ローガン・ラッキー の作品情報
２０１７年 アメリカ公開の犯罪映画，１１９分
監督：スティーブ・ソダーバーグ 一時の監督引退宣言を撤回し四年ぶりのメガホンを取った復帰作品。1963年アメリカ ジョージア州アトランタ生まれ。父方祖父はストックホルムからのスウェーデン系移民。高校生の時から16ミリ映画を作り始める。1989年長編映画『セックスと嘘とビデオテープ』でサンダンス映画祭観客賞とカンヌ国際映画祭パルムドールを最年少（26歳）で受賞している。2000年に『エリン・プロ子ビッチ』と『トラフィック』でアカデミー監督賞にダブルノミネートされ、後者で受賞している。翌年、『オーシャンズ11』ではジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ブラット・ピット、ジュリア・ロバーツ、ドン・チードら超豪華スターキャストを揃えた映画で、全世界興業収益4億円ドルを記録している。
ジミー・ローガン：チヤニング・テイタム（ローガン兄弟の長兄役、右膝が悪い）1980年、アラバマ州カルマン生まれ。学生時代はアメリカン・フットボール、陸上競技、バスケットボールに取り組む。大学中退後実家に戻り、建設関係、セールスマンの仕事に従事、ストリップ・クラブでストリッパーとして働いた経験もあるらしい。23歳でペプシコーラのCFの主役に起用され、他にマウンテンデューなど若者向けCFに出演。その後映画『ステップ・アップ』で主役となり、ブレイク。
クライド・ローガン：アダム・ドライバー（ローガン兄弟の次兄役、イラク戦争で右腕を失う、現在バーテンダー）1983年カロリフォルニア州サンディエゴ出身、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを機にアメリカ海兵隊に入隊する。しかしながら、マウンテンバイクを乗っている際に胸骨骨折するという事故に遭い除隊。ジュリアード音楽院に入学し、演劇を学び始めた。2012年からアメリカ国内TVドラマシリーズ『GIRLS/ガールズ』で主演のレナ・ダナムのボーイフレンド役で話題を呼ぶ。コーエン兄弟監督作『インサイド・ハーティン・ディヴィス／名もなき男の歌』にも出演、2014年主演作『ハングリー・ハーツ』でベネチア国際映画祭コンペティション部門男優賞を受賞。2015年より開始された映画『スター・ウォーズ』シリーズ続三部作のカイロ・レン役で有名。
ジョー・バング：ダニエル・クレイグ（辣腕の金庫破り、現在服役中。六代目ジェームズ・ボンド役）
メリー・ローガン：ライリー・キーオ（ローガン兄弟の末妹、美容師、車に詳しい）1989年ロスアンジェルス出身、祖父はエルビス・プレスリー。14歳でドルチェ＆ガッパーナのファッションショーでモデルデビュー、2010年青春伝記映画『ランナウェイズ』で役者デビューする。2011年オーランド・ブルーム製作、出演のスリラー映画『グッド・ドクター禁断のカルテ』に出演、2012年洲ディーブ・ソダーバーグ監督コメディ映画『マジック・マイク」に出演等。
ローガン・ラッキー のあらまし
ジミー・ローガンは若い頃将来を嘱望されたフットボール選手で町の英雄であった。しかしながら足のケガが原因で現在は建設作業員として働いている。モーターレース場の地下作業中に、会社から足が悪い事を隠していた事を理由に突然解雇されてしまう。弟のクライド・ローガンはイラク戦争で左腕を失い、酒場でバーテンダーとして働く。酒場にいた客マックスは義手をはめたクライドを嘲笑した為、兄ジミーは殴り掛かってします。
ジミーは別れた妻との間に一人娘がいるが今は娘は別れた妻に引き取られ再婚相手の家族と共に暮らしている。娘と面会出来ることを唯一の楽しみとして生きるが、その家族も近々隣の州に引っ越してしまう予定である。
そんな状況の中、ジミーは弟クライドにモーターレース場から施設の空調装置を利用して大金を奪う計画を打ち明ける。仲間に入ったのはローガン兄弟の末妹メリーと元金庫破りのジョーとその兄弟二人。しかもジョーは現在刑務所に服役中の為、彼をまず刑務所から脱走させ、金庫破り完了後また刑務所に戻すという破天荒な計画を実行するのだが…
ローガン・ラッキー のみどころ
アメリカ最大のモーターカーイベント、NASCARレースを舞台にその地下で大金を強奪するという犯罪映画ながら、どこかしら底抜けに間の抜けたところもある犯罪映画であり、楽しめる映画となっている。監督自ら「本作は”オーシャンズ１１”の従妹版と太鼓判を押す！」とあるが、余りに脇が甘い現金強奪計画で思わず大丈夫かと思わず応援したくなってしまうほど…
助っ人の辣腕金庫破りには六代目ジェームズ・ボンド役の「ダニエル・クレイグ」が扮する。仲間入りの条件として二人の余り頼りになりそうもない弟二人が参加すること。彼が用意した爆弾の材料も御菓子やら、グミやら何となくインチキ臭いが見事に大爆発を起こし、金庫は破られる。
刑務所では脱走中の「金庫破り犯」が戻って来るまで何とかばれない様に刑務所を占拠するなど囚人全員が一致団結して協力するところは何とも泣かせるところである。
力の抜けた金庫破り、且つ所々にちりばめられた人情味あふれるエピソードに思わず泣かされる部分もある。大泥棒映画ながらエンターテインメント性たっぷりで楽しみながら見る事が出来る映画となっている。
最後のどんでん返しは全く意表を突かれる内容なのでこれまた誰にもわからないと思う。（本当に最後の最後まで分からない…ので言いません！）
おすすめ度★★★★
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