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映画『ブリッジ・オブ・スパイ』(感想)単身敵地(旧東ドイツ)に乗り込むトム・ハンクスの姿が西部劇のヒーローそのもの!感動の実話にびっくり仰天!

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『ブリッジ・オブ・スパイ』のあらすじ・概要

スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演ジョエル&イーサン・コーエン脚本と、いずれもアカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集し、1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。

保険の分野で着実にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノバンは、冷戦中の1957年、ブルックリンで画家を装い諜報活動を行っていた、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベルの弁護を依頼されます。常識外れの敵国の人間を弁護することに世間から猛烈な非難を浴びせられますが、弁護士としての職務を果たそうとするドノバンと、祖国への忠義を貫くアベル。2人の間には、次第に互いに対する理解や尊敬の念が芽生えていきます。

死刑が確実と思われたアベルは、ドノバンの弁護で懲役30年となり、裁判は終わりますが、それから5年後、ソ連を偵察飛行中だったアメリカ人パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズが、ソ連に捕らえられる事態が発生します。両国はアベルとパワーズの交換を画策し、ドノバンはその交渉役という大役を任じられることになります。

第88回アカデミー賞では作品賞ほか6部門でノミネートを受け、ソ連スパイのアベルを演じたマーク・ライランスが助演男優賞を受賞しています。

2015年製作/142分/アメリカ
原題:Bridge of Spies (スパイ交換が行われたグリーニッケ橋を指す)

『ブリッジ・オブ・スパイ』のスタッフとキャストについて

スティーブン・スピルバーグ監督:『ターミナル』から11年振り、トム・ハンクスとは4度目のタッグを組みます。

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トム・ハンクス(ジェームズ・ドノヴァン 保健法が専門の弁護士):1957年他の多くの弁護士が拒否した旧ソ連のスパイ・アベルの弁護を、自ら弁護士として弁護をする事は当然の使命とし、自分や家族の身の危険をも顧みず引き受けます。彼は、将来直面するかもしれない捕虜交換の切り札を残すことを理由に挙げ、死刑の回避を判事に直談判し減刑に成功するという離れ業をやってのけます!また、人質の交換交渉を政府(CIA)からの依頼により、民間人の立場でたった一人で命懸で行うという交渉能力を見事に発揮しています。

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マーク・ライランス(ルドルフ・アベル):ソ連のスパイとして米国市民に成り済まし長期間潜入して貴重な情報を本国に送り続けていた。米国から恩赦をちらつかせられ情報提供を問われるが、祖国への強い忠誠から断固としてそれを拒否する。死をも恐れていない不屈の忠誠心は見事。淡々とした落ち着いた覚悟のあるスパイ役/本作品でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされて受賞を果たし、主演を務めた歴史ドラマ「ウルフ・ホール」(15)でも高い評価を得ています。

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ジェシー・プレモンス(ジョー・マーフィ):パワーズの同僚、本人確認の為捕虜交換場所に付き添う

『ブリッジ・オブ・スパイ』のネタバレ感想

(ネタバレあり、要注意!)

トム・ハンクスの名演技が光りました。人質交換交渉の現場となった60年代の東ドイツの雰囲気は何となく理解出来ますが、あそこまで酷かった現実を目にした初めての映像でした。戦後市街地の復興に着手するなという指令が出されており、戦争中の建物の廃墟が生々しい姿をそのまま晒されていました。市内には未だに物々しい戦車・武装した軍人の姿が目立ちました。東西ドイツ間の境界を越えようとして、銃殺されている姿も映し出されていました。

米国CIAからドノヴァン弁護の交渉能力を見込まれ、一民間人として人質の交換交渉役を依頼されたという事は、俄かに事実としてはちょっと信じ難い気もします。戦後直後の大混乱の時代なのでこんな事もあったのかもしれません。トム・ハンクス演じるジェームズ・ドノヴァンさんは、今度はケネディー元大統領から要請を受け、キューバピッグス湾事件失敗による1113人の米国人捕虜釈放交渉にも成功したそうです。

米ソ冷戦下のアメリカ、東ドイツが舞台となっている為、若干重苦しい雰囲気に包まれた映画ながら、ドノヴァン弁護士の人間性が随所にじわりとにじみ出ている為、人質交換の大成功という目的の達成感もあり、非常に爽やかな印象を残す見事な映画となっています。

 

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