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上映中 おすすめ映画『哀れなるものたち』(2023/ヨルゴス・ランティモス監督)感想‣未知の驚きと未体験の感動!

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『哀れなるものたち』のネタバレ感想・見どころ

本作はアカデミー賞の最有力候補に間違いありません。作品賞、監督賞、主演女優賞など総ネメにする可能性があると思います。ストーリーの奇抜さ、音楽、映像どれを取ってもピカイチでした。エマ・ストーンがそこまでやるのかとハラハラドキドキの連続の為、あっという間の140分でした。是非とも一日も早く劇場に足を運ばれる事をお勧めします。

風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスターの大邸宅の中で育てられ、外界をまったく知らないベラは「世界を自分の目で見たい」という希望を持ちます。そこに登場したのが飛んでも無い放蕩者の弁護士でした。自分の知らない世界とは、実は男女の関係が大半を占めていました。その体験をあっけらかんと周囲の人に何憚ることなく話すところは”幼児”そのもの。自分の好悪もはっきり面と向かって言い放っていました。

漫画の様な発想なので面白く無いはずがありません。しかも、その映画の各シーンの舞台作りが重厚感溢れ、美術作品を見ている様な気品が漂います。ヨルゴス・ランティモス監督の独特の世界観と映像美に酔い痴れる事になります。

パリの娼館でもエマの演技が凄いので驚きました。本当にここまでやるのっていう感じで、恐ろしさを感じました。客引きの初老のマダムも小柄ながら全身タトゥーでした。一体何者なのか?(小森のおばちゃま似?)

自由な発想、現実逃避、道徳観や世間の常識に捕らわれない世界の束の間の似非体験をするには素晴らし過ぎる映画かもしれません。固定観念に囚われた頭脳をちょっと驚かし、刺激を与えるのにはもってこいです。

『哀れなるものたち』のあらすじと概要

「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化したSFラブコメ作品。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞し、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞ほか計11部門にノミネートされています。

不幸な若い女性ベラ(エマ・ストーン)は自ら命を絶ちますが、風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生します。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられた彼女は、婚約者がありながら放蕩者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)に誘惑され駆け落ち、リスボンを初め大陸横断の旅に出ます。大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめるベラは時代の偏見から解放され、平等や自由を知り、驚くべき成長を遂げていきますが…

2023年製作/142分/イギリス
原題:Poor Things

『哀れなるものたち』のスタッフとキャストについて

ヨルゴス・ランティモス監督:ギリシャ・アテネ出身。アテネの映画学校で映像演出を学ぶ。

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エマ・ストーン(ベラ・バクスター):自分の胎児の脳を移植され蘇生させられた25才の女性を演じる。身体は大人でありながら、思考程度は幼児並という奇想天外な設定。本作品では珍しい漆黒ヘアで登場、かなり際どいエロチックシーンにびっくり仰天(パリで娼婦役にも挑戦!)の連続、エマのファンからは悲鳴が上がりそう…

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ウィレム・デフォー(ゴドウィン・バクスター):天才外科医、顔は切り刻まれ縫合されて居る奇怪な人相をしており、一度見たら忘れない恐ろしい顔。性的には無能者。犬とアヒルの頭部と胴体を取り換えてしまうなど、良心の呵責はない研究熱心ない科学者。

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マーク・ラファロ(ダンカン・ウェダバーン) :放蕩者の弁護士、ベラを見初め屋敷から抜け出し欧州旅行に連れ出す。最初は遊びのつもりがだんだんベラに心惹かれていくが、無一文となってしまう。

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