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おすすめ映画『モナリザ・スマイル』(2003/マイク・ニューウェル監督)感想‣50年代米国・名門女子大生の生き方をリアルに描くヒューマンドラマ

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『モナリザ・スマイル』のあらすじと概要

50年代のアメリカ。保守的な名門女子大学にやってきた進歩的な女性美術史の教師が、良妻賢母が求められ、伝統を重んじる生徒や教師と摩擦を繰り返しながらも、少しずつ学園に変化をもたらしていく姿を描いたヒューマン・ドラマ。

監督は「フェイク」マイク・ニューウェル。主演は「エリン・ブロコビッチ」ジュリア・ロバーツ。共演の生徒役にキルステン・ダンスト、ジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホールと豪華な顔ぶれがずらりと並びます。

1953年の秋。カリフォルニアに住む若く美しい女性教師、キャサリン・ワトソン(ジュリア・ロバーツ)は、新しいキャンパスへと向かう列車の中で夢の実現に胸を高鳴らせていました。今度の学校は米北東部ニューイングランドにある名門ウェルズリー大学。イギリスのオックスフォード大学に負けないほどの名門であるという。その一方で、「米国一保守的」という評判も持つ女性だけの大学に、キャサリンは自分なりの変化をもたらせたいと考え赴任しました。キャサリンはまず、絵を通して学生たちを変えようとし、生徒たちに新しい時代の女性の生き方を指導して行こうと意気込みます。

しかしながら、この大学の学生にとってもっとも価値があるのは、充実した教育ではなく、エリートのボーイフレンドからプレゼントされる”婚約指輪”だという考え方であることにキャサリンは気が付きますが…

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『モナリザ・スマイル』のスタッフとキャストについて

マイク・ニューウェル監督:1942年生まれ、イギリス/ハートフォードシャー州出身。

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ジュリア・ロバーツ(キャサリン・ワトソン):90年の「プリティ・ウーマン」が大ヒットを記録し、アカデミー主演女優賞にもノミネートされたことで、、名実ともにトップスターに。00年の「エリン・ブロコビッチ」ではタイトルロールを演じ、アカデミー主演女優賞を受賞。

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キルステン・ダンスト(エリザベス・“ベティ”・ウォーレン):「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」(94)でトム・クルーズと共演し、注目を浴びる。その後、TVシリーズ「ER 緊急救命室」(96~97)やソフィア・コッポラ監督作「ヴァージン・スーサイズ」(99)に出演。

ジュリア・スタイルズ(ジョアン・ブランドウィン):映画「ボーン・アイデンティティー」(02)に始まるジェイソン・ボーン・シリーズ

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マギー・ギレンホール(ジゼル・レヴィ):スティーブン・シャインバーグ監督作「セクレタリー」(02)でゴールデングローブ主演女優賞にノミネート。09年の「クレイジー・ハート」では、アカデミー助演女優賞にノミネートされた。

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『モナリザ・スマイル』のネタバレ感想

ネタバレ注意。

状況・年代ともに全く違いますが、なんとなく、夏目漱石の『坊ちゃん』を思い出してしまいました。坊ちゃんが張り切って、松山中学の教師として前途洋々と着任しますが、地元の生徒、或は同僚の先生から思わぬ予期せぬ『洗礼』を受けまてしまいます。新入りの教師は新しい学校に溶け込むのはかなり努力が必要だという事が分かります。(坊ちゃんでは徹底的に地元の人・生徒と抗争した様子が描かれています。尚且つ、語弊をお許し願えれば、松山をド田舎扱いしていました)

ジュリア・ロバーツ扮するワトソン先生は違いました。何とか転任の夢が叶った名門女子大での仕事を上手く進めたいと不倶戴天の覚悟で頑張り抜くのですが、革新的な考え方が返って裏目に出てしまうことになります。

当時、女学生は自分の能力を生かして自立することよりも、将来嘱望された良き伴侶と知り合い、結婚することが、何よりも人生の最大の目標であった時代でした。ワトソンの努力も最終的には上手く行かなかったのですが、学生一人一人の心の中にワトソンのもたらした希望のタネは確実に植え付けられていきます。それは、ラストシーンでワトソン先生が学園を去る車の後を、卒業式を終えた学生たちが先生を慕い、皆んなで追いかけてくるという、かなりベタな(古典的ともいう)学園ドラマチックなシーンに、わたしは迂闊にも思わず目頭が熱くなってきました…

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