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映画『暮れ逢い』(2013/パトリス・ルコント監督)感想‣監督自ら「集大成」と語る純情恋愛映画!

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映画『暮れ逢い』のあらすじ・概要

「髪結いの亭主」「イヴォンヌの香り」など、恋愛映画を得意とするフランスのパトリス・ルコント監督が、自身初の英語劇として、第1次世界大戦前夜のドイツを舞台に、孤独を抱える若妻と、美しい青年の8年間にわたる純愛を描きました。

1912年、初老の実業家カール・ホフマイスタ―の屋敷に、個人秘書として若く美しく、才気にあふれた青年フレドリックがやってきます。カールの若き妻ロットは、裕福で優しい夫や可愛い息子にも恵まれていたが、孤独を抱えており、フレドリックにひかれていきます。

ひとつ屋根の下で暮らすうち、フレドリックもまたロットにひかれますが、許されない恋であることから、2人はその思いを口にすることは出来ませんでした。しかし、フレドリックが南米メキシコに転勤することになり、それをきっかけに2人は胸にしまっていた互いの気持ちを告白。2年後にフレドリックが戻るまで、変わらぬ愛を誓いますが……。

 

2013年製作/98分/フランス・ベルギー合作
原題:Une promesse

映画『暮れ逢い』のスタッフとキャストについて

レベッカ・ホール(若き妻ロット):父はイギリスの名門劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーを創設した舞台監督のピーター・ホール。2002年、父が監督を務める「Mrs. Warren’s Profession」でプロ初舞台を踏む。

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アラン・リックマン(実業家カール・ホフマイスタ―):91年の「ロビン・フッド」で英国アカデミー賞助演男優賞を受賞。

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リチャード・マッデン(大学を卒業したばかりの優秀なエンジニア、野心と誠実さを持つ/フレデリック・ザイツ):11年に米HBOで始まったTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のロブ・スターク役(11〜13)でブレイクを果たす。

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映画『暮れ逢い』のネタバレ感想

【ネタバレ有り】ちょっと珍しい20世紀初頭のドイツが舞台の恋愛映画です。しかも英語版。若く才能があり、しかも野心溢れる青年が、初老の実業家に前途を見込まれ個人秘書として雇われ、主人の屋敷に住み込み込むことになります。しかもそこで大変に美しい若妻ロットと知り合ういう設定ですが、あまりに出来過ぎのお膳立てと思わずにはいられませんでした…

実業家カールは心臓に重大な持病を抱えており、度々発作に見舞われる姿が大変に痛々しく描かれます。子供はいますが、まだ幼く事業継承には暫く時間が掛かる為、後継者として見込んだ優秀な青年フレデリックを家族と同居させるという大きな決断をしました。しかしその裏には、自分が亡き後、事業ばかりではなく若妻ロットの行く末を、心の中では頼んだのではないかという思いの吐露のシーンがあります。

自然の流れとして若い二人は急速にお互いの心が接近して行く様子が描かれます。しかしながら、お互いの立場を考え、節度を守り続けるのですが、転機はフレデリックがメキシコに転勤を命じられる時でした。2年間も別れ別れになる事を知るや、感情が爆発し、今までお互いに秘めていた気持ちをさらけ出すシーンは他人事とは思えませんでした。ふたりは2年間の別離の後に再会を約束しました。しかし実際は第一次世界大戦の影響で再開は8年後になりました。その間、音信は途絶え、安否すら分からない日々が続いたのですが、二人の気持ちは時空を超え成就することになります…

一捻りある他のパトリス・ルコント監督作品と比較し、おやっと思う程の正統派純情恋愛映画です。新鮮味があり、楽しめる一作品ではないかと思います。

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