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おすすめ映画『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(2011/テイト・テイラー監督)感想‣1960年代、アフリカ系米国人への差別が特に激しかった南部でのメイドたちのストーリー

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『ヘルプ 心がつなぐストーリー』のあらすじ概要

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1960年代の公民権運動を背景とし、人種差別が多く残っていた米ミシシッピ州ジャクソンを舞台に、白人女性スキ―ターと2名の黒人家政婦(メイド)たちの友情が旧態依然とした街を変革していく様子を描いたベストセラー小説の映画化。

南部の上流階級に生まれた作家志望のスキーターは、当たり前のように黒人のメイドたちに囲まれて育ちましたが、大人になり白人社会に置かれたメイドたちの立場に疑問を抱きはじめます。真実を明らかにしようとメイドたちにインタビューを試みるスキーターでしたが、事実を話したくても、話した事が公になった場合、自分の身に降り掛かる禍を気にして、誰もが口を閉ざすばかり…

実際のメイドに対する待遇は理不尽で、不平等そのものでした。「雇い主のトイレに入ってクビになった」「どんなに困っていてもわずかなお金さえ貸してくれない」「泥棒呼ばわりされた」などなど、気の毒な話が満載でした。そんな中、ひとりのメイドがインタビューに応じたことから、社会全体を巻き込んだ大きな事態へと進展して行きます。

主演はエマ・ストーンとビオラ・デイビス。監督は「ウィンターズ・ボーン」などにも出演している俳優のテイト・テイラー。第84回アカデミー賞でオクタビア・スペンサーが助演女優賞を受賞した。 また、本作品は評論家に高評価され、商業的にも製作費2500万ドルに対し、興行収入は1億7500万ドルを超える成功作となっています。

原題: The Help

原作者:キャスリン・ストケット(白人女性)

『ヘルプ 心がつなぐストーリー』のスタッフとキャストについて

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テイト・テイラー監督:米南部、中でもとりわけ旧弊な差別の巣窟として知られたミシシッピ州都ジャクソン出身の監督(と脚本)。

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エマ・ストーン(ユージニア・”スキーター”・フェラン):ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(16)で女優志望の主人公を演じ、ベネチア国際映画祭の最優秀女優賞や、アカデミー主演女優賞など数多くの賞を受賞する。

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ヴィオラ・デイビス(エイビリーン・クラーク):映画では、「大いなる相続」(96)以降、スティーブン・ソダーバーグ監督の「トラフィック」(00)や、デンゼル・ワシントンの監督デビュー作「きみの帰る場所 アントワン・フィッシャー」(02)に出演。「ダウト あるカトリック学校で」(08)でアカデミー助演女優賞、本作「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(11)で同主演女優賞にノミネート。

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オクタビア・スペンサー(ミニー・ジャクソン):大学卒業後、プロデューサー志望で映画業界に入るが、数本の作品にエキストラ出演した後に「評決のとき」(96)で女優デビュー。「7つの贈り物」(08)や「路上のソリスト」(09)といったドラマ作品に出演する。「評決のとき」の撮影現場で知り合ったテイト・テイラー監督の本作「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(11)で、アカデミー助演女優賞を初ノミネートにして受賞している。

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『ヘルプ 心がつなぐストーリー』のネタバレ感想

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大学を卒業したばかりの作家志望の若い女性、ユージニア(スキ―ター)は南部の裕福な白人家庭で育てられます。養育は実母よりは黒人メイドの手によって育てられた追憶シーンが何回か出てきます。進歩的な考えをもつスキ―ターは、未だに旧態依然のままの黒人差別を目の当たりにして、これを大きく取り上げた本の出版を思いつき、黒人メイドたちへのインタビューを開始します。

最初はインタビューへの協力を避けていたエイビリーン、ミニー達でしたが、積もり積もった積年の思いを語り始めるようになります。それも、「真実は全て書いて欲しい」という態度に変化して行く様子が描かれています。

勇気ある女性達の行動が黒人差別問題解決への糸口になって行きます。

オクタビア・スペンサーは本作品でアカデミー賞助演女優賞を見事に初受賞しています。体形的にも貫禄十分ですが、怒り心頭の「チョコレートパイ」に絡む一連のシーンでの迫力は見ていてびっくり仰天しました。自分の娘がメイドとして初めて仕事に出る朝、『白人には一切口答えしない事』と言い含めて初仕事に送り出します。しかし、メイドを永年勤め上げて来た本人にはお金の為に口答え出来ず、ぐっと堪えて来た」数多くの経験があった事が偲ばれる発言でした。

 

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