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鬼才ギレルモ・デル・トロ監督の世界観に酔い痴れるホラー映画『クリムゾン・ピーク』、ミア・ワシコウスカとジェシカ・チャスティン美の競演!

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『クリムゾン・ピーク』のあらすじと概要

「パシフィック・リム」「パンズ・ラビリンス」の鬼才ギレルモ・デル・トロ監督が、「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ、「アベンジャーズ」のトム・ヒドルストン、「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャスティンら注目俳優共演で描くダークホラーミステリー。

20世紀初頭のニューヨーク州北西部のバッファローが最初の舞台。10歳の時に死んだはずの母親を目撃して以来、幽霊を見るようになった小説家を目指している女性イーディス。実業家であった父親の謎の死をきっかけに恋人トーマスと結婚することになった彼女は、トーマスや彼の姉ルシールと一緒に今度はイギリスに帰り、彼らが先祖代々受け継いだ屋敷で暮らしはじめます。その屋敷は、重厚で豪華絢爛の装飾がほどこされていますが、とてつもなく薄気味悪く、また、屋根が壊れており内部まで雪が降る様にかなり老朽化しています。冬になると地表の赤粘土のお蔭で降る雪を赤く染めることから「クリムゾン・ピーク」と呼ばれる山頂にありました。ある日、イーディスの前に真っ赤な何ものかのものすごく恐ろしい亡霊が現われ、「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と奇妙な警告を聞くうちに、同地に隠された恐ろしい秘密に近づいていきます。

原題:Crimson Peak

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『クリムゾン・ピーク』の監督とキャストについて

ギレルモ・デル・トロ監督:メキシコを代表するフィルムメーカー。製作・監督・共同脚本を務めたラブファンタジー「シェイプ・オブ・ウォーター」(17)は、ベネチア国際映画祭の金獅子賞を、アカデミー賞では作品賞・監督賞を含む4部門を受賞している。

おすすめ映画|『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017/ギレルモ・デル・トロ監督)珠玉のファンタジー・ロマンス!

ミア・ワシコウスカ(イーディス・カッシング) :オーストラリア/キャンベラ出身。ティム・バートン監督作「アリス・イン・ワンダーランド」(10)のアリス役に抜てきされ、世界的なブレイクを果たした。本作の注目点は清楚な佇まいを崩す事の無い若妻役、また、華麗な衣装を纏っている姿が艶やかです。

おすすめ映画|『奇跡の2000マイル』(2013/ジョン・カラン監督)ミア・ワシコウスカ主演、24才の女性が単独で2000マイルを歩き切る!

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ジェシカ・チャステイン(トーマスの姉/ルシール・シャープ):アメリア・カリフォルニア州出身。06年にアル・パチーノと共演して脚光を浴びた舞台「サロメ」を見たテレンス・マリックに、「ツリー・オブ・ライフ」(11)の主要キャストに抜てきされている/謎めいた悪女役に徹している姿は妖艶そのもの。諸悪の根源!

おすすめ映画|『ツリー・オブ・ライフ』(2011/テレンス・マリック監督)自然の壮大さに圧倒され、理屈を越えた癒しの中に神の存在を感じとる

トム・ヒドルストン(トーマス・シャープ):イギリス・ロンドン出身。ケネス・ブラナーが監督するマーベル映画「マイティ・ソー」(11)でハリウッドに進出しています。

おすすめ映画|『キングコング:髑髏島の巨神』 (2017/ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督)

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『クリムゾン・ピーク』のネタバレ感想

ネタバレ有り、ご注意!

ミア・ワシコウスカとジェシカ・チヤステイン(アメリカで成功を収めたTV伝導師タミ―・フェイを演じた映画『タミ―・フェイの瞳』で今年度アカデミー主演女優賞を見事に受賞しています)の女優競演のとても見どころのある映画でした。イギリスのトーマスの所有する古いおんぼろ屋敷(中世風の立派な城を思わせます)に戻ってから、イーディスは頻繁に赤い幽霊を目撃する事になります。最初は、母親の幽霊かと思いました。しかし、それは古い屋敷に纏わる幽霊だったことに気付きます。それら幽霊はイーディスに何らかの警告を発している様子が覗えました。いくら愛する夫と一緒だとは言え、幽霊が出没する様な屋敷によく暮らしていけるものと感心します。

奇怪な音や、屋根が崩壊している為、室内の床に雪が降り積もり、使われていない部屋がたくさんあり、なんとも薄気味悪い幽霊屋敷でした。夜はとても安心して寝着く事は出来ないと思いました。

この土地特有の赤粘土層の表面が溶け出し、降り積もった雪が真っ赤に染まってしまうという情景もかなり異常で薄気味悪さを漂させていました。

美男美女の姉弟の異常な関係は徐々に明らかになって行きます。更にヨーロッパ各地の都市で結婚詐欺まがいの行為で財産を騙し獲る事を画策してきた事も徐々に調べ上げられていきます。諸悪の根源は弟をも言いなりにしてしまい、次々に飛んでも無い悪事を企む姉ルシールの存在でした。

紅茶には毎日の様に毒を盛られ日々体力は消耗して行き、何も知らずか弱いイーディスは一方的にやられっ放しで逃げ出す事すら出来そうもありませんでした。

ストーリー展開そのものよりも、ゴシック調の大邸宅内部の装飾、イーディスの纏う鮮烈な衣装デザインの数々など目を見張る映像美、さらに常時落ちて来る室内の細かい雪か木の葉などの独特の雰囲気を愉しむべき映画なのかなぁと感じました。

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