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映画『トロイ』(感想)神話的要素を排除して人間ドラマとしてのトロイア戦争を描き出す!

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映画『トロイ』のあらすじ・概要

紀元前12世紀、トロイとスパルタの間に和平が結ばれた日、トロイの王子パリスが、スパルタ王の妻ヘレンと恋に落ちて彼女を略奪してトロイへ連れ去ってしまいます。スパルタ王の兄アガメムノンは、それを口実にトロイを征服するべく、ギリシャ諸国の戦士からなる大軍隊を率いてトロイに向かいます。その戦の中でギリシャ軍最強の戦士アキレスは、自分や兵士たちを駒としか見ていないアガメムノンに対して不満を抱いていましたが、親友オデュッセウスの頼みを受け、歴史に名前を残すため参戦を決意します。そして、パリスの兄ヘクトル王子と対決することになります。

古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「イリアス」を神々と英雄の織り成す神話としてではなく、あくまで架空の人間ドラマとしてのトロイア戦争を描き興行的にも大成功を収めた歴史スペクタクル作品。監督は「U・ボート」のウォルフガング・ペーターゼン。

2004年製作/163分/アメリカ
原題:Troy

映画『トロイ』のスタッフとキャストについて

ウォルフガング・ペーターゼン監督:ドイツ出身、世界的なヒット作となった「Uボート」(1981)「ネバーエンディング・ストーリー」(84)を経て、ハリウッドに進出。クリント・イーストウッド主演の「ザ・シークレット・サービス」(93)がヒットした

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エリック・バナ(ヘクトㇽ・トロイの王子):ビクトリア州メルボルン出身。父親はクロアチア人、母親はドイツ人。メル・ギブソンの『マッドマックス』を見て俳優を志すようになる。

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オーランド・ブルーム(パリス):『ロード・オブ・ザ・リング』の商業的成功によって国際的に大ブレイク、又『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ではジョニー・デップ、キーラ・ナイトレイと共演し、こちらも人気シリーズとして続編が作られ、自身もシリーズ第4作まで出演。

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ダイアン・クルーガー(ヘレン):エンティン・タランティーノの「イングロリアス・バスターズ」(09)と話題作に出演しています。

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ピーター・オトゥール(プリアモス):62年の「アラビアのロレンス」でロレンス役に抜てきされ一躍有名になり、アカデミー主演男優賞にも初ノミネートされた。

映画『トロイ』のネタバレ感想

2008年の中国映画『レッドクリフ』孫権が数万の軍勢を派遣し、劉備軍とともに長江の赤壁付近で曹操軍と対峙する場面を思い出してしまいました。現在は平和な海やのんびりした川を舞台にかつては大激戦が繰り返されていました。本編のギリシャの船団も大迫力で描かれています。CGも駆使されていると思われますが、美しい海上を埋め尽くした船団の規模は壮大でした。

『トロイの木馬』と『アキレス』が同じ歴史舞台上の出来事であったことはこの映画を見るまで知りませんでした。シュリーマンによって発掘されたトロイの遺跡も現在はユネスコの世界遺産に登録されています。

「英雄、色を好む」という強烈な印象を残すブラッド・ピット扮するアキレスは、めちゃくちゃに強かった事がよく分かります。それにしても、友好和平が結ばれた日の翌日国王の妃を略奪してしまう王子パリスという男はいったい何を考えているのか良く分かりませんでした。余程の深い理由があったに違いないと思いますが、映画では単純に恋に落ちたと描かれています。国王の妃を奪い去った結果、哀れにもやがてトロイは破滅することになります。しかし、トロイ破滅の切っ掛けを作ったパリスの矢で踵や胸を射抜かれアキレスは絶命する事になります。

なお、映像で非常に印象的だったのがトロイの人々が来ていた藍色の衣装でした。綿、絹はまだ同地域には普及していなった時代で、麻の布を藍色に染めたもののようです。

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