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映画『キングスマン ゴールデン・サークル』(2017/マシュー・ボーン監督)感想 格調高いイギリス製スパイアクションを期待するか、面白いコメディーを期待するかで見方は微妙!?

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映画『キングスマン ゴールデン・サークル』のあらすじ・概要

世界的ヒットを記録したイギリス製スパイアクション「キングスマン」の続編。イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルのミサイル攻撃を受けて壊滅してしまいます。残されたのは、一流エージェントに成長したエグジーと教官兼メカ担当のマーリンのみ。2人は同盟関係にある米・ケンタッキー州の中立的なスパイ機関ステイツマンに協力を求めますが、彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の、コテコテにアメリカンなチームで……。

主演のエガートンやマーリン役のマーク・ストロングら前作のキャストに加え、ステイツマンのメンバーにチャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、ハル・ベリー。

謎の組織ゴールデン・サークルのボスにジュリアン・ムーアら豪華キャストが新たに参加。さらに、前作で死んだと思われていたコリン・ファース扮するエグジーの師ハリーも驚きの復活を果たし(但し記憶を喪失しています)再登場するなど大変賑やかになっています。

2017年製作/140分/イギリス
原題:Kingsman: The Golden Circle

 

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映画『キングスマン ゴールデン・サークル』のスタッフとキャストについて

マシュー・ヴォーン監督:ロンドン出身。ダニエル・クレイグの出世作「レイヤー・ケーキ」(04)で監督デビュー、「スターダスト」(07)では脚本にも携わり、「キック・アス」(10)が高く評価されています。

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タロン・エガートン(エグジー):諜報機関キングスマンの新人スパイ。推薦人であったハリーの後任としてガラハットのコードネームを引き継います/マシュー・ボーン監督のスパイアクション前作「キングスマン」(14)で映画デビューを果たしています。エルトン・ジョンの半生を描いた「ロケットマン」(19)では主役を務め、吹き替えなしで歌声も披露しています。

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コリン・ファース(ハリー):キングスマンのベテランスパイ/本編では見事な行き返りを実現して再登場、初めは記憶喪失となり蝶類の研究者となって現れ、その後記憶を取り戻しながらも、蝶々の幻視に悩まされる事になります。

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ジュリアン・ムーア(ポピー):麻薬密売組織ゴールデン・サークルのボス。世界中の麻薬取引を牛耳っている他、優れたロボット技術を有しています/かつて演じた事は無いのではないかと思われる様な悪党のボス役を怪演。極め付きは大型人肉ミンチ機、これだけは頂けません…

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マーク・ストロング(マーリン):キングスマンを補佐する男性、メカに強い。

チヤニング・テイタム(テキーラ):ステイツマンのメンバー、粗野な性格で、麻薬常習者。

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映画『キングスマン ゴールデン・サークル』のネタバレ感想

【ネタバレ有り】冒頭から始まるエグジーとチャーリー(キングスマンに不採用となった)と壮絶なバトルにがっちり引き込まれました。ロンドン市内を暴走するカーチェイスは見応え十分、アニメの世界で展開される様なアクションの実写化(或はCG)、どうやって撮影されたのか、ただただ驚嘆させられました。タクシーの外装ながらも”潜水艇”にも早変わり、湖底にある秘密の出入口まで悠々と潜航します。水中で息を止めていられる時間にも限界がありそうですが、キングスマンの身体能力は正にスーパーマン!

チャーリーの残した千切れた機械仕掛けの腕が生き物の様に動き出しキングマンの情報データを盗み出して、キングスマンの拠点がミサイル攻撃で壊滅してしまうという展開には驚きました。わたしは一瞬この動く機械の腕は、半世紀以上前に見た日本映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』だったか題名は定かではありませんが、怪獣の切り取られた『腕』だけが動き回るシーンにギョッとした怖い経験があります。それと似たシーンだったので、マシュー・ヴォーン監督も、もしや古い日本の怪獣映画から着想を得たのではないかと思いました。

イギリスのキングマンがアメリカのケンタッキー州のスパイ組織と協力して麻薬組織の陰謀から世界を救うという荒唐無稽っぷりに少々面喰いました。格調高いイギリス紳士的な振る舞いを見せるキングスマン、投げ縄の高等技術を駆使するケンタッキーのスパイ、麻薬を使い世界支配を目論む女ボス、更にそのドタバタに紛れて麻薬常用者を世の中から一掃してしまえと考える米大統領などなど、サービス精神旺盛なてんこ盛りの内容でした。

最後に立派過ぎる身体をきちりとスーツに身を包んだチヤニング・テイタムがロンドンの街を闊歩するシーンで終わります。これは、次回作で彼は”キングスマン”としての活躍が期待されるかもしれません。

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