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映画『レイヤー・ケーキ』(2004/マシュー・ヴォーン監督)ダニエル・クレイグの出世作、ロンドン暗黒街をめぐるクライム・サスペンス!

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映画『レイヤー・ケーキ』のあらすじ・概要

「スナッチ」「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のスタッフが再集結し、プロデューサーのマシュー・ヴォーンが初めて監督を務めたクライム・サスペンス。

「007/カジノ・ロワイヤル」で6代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたダニエル・クレイグが麻薬ディーラーを演じ、下層のチンピラから上層のボスまで裏社会のいくつもの階層(レイヤー)を描き出す。名もなき麻薬ディーラーのXXXX。彼はこの世界から足を洗おうとしていました。

そんな彼に託された、「地方ギャングとのMDMA(=俗にエクスタシーあるいはモリーと呼ばれている)の取引」「組織のボスと懇意な大物マフィアの娘の捜索」という訳ありの2つの仕事を嫌々ながら引き受けざるを得なくなりました。しかし、その最後の仕事で大ピンチに陥る事になります。

複雑且つ大勢の関係者の人間関係が巧みに絡み合うユーモラスでスピーディな展開に付いて行くのがちょっとたいへんな作品!

 

2004年製作/105分/イギリス
原題:Layer Cake

映画『レイヤー・ケーキ』のスタッフとキャストについて

マシュー・ヴォーン監督:親友ガイ・リッチーのデビュー作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(98)がロングランヒットを記録し、「スナッチ」(00)にはブラッド・ピットら豪華キャストが参加しています。

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ダニエル・クレイグ(XXXX):六代目ジェームズ・ボンドとしての第一回作品、『007 カジノ・ロワイヤル』で、クレイグは原作のジェームズ・ボンドのイメージに限りなく近い、寡黙でタフなボンドを演じきりました。その演技力が高く評価され、シリーズ最高記録の興業収入を樹立しています。

ダニエル・クレイグが4度目のジェームズ・ボンド役を演じた映画『007 スペクター』(感想)全世界興行収入8.8億㌦も納得の迫力!

コルム・ミーニー(ジーン):アイルランド、ダブリン出身。

ケネス・クラナム(ジミー・プライス):スコットランド出身。

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シエナ・ミラー(タミ―):米ニューヨークシティ生まれ、英ロンドン育ち。本編「レイヤー・ケーキ」(04)で脚光を浴び、主演作「ファクトリー・ガール」(06)では60年代のポップアイコン、イーディ・セジウィック役を演じた。「ザ・エッジ・オブ・ウォー 戦火の愛」(08)の演技で高い評価を得、「G.I.ジョー」(09)でハリウッド大作に初出演しています。

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トム・ハーディー(クラーキー)

サリー・ホーキンス(サシャ)

ベン・ウィショー(シドニー)

映画『レイヤー・ケーキ』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレあり】ダニエル・クレイグ主演の犯罪映画です。しかし他にも主演級の俳優がこぞって出演していることもあり、たいへん楽しみの映画でした。

また、ダニエルはジェームズ・ボンドとしての第一作への出演直前の作品となっており、まだ非常に若い颯爽とした雰囲気を持っています。多彩な顔ぶれの出演陣の名前と顔を覚えるのに一苦労するのではないでしょうか。ストーリー展開が猛烈に目まぐるしく変わるので頭はかなり混乱させられてしまいます。敵・味方の区別すらつかないうちにどんどん物語は進みます。敵も味方も麻薬ブローカー、ギャングの一味なのでそれなりの『顔』をした人ばかり、しかも外国人。邦画では欠かせない「かたぎ」の人が非常に少な目。

イギリス・ロンドンの裏社会の凄まじさというものをイメージとして覗い知る事は十分できました。しかし、一度どっぷりと入り込むと子の世界から抜け出るのはかなり困難な恐ろしい稼業であることだけは十分に理解出来ました。また、「人殺し」に対する罪悪感は、米国ギャング映画と違い、かなり深く感じている様な素振りが目立ちました。勿論そんな場面も多く出てくるのですが、怒り狂い瀕死の重傷を負わせてしまった相手が、長い集中治療での療養を終え、無事回復した事を知ると大喜びするシーンは何とも滑稽でした。

クレイグ自身なんども襲われ九死に一生を得る場面が繰り返されます。大抵命には何の別状もなく、掠り傷程度で切り抜ける事が出来ます。業界を取り仕切る大ボスというのが、相当厄介な存在でした。警察とも内通している様で、クレイグ自身は彼らの手のひらを動き回る駒の一つでしか無いようでした。

幸福と思われた瞬間、予想だにしなかった結末はあまりに哀れとしか言いようがありません。

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