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映画『リトル・ダンサー』(2000/スティーブン・ダルドリー監督)感想‣ふとしたきっかけでバレエに目覚めた少年と家族愛を描く!

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映画『リトル・ダンサー』のあらすじ・概要

1984年のイギリス北部、炭鉱不況の真っ只中の炭鉱町ダラムが舞台。少年ビリーは、偶然目にしたバレエ教室に惹かれ、女の子たちに混じって練習するうち夢中になっています。めきめき上達する彼に自分の夢を重ね、熱心に指導するウィルキンソン先生。しかし大事なお金をボクシングの練習に使わず、内緒でバレエに使うことを知った父は激怒し、教室通いを禁じます。先生はビリーにロイヤル・バレエ学校のオーディションを受けさせたい一心で無料の個人レッスンを行います。

クリスマスの夜、ビリーはボクシングジムで親友とバレエの練習に興じ、その姿を父に見られてしまいますが、ビリーはやり場のない苛立ちを吐き出すかのように、父の前で堂々と踊ってみせます。その場で、父親は息子の才能を確信し、ビリーの望みを叶えることを決意します…

 

2000年製作/111分/イギリス
原題:Billy Elliot

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映画『リトル・ダンサー』のスタッフとキャストについて

スティーブン・ダルドリー監督:ロンドン・ロイヤルコート劇場の芸術監督を経て、ブロードウェイなど100本を超える舞台のほか、BBCのラジオドラマ・テレビドラマの製作および演出を手がけてきました。本編「リトル・ダンサー」(00)で初めて長編映画のメガホンをとり、アカデミー監督賞にノミネートされています。同作のブロードウェイミュージカル版でもトニー賞ミュージカル部門の演出賞を受賞しています。なお、本作から3連続オスカー監督賞候補に挙がる名作を作りに定評があります。

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ジェイミー・ベル(ビリー・エリオット):「イギリス北東部の訛りを持つ、ダンスが得意な少年」という出演条件を満たし、約2,000人の候補から選出されたという。本作で、英国アカデミー賞(BAFTA)でベテラン俳優勢をおさえて主演男優賞を受賞し、華々しいデビューを飾ります。

ジュリー・ウォルターズ(サンドラ・ウィルキンソン先生=ビリーのバレエの先生):大ヒットファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズ(01~11)ではロンの母親モリー・ウィーズリー役を演じています。

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ゲイリー・ルイス(パパ):炭鉱夫の父親役、初めはバレエをやる事に猛烈に反対するが、息子の信念に負け、オーディション参加を認める。➢おすすめ映画感想|『キーパー ある兵士の奇跡』(2020/マルクス・H・ローゼンミュラー監督)

David MarkによるPixabayからの画像

映画『リトル・ダンサー』のネタバレ感想

(ネタバレあり)亡くなった母親が息子に残した一通のレターには「自分のやりたいことをやりなさい」という文言がありました。ビリーは母親のレターを全文諳んじられるほど何度も読み返していました。その言葉が、自分がやりたいバレエに進むことへ強く背中を押したようです。一方、炭鉱夫である父親や兄にしてみれば、ボクシングなど他の男らしいスポーツに比較すれば、ビリーの将来の夢は「戯言」に過ぎないと感じられても仕方がない事かも知れません。猛烈な反対に遭い、一時はバレエの夢を諦めかけます。

しかしながら、クリスマスの夜、偶然に父親がやって来たボクシングジム(バレエスタジオと併設)で渾身のバレエの踊りを披露する機会が訪れました。とてもバレエの素養があるとは思われない父親ですが、むすこのバレエを踊る姿に感激、びっくり仰天した様です。一方、父親の素直さにも逆にびっくり仰天しました。息子にバレエの才能があると確信した途端、ロンドンでの教育資金稼ぎの為仲間を裏切り『スト破り』の為バスに乗ります。そして、オーディション参加に付き添いロンドンまで息子と共に上京します。(何と父親はこの時生まれて初めてロンドンを訪問したそうです)

親子同伴のオーディション(インタビュー)では審査委員に対してそれ程好意的な印象を与える受け応えが出来た様には思えませんでした。しかし、帰り際にビリーが自分のバレエを踊っている時の素直な気持ちを表現します。「何もかも忘れ、電気が走るような気持ちになれる…」とかなんとか言いましたが、この一言が合格の決め手になったのではないかと思いました。

数年後成長した息子の晴れの舞台で父・兄らが飛翔するビリーの雄姿を観客席で待ち構えています。感激させられるシーンでした。

 

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