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おすすめ映画|『フランシス・ハ』(2012/ノア・バームバック監督)元気に走り回るグレタの姿が清々しい!

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『フランシス・ハ』のあらすじと概要

Denis HizaによるPixabayからの画像

アカデミー脚本賞にノミネートされた監督作「イカとクジラ」のほか、「ライフ・アクアティック」「ファンタスティック Mr. Fox」などウェス・アンダーソン作品の脚本にも参加しているノア・バームバック監督が、ニューヨークを舞台にモダンダンサーを目指す主人公の女性フランシスと、彼女を取り巻く奇妙な友人関係を、モノクロの映像でいきいきと描いたドラマ。

モダンダンサーを目指し、ニューヨーク、ブルックリンで親友ソフィとルームシェアをしながら楽しい日々を送っていた27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)。しかし恋人に振られ、ソフィとの同居生活も解消になってしまったことから、居場所を求めて町を転々とするはめになる。周りの友人たちは次々と身を固めていき、焦りも感じたフランシスは、自分の人生を見つめ直していくことになります。

主題歌はデビッド・ボウイの「モダンラブ」「ローマでアモーレ」などに出演した女優のグレタ・ガーウィグが主演・共同脚本。

『フランシス・ハ』のスタッフとキャストについて

raebear0によるPixabayからの画像

ノア・バームバック監督:1969年生まれ、ニューヨーク出身。2005年に監督と脚本を務めた「イカとクジラ」がアカデミー賞の脚本賞にノミネート、一躍名が知られるようになる。その後も、本作品「フランシス・ハ」(12)、「ヤング・アダルト・ニューヨーク」(14)、ブライアン・デ・パルマ監督のドキュメンタリー「デ・パルマ」(15)などを手掛け、近年はNetflixで「マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)」(17)、「マリッジ・ストーリー」(19)などの話題作を発表している。

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グレタ・カーウィグ(フランシス):1983年生まれ、米カリフォルニア州サクラメント出身。恋人のノア・バウムバック監督がメガホンをとった本作品「フランシス・ハ」(12)では脚本と主演を兼ね、ゴールデングローブ賞ミュージカル/コメディ部門の主演女優賞にノミネートされている。その後も、ウッディ・アレン監督の「ローマでアモーレ」(12)やミア・ハンセン=ラブ監督の「EDEN エデン」(14)などで活躍している。

なお、監督としても実力を大いに発揮しており、監督・脚本を務めた『レディ・バード』と『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』があります。

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アダム・ドライバー(レヴ):1983年カリフォルニア州サンディエゴ生まれ、インディアナ州育ち。11年の「J・エドガー」で長編映画に初出演後、12年に始まった人気TVシリーズ「Girls ガールズ」でレナ・ダナム演じる主人公の相手役を演じ米国内で徐々に知られるようになる。最近は、「ブラック・クランズマン」(18)、「マリッジ・ストーリー」(19)で2年連続のアカデミー主演男優賞ノミネートを果たしている。

次回作リドリ―・スコット監督の『House Of Gucci』がレディー・ガガとの共演作として期待されている。

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ミッキー・サムナー(ソフィー):ふたりはバッサー大学で同級だった。いまはブルックリンのアパートをシェアしている。出版社の社員。

『フランシス・ハ』のネタバレ感想

Bishnu SarangiによるPixabayからの画像

映画には珍しく、本作の主人公は失恋したり、ルームメイトに去られたり、ダンサーの仕事を続けることは諦めざるを得なかったり、衝動的にパリに出掛けるもののたった2日間だけの訪問で誰とも出会えず終わってしまったり、キャッシュカードが使えず、ATMを探して町中を走り回ったりと、決して格好良くはありません。しかしながら、それが却って現実的で、「映画の世界の中だけの話」の様な多くの他の映画作品ときっぱり線を引いています。これ程『格好の悪い主人公』は余りいないのではないでしょうか?

一方、フランシスの長所がずば抜けています。何があっても挫けず、前向きに受け入れ、それをすっかり消化してしまい、わだかまりとして後にまったく残さない!

世の中の普通の生活とは、大抵上手くいかない事ばかりです。上手く行く方が例外的、普通の人はそんな経験ばかりしているので、映画の中のフランシスが遭遇する”普通”の出来事にが、直ぐに共感出来るのだと思います。当に等身大の主人公に自分を重ね、あらゆる不幸をバンバン撥ね返し、決して挫けないフランシスに暖かい目を向ける事が出来るのではなかと思います。映画を見終わった後、少しだけ元気が増している様な気がします。

本作品の監督と主人公は恋人同士という事ですが、非常に気の合う面白いコンビという印象を強く受ける映画でした。

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