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おすすめ映画感想|『犬ヶ島』(2018/ウェス・アンダーソン監督)「犬インフルエンザ」の蔓延によって離島に隔離された愛犬を探す少年と犬たちの冒険

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犬ヶ島』(2018/ウェス・アンダーソン監督
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『犬ヶ島』のあらすじと概要

「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督が日本を舞台に、「犬インフルエンザ」(犬の伝染病「ドッグ病」と「スナウト病」)が蔓延し始めた為、離島に隔離されてしまいます。自分の愛犬を探す少年と犬たちが繰り広げる冒険を描いたストップモーションアニメ。

近未来の日本。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行し、犬たちはゴミ処理場の島「犬ヶ島」に隔離されることになります。12歳の少年・小林アタリは愛犬スポッツを捜し出すため、たった1人で小型機を盗んで犬ヶ島へと向かいます。

声優陣にはビル・マーレイ、エドワード・ノートンらアンダーソン監督作品の常連俳優のほか、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、オノ・ヨーコら多彩な豪華メンバーが集結。日本からも、「RADWIMPS」の野田洋次郎や夏木マリらが参加。

第68回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として上映され、コンペティション部門で監督賞(銀熊賞)を受賞しました。

某映画評では、

何よりも、パンデミックを連呼して民衆の恐怖を煽り、罪もない犬たちを孤島に隔離してしまう市長の暴走政治は、現実の日本を否応なくイメージさせて説得力があり過ぎる。

と言われる通り、当に現実政治との重複部分を肌身で感じることが出来る絶妙のタイミングで公開された映画です。

原題:Isle of Dogs

pizza_n_beerによるPixabayからの画像

『犬ヶ島』のスタッフとキャストについて

ウェス・アンダーソン監督:テキサス大学在学中に、オーウェン・ウィルソンと出会い、共同で映画を制作することになる。全作品で製作・脚本も担当している。なお、フランスの架空の街にある米国新聞社の支局で働く個性豊かな編集者たちの活躍を描いた長編第10作「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」(主演ベニチオ・デル・トロ)が2022年1月28日から全国公開が予定されているので愉しみです。

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【声の出演者】

小林アタリ – コーユー・ランキン
スポッツ – リーヴ・シュレイバー:アタリの護衛犬だった、鼻がピンクで、体は白いブチ犬。
チーフ – ブライアン・クランストン:ボス犬軍団の自称隊長格の黒犬、野良犬出身。リーダー的存在としてふるまうが、多数決でいつも負ける。
レックス – エドワード・ノートン:アイボリー色の中型犬、ボス犬軍団の実質のリーダー格。

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ボス – ビル・マーレイ:高校野球チームのマスコットだった白茶の中型犬、メガ崎ドラゴンズのユニフォームを着ている。

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ナツメグ – スカーレット・ヨハンソン:ゴミ島のヒロイン的存在の茶色の美人犬、ショードッグ出身。➢「スカーレット・ヨハンソン」おすすめ映画10作品。最近観た映画、観直してみた映画限定(順不同) ≪NO.2≫

トレイシー・ウォーカー – グレタ・ガーウィグ:交換留学生でメガ崎高校の新聞部員。

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kazzzsatによるPixabayからの画像

『犬ヶ島』のネタバレ感想

本作品劇場公開当時はウェス・アンダーソン監督の名前すらよく知らず、ただ、「グランド・ブダペスト・ホテル」は以前一度見た記憶があり、かなり、風変わりな映画だったという印象を持っていました。『犬が島』は不思議なアニメです。まず、声の出演者の陣容に圧倒されます。多くはウェス・アンダーソン映画の常連出演者だそうでとにかく超豪華です。

本作アニメは解説に拠ると、とてつもない時間と根気を費やして制作されたようです。セットの制作には670人のスタッフが携わり、4年かけて作り上げたそうで驚きです。ストーリーがどうのこうの言うよりは、アンダーソン監督の特別な「ワールド」にどっぷり浸る映画というべきことなのかも知れません。

アンダーソン監督がかなり日本文化を研究・理解されていることが大変良く分かります。また、日本文化が本当に好きなんだろうと感じました。そんな中、昨日新作映画のプロモーションで来日中の監督は前夜祭イベントの中で「(日本に)1年滞在し、古い旅館をリストアして旅館ビジネスに参入!というようなことを考えています」と明かしたという記事を目にしました。まさかこれ程日本に入れ込む程魅力を感じている事に改めて驚きました。

日本を舞台とした『犬が島』に続き、新作の制作を期待したいところです。

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