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公開中 おすすめ新作映画感想|『コーダ あいのうた』(2021/シアン・ヘダー監督)障がいを持つ家族と暮らす少女の夢と青春を描く

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Bruce EmmerlingによるPixabayからの画像
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『コーダ あいのうた』のあらすじ概要

マサチューセッツ州の港町グロウスターが舞台。家族の中でただ1人の健聴者である少女の勇気が、家族やさまざまな問題を力に変えていく姿を描いたヒューマンドラマ。

2014年製作のフランス映画「エール!」のリメイク。海の町でやさしい両親と兄と暮らす高校生のルビー。彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえる。幼い頃から家族の耳となり「通訳」をしていたルビーは家業の漁業も毎日漁船に乗り込み欠かさず家族の手伝いを続けていました。

新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問の先生は、州都ボストンのバークリー音大への進学を強く勧めるが、 ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられずにいた。家業の方が大事だと大反対する両親に、ルビーは自分の夢よりも家族の助けを続けることを決意するが……思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決断を下し、家族に大きな変化をもたらす事になります。

大ヒットテレビシリーズ「ロック&キー」などで注目の集まるエミリア・ジョーンズがルビー役を演じ、「愛は静けさの中に」のオスカー女優マーリー・マトリンら、実際に聴覚障害を持つ俳優たちがルビーの家族を演じる。

監督は「タルーラ 彼女たちの事情」のシアン・ヘダー。タイトルの「CODA(コーダ)」は、「Children of Deaf Adults= “⽿の聴こえない両親に育てられた⼦ども”」のこと。

原題:CODA

FotoXCaptureによるPixabayからの画像

『コーダ あいのうた』のスタッフとキャストについて

シアン・ヘダー監督・脚本:米マサチューセッツ州ケンブリッジ出身。カーネギーメロン大学スクール・オブ・ドラマを1999年に卒業後、アメリカ映画研究所(AFI)が主催する女性監督養成プログラムに参加する。本作品「コーダ あいのうた」(21)はサンダンス映画祭で史上最多となる観客賞、審査員賞、監督賞、アンサンブルキャスト賞の4冠に輝いている/本作品ではルビー一人の才能が開花し、新しい進路へ歩み出すストーリーに終わらず、家族が(ルビーの通訳がなくても)生きられる新たな出発点となる展開になっているところが素晴らしい。

エミリア・ジョーンズ(女子高校生/ルビー・ロッシ):2002年生まれ、イギリス・ロンドン出身。大ヒットシリーズ第4作「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命(いのち)の泉」で子役として映画に初出演/本作品では両親、兄とも聾唖者である家族の中で唯一の健聴者という難しい役を演じる。また、ヘダー監督は、聴覚障害者の家族を持つ少女の役のために数百人ものティーンエイジャーにオーディションを行った末にエミリア・ジョーンズをキャスティングしたそうです。

トロイ・コッツァー(父フランク・ロッシ):陽気で明るく豪快な性格の頑固な父親を演じる。

マーリー・マトリン(母ジャッキー・ロッシ):良人に負けず劣らず陽気な性格で明るい家族をけん引する。

ダニエル・デュラント(兄レオ・ロッシ):妹思いの兄役。父親を盛り立て家業の漁業を手助けしている。

フェルディア・ウォルシュ=ピーロ(同級生マイルズ):アイルランド/ウィックロー出身。15年、ジョン・カーニー監督の半自伝的青春ドラマ「シング・ストリート 未来へのうた」の主人公コナー役に抜てきされ、俳優デビュー/音楽教師に歌の才能を見込まれ、ルビーとデュエットを組み特訓を受ける。

Markus LindnerによるPixabayからの画像

『コーダ あいのうた』のネタバレ感想

聴覚障害を持つ両親や兄の中で唯一健聴者として育ち家族の「通訳」的な役割をこなしている高校生ルビーには人から抜きんでた歌唱力という才能が見出されます。一家の稼業は代々続く地元の漁師でした。豪快な性格でちょっと下品な発言の多い父親、夫に負けず劣らず元気で陽気な母親らに囲まれ、ルビーは目一杯頑張って生きていました。

ルビー以外全員が聾唖者であったことからルビーを手放す事は一家に取っては生計が成り立たなくなることを意味していました。音楽教師からルビーの歌唱力の才能を見出され、音楽大学への進学を進められるものの、両親は娘の才能が有るかどうか聴く事出来ず、半信半疑で進学に反対します。しかしながら、父親は娘に歌を歌わせ、その喉や声帯を手で触れることで歌を「聞く」事が出来、彼女の歌の才能を確信しました!

その瞬間、才能のある娘を田舎の漁村で埋もれさせることの非を覚り、大学へ進学させることを決意します。

一方、家業の漁業は聾唖者であることから、沿岸警備隊により漁船の運行は危険であることを理由に、運行許可証を取り上げられたリ、市場では水揚げの引き取り価格を値切られたり、益々借金が増え、生活の糧である頼み綱の漁船すら手放さざるを得ない状況に追い込まれます。

しかし、一家は知恵を絞り同じ境遇の漁師らによる協同組合を立ち上げ、直接販売ルートを開拓し、中間搾取を防ぐルートの開拓に乗り出すという起死回生の作戦に出ました。

聴覚障害者の両親・兄(出演者も聴覚障害者が聴覚障害者を演じている)に囲まれている特殊で困難な設定のストーリーを手話を交えつつ、ごく自然に作りあげる手腕は本当に見事だと思います。

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