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映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(感想)インディアン民族と同化した白人の視点から当時のアメリカ社会を批判するという斬新なストーリーが大ウケ!

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映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のあらすじ・概要

ケビン・コスナーが主演・製作を務めて初メガホンをとり、南北戦争時代のアメリカを舞台に、先住民と交流を深めていく軍人の数奇な運命を壮大なスケールで描いた西部劇。

1991年・第63回アカデミー賞で作品賞・監督賞など7部門に輝いています。

1863年、秋。南北戦争の激戦地で北軍を勝利に導いた英雄ジョン・ダンバー中尉(ケビン・コスナ―)は、勤務地を選ぶ権利を与えられ、「失われる前にフロンティアを見ておきたい」と願い、当時の最西部であるサウスダコタのセジウィック砦に赴任します。見渡す限りの荒野が広がる地で、彼は愛馬シスコや野生の狼と共に孤独ながらも、「自給自足」を始め、満ち足りた生活を送り始めます。やがてダンバーはこの地に暮らすスー族と交流を深め、彼らから“狼と踊る男”という名前を授けられることになります…

インディアン民族と同化した白人の視点から当時のアメリカ社会を批判するという斬新なストーリーである事、さらに壮大なスケールとダイナミック且つ繊細な演出が批評家・観衆双方の絶大な賞賛を獲得し、アメリカ国内だけで製作費の10倍近い収益を挙げ、西部劇映画としては歴代最高のアメリカ国内興行収入を記録していた作品となっています。

 

1990年製作/181分/アメリカ
原題:Dances with Wolves

”狼と踊る男”

映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のスタッフとキャストについて

ケビン・コスナ―(主演・監督・製作)ジョン・ダンバー中尉、”狼と踊る男”:コスナー自身もチェロキーとドイツ、アイルランドの混血。『アンタッチャブル』『フィールド・オブ・ドリームス』の成功によりアメリカを代表する2枚目スターの地位を確立し巨大な富を得ていました。それらの作品で得た私財の全てを継ぎ込んで、1989年7月に本編映画の撮影が開始されました。

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メアリー・マクドネル(拳を握って立つ女):20年以上舞台やテレビで活躍し、1990年にケビン・コスナー監督の本作『ダンス・ウィズ・ウルブズ』に出演しました/撮影当時37歳という貫禄ある白人女性を演じています。

グレアム・グリーン(蹴る鳥・聖人):オナイダ族出身。舞台俳優としてトロントやイギリスで活躍。

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映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のネタバレ感想

まず一番に目を見張るのが、サウスダコダ、ワイオミングなどで撮影された素晴らしい大自然の風景がとても印象的でした。また、バッファロー狩りのシーンが演出されます。当時はCGなど普及しておらず、全シーンが実写であったという大迫力です。3000頭以上のバッファローの群を走らせ、撮影されたと言いますが、兎に角大迫力でカメラのフレームに収まり切らない程の、人間とバッファローの壮絶な格闘シーンは見事でした。この狩りでインディアンは1年分の食肉や毛皮を確保するのでしょう!

本作の核心部分は白人の軍人とインディアン(スー族)の種族との心の交流の深まりにあります。初めは言葉もまったく通じず、非常にぎこちない接触シーンがあります。しかしながら、お互いに興味を持っている為、徐々に言葉の壁を乗り越えていきます。更に、小さい頃からインディアンに育てられた白人女性が英語を覚えていた幸運もあり、更に意思疎通が進む様になります。

”狼と踊る男”というインディアン名を送られたり、軍人の軍服・帽子なども物々交換で彼らに与えてしまいます。このあたりはさすがにびっくり仰天しますが、ジョン・ダンバーはすっかり”インディアン゛の仲間として生きて行く覚悟を決めたのではないかと思いました。それ程、インディアン達との交流・生活が癒される者だった事が想像されます。

ラストでは、駐屯地に白人の軍人部隊が突如出現、ダンバーはインディアンと勘違いされ(着ている服はインディアンそのもの)捕らえられてしまいます。これは万事休すでした。一方、白人の軍人たちの言行や態度はダンバーの友人であるインディアン達と比較すると、余りにも無慈悲で、無教養、野蛮なのでびっくり仰天しました。ダンバーの騎乗していた愛馬シスコや狼はたちまち撃ち殺されてしまいました。

これ程見事にインディアン(スー族)の視点に立ち、白人から見た軍人(白人)達の実態を描いた作品は無いのではないかと思います。どう考えても視聴者全員がインディアン(スー族)の味方になってしまうでしょう!

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