映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』のあらすじ概要
鬼才Q・タランティーノ監督が、殺人鬼とセクシー美女軍団の激闘をカーアクション満載で描いたスラッシャー・ムービー。
テキサスの人気女性DJジャングル・ジュリアは、女友達と一緒にお気に入りのバーを訪れる。しかし彼女たちの背後には、車を凶器に美女を狙う恐ろしい殺人鬼スタントマン・マイクが忍び寄っていた。それから14カ月後、今度はスタントウーマンのゾーイたちがマイクの標的となるが……。
なお、邦題に付けられた「グラインドハウス」とは、アメリカで低予算のB級映画を2、3本立てで上映する映画館のことだそうです。タランティーノが好む1970年代から80年代のB級映画のオマージュとして製作された作品です。また、タランティーノ作品の特徴でもある「意味のない話を延々と続ける」演出が本作では復活しており、ガールズトークが映画の半分近い時間を締めています。
テキサス州オースティン、テネシー州レバノンでのストーリー2本立ての話を一体化させた映画となっています。主人公スタントマン・マイクのみ2話共に出演しています。
2007年製作/113分/アメリカ
原題:Death Proof
映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』のスタッフとキャストについて
クエンティン・タランティーノ監督・脚本・撮影・出演:
カート・ラッセル(スタントマン・マイク・マッケイ=最凶最悪の殺人鬼):アクション俳優の地位を確立、社会派映画からコメディー映画まで出演する演技派俳優であり、全米で幅広い年齢層に人気を持つ実力派俳優として有名。クエンティン・タランティーノ監督他作品にも度々出演しています/本作品でマイクは自分の車を、カースタントのためのシボレー・ノヴァ(1970年型)を耐死仕様(デス・プルーフ)に改造している。車に乗った瞬間に本性を現し恐ろしい殺人鬼に変貌する。
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ゾーイ・ベル(スタントウーマン、本人役):ニュージーランド・ワイヘキ島出身、『キル・ビル』のユマ・サーマンのスタントを務める。(但し、北京での撮影最終日に大けがをして、全治するまでに1年以上もかかったという苦い経験があるそうです)本編の中でも、信じられないかなりハードなカーチェイス・スタントを見せています/偶然農家で売り出されている中古車=440立方インチ(約7.2リットル)エンジン搭載の白の1970年型ダッジ・チャレンジャーを見に行き、何とか理由をつけ単独で試乗させてもらう事になる。
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シドニー・ターミア・ポワチエ(ジャングル・ジュリア・ルカイ=ラジオDJ)」
ロザリオ・ドーソン(アバナシ―、メイク係):家の前のポーチに座っていたところをスカウトされて『KIDS/キッズ』でデビューし、高い評価を得える。コメディからシリアスまで、幅広い演技を見せています。
ヴァネッサ・フェルリト(アーリーン):➢食べることが大好きなふたりの女性を描く映画『ジュリー&ジュリア』料理が二人の人生を変えた【ネタバレ感想】
映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』のネタバレ感想、見どころ
(要注意・ネタバレ有)
本編初見でした。もし、劇場で観る事が出来ていれば、観賞後足が震えて真面に歩けたかどうかわかりません。第一話(テキサス州オースティン)全速力により正面衝突シーンはさすがに有人の車をぶつけているとは思われませんが、懇切丁寧にどのように死に至ったのかイメージシーンが登場しますが、そこまでやる徹底振りに驚きました。
映画の中に倫理観とか道徳は一切無用で、観客が手に汗握る大迫力の未体験ゾーンに連れ出す事が出来ればそれで大満足、その為に衝撃的な映画作りを考えるというサービス精神てんこ盛りでした。実際映像の仕上がり具合は今は無き場末の「映画館」2,3本立ての映画として見られるべき水準を遥かに飛び超えている事は確信出来ました。また、ラストのパニックシーンへ盛り上がる為のお膳立てに、永遠に続けられる美女軍団のガールズトークの嵐。なんと交際範囲の頗る広いタランティーノ監督、意外にもこのガールズトークは得意分野だそうです。仲間に入って良く聞いているらしいです。また、多くの映画の発想も彼女たちの何気ないトークの中から得ることもあるということに驚きました!?
『ラップダンス』初めはどんな踊りかまったく分かりませんでしたが、見て直ぐ納得しました。監督が一番好きそうなダンスですね。
この作品はタランティーノ映画を知らない人が見たら発狂しそうな無慈悲な内容も含まれているので注意が必要かも知れません。これは映画なので、作り話と割り切って見ないと夜、夢でうなされるかも知れません…
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