけ方』(2007/ロブ・ライナー監督)”やりたいことリスト”を次々実行に...
映画感想|『アメリカン・ビューティー』(2000/サム・メンデス監督)コミカルで辛辣な中流家庭崩壊のドラマ
ダイアン・キートン(ルース・カーバー):1946年生まれ、ロサンゼルス出身。ウッディ・アレン監督・主演の「スリーパー」(73)でヒロイン役を演じた。私生活でも恋人となったアレンのミューズとして活躍し、「アニー・ホール」(77)ではアカデミー主演女優賞を受賞する。主演作「ミスター・グッドバーを探して」(77)も高く評価され、当時の恋人だったウォーレン・ベイティ監督・脚本・主演作「レッズ」(81)で再びアカデミー主演女優賞にノミネートされた。
夫アレックスに40年間寄り添う妻役、二人が希望する子供には恵まれないが、愛犬ドロシーを飼っている。
『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』のネタバレ感想
あの橋の眺めは、ウッディ・アレン監督、ダイアン・キートン出演映画『マンハッタン』でも舞台になったところではないでしょうか? 夜は殆んど予約の取れない程有名なステーキハウス「ピーター・ルーガー」のお店からも近い位置、結構ユダヤ人が多く居住している地区と重なる? 一度しか訪問した経験が無いので、映画の舞台は「ああこのあたり」という場所が良く分かりません。しかしながら、5階建てのアパートメントの最上階の部屋で、家庭菜園も所有する恵まれた住環境は本当に羨ましい限りです。それも100万㌦近い価格で売り手がつきそうな話でした。
新婚生活開始以来仲睦まじく暮らした住居を明け渡すのは少々寂しい気がするのですが、エレベーター無しの五階の部屋は若い人に譲るのが妥当かも知れません。それも、子供がいなければまだいいのですが、ベビーカーを抱えて毎日の階段の上り降りはかなり難儀します。
それにしても、住居を先に売り、転居先は後から探すというのがアメリカ流の不動産売買の手順なのでしょうか? 少し疑問に思いましたが、、、
モーガン・フリーマンの余裕綽々な演技振りがとても好い味を出している映画です。人生の一断面(自宅を売りに出すほんの1日、2日の出来事)を切り取った映画ですが、ニューヨークで暮す夫婦ふたりの40年間がどんなに幸せなものであったかが凝縮されて見て取れるような感じがしました。
最近日課としているのでしょうか犬の散歩の後、新聞とテイクアウトの珈琲を購入して自宅に戻るシーンなど実にほのぼのとした雰囲気の映画から漂っています。
コメント