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おすすめ映画感想|『荒野の誓い』(2017/スコット・クーパー監督)

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『荒野の誓い』のあらすじ概要

「ファーナス 訣別の朝」でもタッグを組んだクリスチャン・ベールとスコット・クーパー監督による、産業革命後の開拓地を舞台にした西部劇。

西部開拓時代が終焉を迎えた19世紀末、産業革命によって急速に開拓地や街へと変貌を遂げつつあるアメリカ・ニューメキシコ州。インディアン戦争の英雄で、現在は看守を務めるジョー・ブロッカー(クリスチャン・ベール)は、かつて宿敵関係にあったシャイアン族の酋長、癌に冒されており余命わずかなイエロー・ホークとその家族をモンタナ州へ護送する任務に就くことになります。その道中でコマンチ族の虐殺によって家族を失い、身寄りの無いロザリー(ロザムンド・パイク)と出会い、彼女も旅に加わることとなる。一行はなんとか厳しい辺境地を乗り越えたが、ある地点で互いの協力なしでは生きていけない危機的な状況に何度も陥いることになる。

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『荒野の誓い』のスタッフとキャストについて

スコット・クーパー監督:製作・脚本を兼ねた監督デビュー作「クレイジー・ハート」(09)が、インディペンデント・スピリット・アワードで最優秀初監督作賞を受賞し、アカデミー賞では主演俳優ジェフ・ブリッジスにオスカーをもたらしている。

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クリスチャン・ベール(ジョー・ブロッカー):1987年にスティーブン・スピルバーグ監督の「太陽の帝国」でスクリーンデビュー。クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」3部作(05~12)に出演/先住民の言葉を話せることやモンタナへの道に詳しいことでイエロー・ホークの護衛に任命される。過去にイエロー・ホークに友人や仲間を殺されたことで憎しみを抱いている為、初めは護衛する事を拒否したが、渋々応じる事になる。

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ロザムンド・パイク(ロザリー):英ロンドン出身。デビッド・フィンチャー監督作「ゴーン・ガール」(14)でアカデミー主演女優賞にノミネートされる/コマンチ族に夫・幼い娘3人を殺された未亡人。

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ウェス・ステューディ(イエロー・ホーク):家族と共に7年間投獄されているシャイアン族の首長。癌に侵されており、故郷モンタナ州の聖地“熊の渓谷”での死を望んでいる。

ティモシー・シャラメ(フィリップ・デジャルダン二等兵):フランス人。駐屯地に来たばかりだが護衛隊の一員に選ばれる。前半でインディアンに襲われ命を落としてしまう。

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『荒野の誓い』のネタバレ感想

20-30年前は日常的にTV放映で観慣れた「西部劇」とはちょっと異色な西部劇でした。インディアンと騎兵隊との派手な戦闘シーンなどは少なく、ジョー・ブロッカー大尉役のクリスチャン・ベールの口数少ない重厚な演技がとても冴え渡っていた映画でした。

ブロッカー大尉のインディアン戦争の英雄としての過去の行動を内面的に問い続ける展開でした。嘗ては敵同士として争った宿敵(シャイアン族の酋長一家)を護送してニューメキシコ州から故郷モンタナ州に送り届けるという因果な役目を命じられ、多くの犠牲を払いながらもその任務を真っ当します。途中、お互いに協力しあい、自分達の身を守らざるを得ない状況に何度も陥ったことから、相互の理解が進み、嘗ては激しく憎み合っていた同士ながら、そのわだかまりもいつの間にか雲散霧消し、新たな「友情」が生まれるという物語です。

家族をインディアンに殺され、非常に不幸なロザリー役のロザムンド・パイクの存在もシャイアン族と白人との敵対関係を氷解させていく為には欠かせないものになっていました。

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