スポーツに関連する10作品を選んでみました。勝利して歓喜に沸くラストや、予想外の敗戦を迎える映画、よくこんな映画が撮れたと関心する作品など色々です。この中に皆さんのお気に入りの作品はありますか? もし、まだ見ていない作品があれば、是非参考にしてみてください。
- 『ザ・ライダー』(2017/クロエ・ジャオ監督)
- 『インビクタス 負けざる者たち』(2009/クリント・イーストウッド監督)
- 『ミリオンダラー・ベイビー』(2004/クリント・イーストウッド監督・主演)
- 『コーチ・カーター』(2005/トーマス・カーター監督 )
- 『人生の特等席』(2012/ロバート・ローレンツ監督)
- 『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017/クレイグ・ギレスビー監督)
- 『エリックを探して』(2009/ケン・ローチ監督)
- 『オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡』(2020/マルタ・プルス監督)
- 『レイジング・ブル』(1980/マーティン・スコセッシ監督)
- 『負け犬の美学』(2017/サミュエル・ジュイ監督)
『ザ・ライダー』(2017/クロエ・ジャオ監督)
大怪我を負ったカウボーイが新たなアイデンティティや生きる意味を見いだすまでの物語を、モデルとなった人物が主演を務め映画化したヒューマンドラマ。
アメリカ中西部のサウスダコタ州。幼い頃から馬に親しんで育ってきた青年カウボーイのブレイディは、ロデオの事故で頭部に大怪我を負ってしまう。医師の反対を押し切って再び馬に乗るか、ロデオをあきらめるか悩みながらも、ロデオ復帰への捨てきれない思いと後遺症との間で葛藤しながら、自分の生きる意味を探し求める青年ブレイディの心の動きを繊細に描いていく。
映画感想|『ザ・ライダー』(2017/クロエ・ジャオ監督)ロデオ・ライダーが主人公の現代西部劇
『インビクタス 負けざる者たち』(2009/クリント・イーストウッド監督)
1994年、南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラ(モーガン・フリーマン)は、アパルトヘイトによる人種差別であるアパルトヘイト(人種隔離)政策や経済格差をなくし、国をまとめるためには、95年に自国で開催されるラグビーワールドカップでの優勝による人種融和や国家統合が必要と感じていました。大統領は代表チームスプリングボックス(ボカ)のキャプテン、ピナール(マット・デイモン)を直接、大統領官邸にお茶に招待することから始めました。
映画感想|『インビクタス 負けざる者たち』(2009/クリント・イーストウッド監督)
『ミリオンダラー・ベイビー』(2004/クリント・イーストウッド監督・主演)
ロサンゼルスの寂れたボクシングジムの門を叩いたボクシングチャンピオンを夢見る田舎育ちのマギー(ヒラリー・スワンク)。ジムのオーナー兼トレーナーのフランキー(クリント・イーストウッド)は彼女を拒んでいたが、彼女の真剣さに打たれ、彼女のトレーナーとなる。お互いに父娘の関係をなくしている2人は、激しいトレーニングの中で人間的に歩み寄っていく。
映画『ロッキー』の女性版と思いきや、後半部分には試合中、相手のかなり卑怯な一撃が原因で脊髄損傷をしてしまい、やがて悲劇的な終末を迎える。
映画感想|『ミリオンダラー・ベイビー』(2004/クリント・イーストウッド監督・主演)
『コーチ・カーター』(2005/トーマス・カーター監督 )
リッチモンド高校は、落ちこぼれ生徒たちの集まりで、大学へ行く者はごくわずか、卒業した生徒の半分が逮捕される現状だった。この高校(母校)でバスケット・コーチとなったケン・カーター(スポーツ店を経営しているが、高校時代、元全米代表選手である伝説のバスケット・ボール選手だった)は、チームメンバーの将来を考えて、バスケの技術を教えるよりも先に、選手たちとある契約を交わす。それは「学業で決められた成績以上を残すこと」「授業には必ず出席し、最前列で聞くこと」「試合の日にはジャケット・ネクタイを着用すること」といったものだった。これを守らない者は試合に出さないという「契約」内容であった。
映画感想|『コーチ・カーター』(2005/トーマス・カーター監督 )生徒達にバスケを通じ自らの将来を切り開く術を教えていく実話映画
『人生の特等席』(2012/ロバート・ローレンツ監督)
大リーグアトランタ・ブレーブスのスカウトとして数多くの名選手を見いだしてきたの伝説的なスカウトマンとして知られるガス(クリント・イーストウッド)は、年齢による視力の衰えを隠せず、その手腕に球団フロントが疑問を抱き始め、そろそろ引退させようと考え始めていた。苦しい立場のガスを、長年離れて暮らしていたひとり娘のミッキー(エイミー・アダムズ)が手助けすることに。父と娘が久々に対じすることにより、秘められた過去の真実が徐々に明らかになることで、娘の心のわだかまりも解消していきます。
映画感想|『人生の特等席』(2012/ロバート・ローレンツ監督)大リーグの伝説的なスカウトマン・ガスをクリント・イーストウッドが描出
『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017/クレイグ・ギレスビー監督)
1991年トーニャはアメリカ人として史上初のトリプルアクセルを成功させた。しかし、1994年のリレハンメル五輪前の選手選考会の全米フィギアスケート選手権で、トーニャはライバルのナンシー・ケリガンを襲撃して出場不能に追い込むという事件が発生した。
トーニャは貧しい家庭環境の中で育てられたが、フィギアスケートに対する努力と才能により、全米トップの選手に上り詰めていく。1992年のアルベールビル、1994年リレハンメルと2度の冬季五輪大会への出場を果たしている。
アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル マーゴット・ロビー主演映画レビュー
『エリックを探して』(2009/ケン・ローチ監督)
『わたしは、ダニエル・ブレイク』などで知られるケン・ローチ監督がメガホンを取り、プロサッカーチーム、元マンチェスター・ユナイテッドで活躍した“キング”こと元エース・ストライカー、エリック・カントナが本人役で出演するとても奇抜でユーモラス溢れたほのぼのとした人間ドラマ。カントナの言葉に導かれ、他人と交わることによって、うだつの上がらない主人公の人生が少しずつ好転していくプロセスを実に面白く描ていく。主演のスティーヴ・イヴェッツやカントナの好演はもちろん、随所に挟み込まれるカントナ自身の名プレー・シーンにも大注目!
レビュー|「エリックを探して」(2009)エリック・カントナ本人出演のコメディードラマ。
『オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡』(2020/マルタ・プルス監督)
ロシアの新体操選手マルガリータ・マムーンが2016年リオ五輪で金メダルを獲得するまでの過酷な道のりを追ったドキュメンタリー映画。新体操王国ロシアの代表選手である20歳のリタ(マルガリータ・マムーン)は、オリンピックに向けて鬼コーチたちから強烈な指導を受け、日々過酷な練習に励んでいる。アリーナ・カバエワら多くの金メダリストを育て上げたイリーナ・ビネルの指導は、特に精神面において極めて厳しく、肉体面でも満身創痍での練習風景には涙を誘うような修羅場が展開される
レビュー|オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡、マルタ・プルス監督のドキュメント映画
『レイジング・ブル』(1980/マーティン・スコセッシ監督)
後に「ブロンクスの猛牛」とも呼ばれるようになるジェイクが、八百長試合を強いてくる組織との関係などに悩まされながらも栄光をつかみとる。1949年、このタイトルマッチにおいて、ジェイクは見事にマルセル・セルダンをTKOし、チャンピオンベルトを手にした。しかしその裏で、ジェイクの病癖-ビッキーへの強い猜疑心、セコンドを務める弟ジョーイに対する複雑な感情を深め、信頼できる人間が次々と離れていくことで凋落していく。
映画感想|『レイジング・ブル』(1980/マーティン・スコセッシ監督)実在のボクサー、ジェイク・ラモッタの半生
『負け犬の美学』(2017/サミュエル・ジュイ監督)
49戦13勝しかできない45歳のプロボクサーが主人公のボクシングストーリーが映画化されるなど誰が期待しただろうか?世の中もっと強いプロボクサーはたくさんいるのではないか。でも彼にはとてつもない家族への思いやりとボクシングに対する誰にも負けない強い情熱を持ち続けていた。この映画はどんなスポーツも1番になること、チャンピオンになることだけが唯一の目的ではないんだよと教えてくれる映画ではないかと思った。
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