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グリーンランドを舞台に、デンマークの探検隊が命懸けの極地探検に挑む驚きの実話・映画『氷がすべてを隔てても』(感想)人間の耐久力に脱帽!

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jacqueline macouによるPixabayからの画像
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『氷がすべてを隔てても』のあらすじ・概要

作家・探検家のアイナー・ミケルセンによる小説を映画化した作品です。グリーンランドを舞台に、デンマークの探検隊が命懸けの極地探検に挑む姿を実話に基づき描いています。1909年、アイナー・ミケルセン隊長 (ニコライ・コスター=ワルドー) 率いるデンマークの北極探検隊は、アメリカのとある主張を覆そうと企てます。その主張とは、グリーンランドが2つの島に分かれているという前提で、北東部は自国アメリカの領土だとするもの。ミケルセンは仲間を船に残し、まだ、北極行を自ら志願したながらも、まだ経験の浅い隊員アイバー・アイバーソン (ジョー・コール) と共に、氷の上を縦断、アメリカの主張を反証するため、かつて遠征隊が残した地図を回収する任務にく為出発します。

やがて2人はグリーンランドが1つにつながった島である証拠を見つけ、船に戻ろうとしますが、想定外の苦難が待ち構えていました。極限の飢えや疲労、犬ぞりの暴走、そしてホッキョクグマの襲撃を乗り越える2人でした。しかし、やっとの思いで帰り着いた港に仲間の姿はなく、マストのみが陸地に屹立していましたが、船体は氷の合間で見るも無残に完全に破壊されていました。いつか救援隊が現れ、必ず救助されることを信じて、2人は生き延びるすべを探していました。しかし、白夜で日が長くなるにつれ少しずつ隊長の正気が失われていき、不信の念や被害妄想が膨らみ、二人の関係も危険な状況に陥ってしまいます。本作品は、実話に基づく友情と愛、そして仲間との深い絆を描いています。

氷原とはちょっと違いますが似たような題材、砂漠、荒野、孤島が舞台の冒険映画➢

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2022年製作/103分/アイスランド・デンマーク合作
原題:Against the Ice

珍しい最近のデンマーク映画➢

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『氷がすべてを隔てても』のスタッフとキャストについて

ペーテル・フリント監督:デンマーク・コペンハーゲン出身。本作品は、2022年2月15日に第72回ベルリン国際映画祭でプレミア上映されています。

ニコライ・コスター=ワルドー(アイナー・ミケルセン隊長):デンマーク出身。デンマークで大ヒットしたスリラー映画「モルグ」(94)が同国内でブレイクするきっかけとなり、01年の戦争映画「ブラックホーク・ダウン」で米国に進出しています。

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ジョー・コール(隊員アイバー・アイバーソン):

『氷がすべてを隔てても』のネタバレ感想

ネタバレ有り

北極圏を犬ぞりで探検する姿に驚きました。氷点下40-50度の世界ではないかと想像されます。氷原は一面真っ平と思いきや山あり谷ありで行く手を阻む障害だらけでした。また、「犬」の過酷過ぎる取り扱いも問題になりそうな表現がされていました。これでは気の毒な犬の霊は浮かばれません…

このように過酷極まりない自然環境の中でも人間は生き延びる事が出来るという事を知りびっくり仰天しました。『全島の約80%以上は氷床と万年雪に覆われる。巨大なフィヨルドが多く、氷の厚さは3,000m以上に達する所もある』”ウィキペディア(Wikipedia)” また、雪ばかりならまだ移動も少しは「楽」ですが、ある場所では岩と土が露出している箇所もあり、そりを動かす事は困難なようでした。

石積みのケルンの中に隠して来たレターをシロクマに奪われてしまう夢を見た為、夢から起きて大慌てにそのレターを回収しに戻る(片道320㌔)シーンがありました。往復している間に救助隊の船が寄航しますが、彼らの姿が無かった為に諦めて本土に引き返してしまうという、取り返しの付かない不運に見舞われます。

隊長には次第に幻覚・幻聴が見聞きし始め、部下にライフルを向けるなど精神的にかなり危険な状態に陥ることも仕方がない事のように思われました。極限状態の中、半ば諦めかけていた2度目の救援隊が間に合い、ようやくふたりは本土に戻る事が出来ました。

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