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おすすめ映画|『セブン』(1995/デビット・フィンチャー監督)ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン共演の傑作サスペンス

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「セブン」のあらすじと概要

Stefan WiegandによるPixabayからの画像

キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たち(若く頑固な新人刑事と、老練なベテラン刑事一週間後に退職予定、を演じたピットとフリーマンの)姿を描いたサイコ・サスペンス。先鋭的な映像センスと、ノイズを活用した音響により、シリアスかつダークな独特の世界観を描いており、すべてのシーン、セリフが見逃せない見どころ満載の映画となっている。20数年前の映画にもかかわらず、古さを全く感じさせない映像センスには驚かされます。

上映開始時、4週連続で全米興行成績1位に輝いた大ヒット映画であり、世界合計では3億2730万ドルの総収益を上げている。IMDB(=インターネット・ムービー・データベース)では『第三の男』、『シャイニング』を上回る評価を得ているそうです。

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感想|映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(1997/監督 ジャン=ジャック・アノー)ブラッド・ピット出世作?

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「セブン」のスタッフとキャストについて

Amber SmithによるPixabayからの画像

デビット・フィンチャー監督 92年に「エイリアン3」で劇場映画デビューしたが、余り良い評価を得ておらず、本作品制作時はかなり落ち込んでいた様子。本作品「セブン」(95)、「ファイト・クラブ」(97)で一躍人気のフィルムメーカーに。「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(08)でアカデミー監督賞に初ノミネート。その後も「ソーシャル・ネットワーク」(10)やスウェーデン産ミステリー「ミレニアム」(09)のハリウッドリメイク版と話題作が続いている。その他の作品に「パニック・ルーム」(03)、「ゾディアック」(06)などがある。

脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー ペンシルベニア州アルトゥーナに生まれ育った。学業を終えるとすぐにニューヨークに移り、タワーレコードの店員として働いた。その傍らいくつかの仕事を手がけるが、これといった成果は得られなかった。本作品にはニューヨークの下積み生活の経験があったからこそ書けた内容と本人は語っています。1991年、『セブン』の脚本を書き上げたウォーカーは、その脚本を売るためにロサンゼルスに移る。そこでウォーカーは脚本家のデヴィッド・コープに個人的に連絡をとった。コープはニューラインシネマの重役たちにウォーカーの脚本を見せ、ついにはニューラインシネマが脚本を買い取ったことが、映画化への第一本となりました。

出演:

ブラッド・ピット(新入刑事マイルズ)愛妻思いの新入り刑事、妻のトレイシーは妊娠したことをマイルズに打ち明ける前に同僚であるサマセットに相談している。まだ、大人になり切っていない夫の為に子供を産む事は早いと思われている。

モーガン・フリーマン(ベテラン刑事サマセット)一週間後に定年退職を控える。冷静沈着な分析、判断力及び幅広い情報網が犯人逮捕の切っ掛けを作る。

ケビン・スパイシー(ジョン・ドウ=「名無しの権兵衛」という意味):1995年に本作品『セブン』の演技で注目を浴び、同年の『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー助演男優賞をはじめとして数多くの映画賞を受賞した。

グウィネス・パルトロー(マイルズの妻トレイシー):1995年公開の本作品『セブン』にブラッド・ピットの妻役で出演し注目を集め、1998年『恋におちたシェイクスピア』で第71回アカデミー賞主演女優賞、第56回ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)などを受賞した。

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「セブン」のネタバレ感想

MakaluによるPixabayからの画像

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ネタバレご注意!

25年も前の映画とは思えぬ映像、音楽、ストーリーを愉しめました。映像もさることながら、一言一言のセリフも意味が深く、聞き逃す事は出来ません。さすがにブラッド・ピットは初々しく、自己主張が強そうな青年刑事役がピッタリです。本作はブラッド・ピッドの数ある映画作品の中でも、映画ファンの人気度は極めて高い事も本編を見れば、納得できます。完成度の極めて高い作品と頷けます。最後の最後まで観客を惹きつけ、猟奇的殺人事件の犯人像は皆目見当が付かず、更に最後の結末が全く想像も出来ない方向へ展開していきます。

白黒の陰影を上手く使い、また、雨の陰湿なイメージも効果的に使っています。更に薄暗い図書館の机上の読書灯のグリーン等、監督の好みの色彩等も巧みに取り入れて映像としての効果が発揮されます。

5件の殺人事件は7つの大罪に対する贖罪の意味があるらしいですが、その手段はどう見ても精神異常者の仕業としか思えません。かなり長期的な綿密な計画により想像を絶する程、巧妙に練られた殺人方法を実行しています。しかも犯行現場には必ず何らかの犯行声明を残しているところが、不気味さを増します。

これでもかという残虐な連続犯行にもかかわらず、物語はふたりの刑事の存在感が大きく、この二人は必ず犯人を捕まえてくれるという期待も大きく、殺人現場を見せられ続けても、嫌気がさす事も決してありません。

一度は追いつめたものの、犯人には一度逃げられてしまします。しかしながら、犯人は突然警察署に自首してきます。これには必ず裏がある筈と誰もが想像するに違いありません。これから何が起こるのか、はかり知れない恐怖感に襲われます。犯人の要求通り、一緒に車である場所に出掛けなければ、残りの二件の殺人事件(遺体)は永遠に闇に葬られると犯人は脅すのですが、、、

ラストの展開は全く読めませんでした。この犯人ならやりかねないとい思いはあります。この最後の犯行は精神異常者!最後にサマセット(モーガン・フリーマン)の必死の抑制にも関わらず、ミルズ(ブラッド・ピット)は犯人を射殺してしまいます。この行動は非常に複雑な思いが心に一瞬去来したことが想像されます。しかし、心情的にはすべての観客が、このミルズの判断を肯定するのではないでしょうか?この状況で自制心が働く人間はいないと思いました。

残念ながら、わたしはブラッド・ピットの全作品を見てはいませんが、以前の代表作品「セブン・イヤーズ・イン・チベット」と本作品「セブン」を見て、改めてファンになりました。もう少し他の作品も是非見たくなりました。

最後に

本作品の主人公は監督も脚本家も実はサマセット(モーガン・フリーマン)である主張している様です。確かに犯人が残した犯行声明から、犯人像を読み取り、FBIの知り合いから図書館利用者情報という犯人探しのキーポイントとなる貴重な情報を入手するなど、犯人逮捕のきっかけとなった働きはすべてサマセットのものです。

ミルズが犯人逮捕にどんな役割を果たしたのか、とは敢えて言いませんが、主演『モーガン・フリーマン』ではここまで客は集められなかったかもしれません…

ミルズ夫妻が引っ越しして来た新居は通過する地下鉄の振動が激しく、画面が大きく揺れたので本当の地震かとびっくり仰天しました。20数年前映画公開時に映画館で鑑賞していたら、地震発生と勘違いしたかも知れません。でも、そんな家に住んでいる事をサマセットは大笑いしていましたが、あの笑顔は良かったです。あれは演技では出せない笑いです。

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