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おすすめ新作映画|『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021/ジェーン・カンピオン監督)カンバーバッチ史上最強の怖い冷血漢!

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『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のあらすじと概要

「ピアノ・レッスン」他で女性を主役とした名作を作り続けてきた女性監督ジェーン・カンピオンが女性として初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した作品。米国の作家:トーマス・サヴェージによる1967年発表の同名小説を映画化。ベネディクト・カンバーバッチを主演に迎え、1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、無慈悲で冷酷な牧場主と彼を取り巻く人々との緊迫した関係を描いた人間ドラマ。

快活で賢い兄フィル・バーバンクと地味な弟ジョージは大牧場を二人で経営する裕福な兄弟。地元でレストランを経営する未亡人ローズとその息子ピーターと出会います。ジョージはローズの心を慰め、やがて彼女と結婚して家に迎え入れることになります。そのことをよく思わないフィルとジョージの間には亀裂が生じ、フィルから2人に対して残酷で執拗な攻撃を仕かけていきます。

しかし、とある事件をきっかけに、残忍な性格のフィルの中にも、人を愛することへの可能性が芽生え始め、広大な大自然を背景に、不思議な絆で結ばれていく牧場主と青年の姿を詩情的に映し出していきます。

フィル役をカンバーバッチが演じ、ローズ役で「メランコリア」「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」のキルステン・ダンスト、ジョージ役で「アイリッシュマン」「もう終わりにしよう。」のジェシー・プレモンスが共演。2021年・第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞している。

撮影は2020年1月10日にニュージーランドで開始された。ダニーデン市を含むオタゴ南部の地域で行われたという。

原題:The Power of the Dog

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『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のスタッフとキャストについて

ジェーン・カンピオン監督:1954年生まれ、ニュージーランド・ウェリントン出身。『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』以来11年振りの長編映画作品。

ベネディクト・カンバーバッチ(フィル):英BBCのTVシリーズ「SHERLOCK シャーロック」(10~)のシャーロック・ホームズ役でブレイク。11年はアカデミー作品賞の候補作「裏切りのサーカス」と「戦火の馬」に出演。同じく最近公開されたばかりの『クーリエ:最高機密の運び屋』『モーリタニアン 黒塗りの記憶』に続く新規公開作品で、この作品での演技力は評価が高く、賞レースでも注目されているという。最近の注目度はNO.1の存在感があります。

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キルステン・ダンスト(ローズ):ラース・フォン・トリアー監督作「メランコリア」(11)でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞。以降の出演作にコッポラ監督と3度目のタッグとなった「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」(17)などがある。

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ジェシー・プレモンス(ジョージ):「ブラック・スキャンダル」(18)、「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(17)、「バイス」(18)など。プライベートでは、「FARGO ファーゴ」で共演したキルステン・ダンストと17年に婚約した。

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コディ・スミット=マクフィー(ピーター):1996年生まれ、豪州メルボルン出身。本作ではローズの頼りない連れ子役だと思って見ていたら、本作の重要な鍵を握る人物となる。

 

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『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のネタバレ感想

(ネタバレご注意!)

女性監督一流の繊細でとても美しい西部のシーンの連続にうっとりして観ていました。嘗て見たことが無い新鮮さがありましたが、やはり、実写の風景はニュージーランド・ダニーデン近郊と聞き納得しました。

ストーリーは前評判通り、かなりグサリと来る重い内容でしたが、カンバーバッチの名演技本当に素晴らしかったのでびっくり仰天です。

カンバーバッチ扮する兄フィルがカリスマ性のある大牧場主として登場しますが、やたら弟ジョージやかみさんへの当たりが強いと思ったら、後半フィルの内面の苦悩が徐々に明らかにされていきます。また、絶対に風呂に入らずかなり体臭が酷いという理由は少し理解出来ない点でした。皆に隠れてこっそり川で行水をするシーンはあります。また、フィルに取りこの瞬間は今は亡き”恩人”(同性愛者!?)ブロンコとの思い出の陶酔の時間を過ごす事ができたのです。

ローズの連れ子のピーターとは心を開くようになり、乗馬を仕込んだり、ロープを編んだりするなど親密になってゆき、母親の言う事ばかり聞くなと早く一人前の男になるように仕込んで行きます。一方、フィルとロースとの関係は一向に改善しません。精神の不安定からローズは酒への依存を深めて、病気で倒れてしまいます。

(ネタバレ)母親の状況を見かね、母親を守る為、息子ピーターは、炭疽病で病死した牛から菌を採り、どうやらフィルに感染させ,死に至らせる手段を取ったのではないかと感じました。作品中ではこの場面は明確に表現はされていません。

フィルの「同性愛者」という事実を当時は公に出来ず、一方で、周囲に執拗に強く当ってしまう事が参集的に悲劇を招いてしまうストーリーです。大変重苦しい結末にドキリとさせられました。

 

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