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おすすめ映画|『リヴァプール、最後の恋』(2017/ポール・マクギガン監督) 女優グロリア・グレアムの後半生を描出

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リヴァプール、最後の恋 の作品情報

監督 ポール・マクギガン:1963年スコットランド生まれ、代表作に『ラッキーナンバー7』(06)(ニューヨークにやってきた不運続きの青年が大物ギャング同士の抗争巻き込まれていくサスペンス、最後に大どんでん返しが待っている)、『ホワイト・ライズ』(04)(フランス映画『アパートメント』のハリウッド風リメイク版、冬のシカゴが舞台に本当の愛を求める男性を愛する女性ふたりの切ないドラマが展開する)

主演 グロリア・グレアム役:アネット・ベニング(1958年 米国カンザス州出身、サンフランシスコ州立大学卒業、4度アカデミー賞ノミネートされるがいずれも受賞は無く、『未だアカデミー賞を受賞していない名優』のひとりである。『アメリカンビューティー』(99)、『華麗な恋の舞台で』(04)でアカデミー主演女優賞の候補になるが、いずれもヒラリー・スワンクが受賞している。20年には出演した『ナイル殺人事件』が公開される予定。

出演 ピーター・ターナー役: ジェイミー・ベル(1986年 イングランド、ノースヨークシャービリンガム出身、6歳よりバレーを習い始める。代表主演作である『リトル・ダンサー』(00)は2000人の応募者の中から選ばれて主人公ビリー・エリオット役を演じたデビュー映画、同映画でバレエダンサーを目指す少年役を演じて高い評価を得て英国アカデミー賞主演男優賞を受賞している。

その他『キング・コング』(05)、『ファンタスティックフォー』(15)『スノーピアサー』(13)などその後多くの映画に出演、最近ではエルトン・ジョンの半生を描く『ロケットマン』に出演、エルトン・ジョンのほとんどの楽曲の作詞家であったバーニー・トービン役を演じている。ジャンヌ・マクドゥーガル役: ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ベラ・ターナー: ジュリー役・ウォルターズ

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製作 2017年 アメリカ・イギリス、上映時間105分。

主人公グロリア・グレアムについて、1923年米国カリフォルニア州ロスアンジェルス出身、1946年映画デビュー、『素晴らしき哉、人生!』などで高い評価を受ける。『十字砲火』(47)でアカデミー賞ノミネート、『悪人と美女』(52)でアカデミー賞助演女優賞を受賞。1981年ニューヨークで乳癌の為死去、57歳。ニコラス・レイ映画監督らと四度の結婚歴があり、4人の子供を生んだ。

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リヴァプール、最後の恋 のあらまし

981年9月29日、ピーター・ターナーはかつての恋人であるグロリア・グレアムがホテルで倒れたという知らせを受ける。彼は「リヴァプールに行きたい」と頼み込むグロリアを自分の実家である下宿で休ませることにする。ここは彼女とグロリアが最初に出会った場所であった。彼女は何の病気だか教えてくれないが、ピーターが彼女の主治医に問い合わせたところ、死期が近い事を知らされる。ピーターは二人で過ごした懐かしい日々を回想していく。

グロリア・グレアム、1950年代ハリウッドで活躍し、『悪人と美女』(1952)でオスカー助演女優賞に輝いた大女優(1923-1981)と駆け出しの若手舞台俳優ピーター・ターナーとの恋の実話を元に描いたラブストーリー。

リヴァプール、最後の恋 の見どころ

20歳以上も年の離れた彼ピーターとのラブストーリー、かつての恋人で、今は親友でもあるグロリア・グレアムは病魔に冒され彼の実家に引き籠る生活を開始する…もともと乳がんと診断されるが薬の後遺症などを心配して頑なに治療を拒んでいたらしい。

「女優」として生きたいとの思いが最後まで裁ち切れなかったのだと思う。彼としては、4度の結婚を繰り返し、4人の子供をもうけるという恋多き女性の五番目の恋人役というのも一般の男性にとってはかなり稀有の経験ではないかと思う

ふたりの関係を周囲のピーターの家族も優しく見守るところが、日本人的には少し首を傾げたくなるところも無くは無い。嘗ての大女優も今では病に倒れ弱き者として手を差し伸べるべきというキリスト教的博愛精神からかなのか!あるいはかつての大女優に対する尊敬の念から出てくる対応なのかも知れないが。

主演のアネット・ベニングはこの役を演じる事を20年間も待ち続けて漸く掴んだ役柄だそうだ、、、世の中の男女の仲というのは周りの人間には良く分からない事も多いが、この映画の話も当事者同士だけが知りうることなのかもしれない。更に4人もの結婚相手と間に4人もの実の子供がいるのに、病気に倒れた後、子供を頼らずわざわざ嘗ての恋人、現在の友人であるピーター・ターナーを訪ねてきているところは余程深い訳があってのことだと思う。少し不可解…モヤモヤとした気持ちは映画を見終えても最後まで残されてしまった。

共感出来るところまでの距離は縮まらずじまい。さて、みなさんのご判断は如何でしょうか❓      おすすめ度★★★と少し厳しいが...

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