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映画『インヒアレント・ヴァイス』(2014/ポール・トーマス・アンダーソン監督)感想‣おバカで間抜け、なさけないドラッグ中毒の私立探偵を通じ、70年代LAを活写する

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映画『インヒアレント・ヴァイス』のあらすじ概要

「ザ・マスター」のポール・トーマス・アンダーソン監督とホアキン・フェニックスが再タッグを組み、アメリカの現代文学を代表する作家トマス・ピンチョンの探偵小説「LAヴァイス」を映画化。

1970年代のロサンゼルスを舞台に、ヒッピーの探偵ドックが、元恋人の依頼を受けたことから思わぬ陰謀に巻き込まれていく姿が描れていきます。元恋人のシャスタから、彼女が愛人をしている不動産王の少々複雑な内容の悪だくみを暴いてほしいと依頼された私立探偵のドック。

しかし、ドックが調査を開始すると不動産王もシャスタも姿を消してしまいます。ドックはやがて、巨大な金が動く土地開発に絡んだ、国際麻薬組織の陰謀に巻き込まれていきます。全般的に1970年代のポップカルチャー描写を織り交ぜて描かれ、様々な細かいエピソードの積み上げながら、しっかりとした骨組みのストーリーを構成して行く手法はさすがです。

共演にジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロなど豪華絢爛な俳優陣が登場します。

2014年製作/149分/アメリカ
原題:Inherent Vice

映画『インヒアレント・ヴァイス』のスタッフとキャストについて

ポール・トーマス・アンダーソン監督・脚本「マグノリア」でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞したほか、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭の全てで監督賞を受賞している。

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ホアキン・フェニックス(ラリー・“ドック”・スポーテッロ、もじゃもじゃ髪のだらしない、マリファナ中毒のヒッピー探偵):ちょっと汚らしい70年代風の身のこなしはホアキンの別の一面を見せます。

初の子育てに挑戦、戸惑いながら「人生で初めての喜び」を得ていく物語、傑作『カモン カモン』あのジョーカーを演じたホアキン・フェニックスが主演!

ジョシュ・ブローリン(クリスチャン・F・“ビッグフット”・ビョルンセン警部補):何となく訳有り風な警部補、相棒の警部を殺されて以降、単独で行動するようになっています。嗜好品の常にフローズン・バナナを咥えていて、やたら食べまくる素振りがちょっと品格を疑います。

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オーウェン・ウィルソン(コーイ・ハーリンゲン):サックス奏者、警察の情報提供者としてゴールデン・ファングに潜入している。

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キャサリン・ウォーターストン(シャスタ・フェイ・ヘップワース ):ドックの元交際相手の美女

リース・ウィザースプーン(ペニー・キンボル地方検事、ドックの現在の恋人):

ベニチオ・デル・トロ(ソンチョ・スマイラックス弁護士):

映画『インヒアレント・ヴァイス』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有】

本作は、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などで知られるポール・トーマス・アンダーソン監督の作品、且つホアキン・フェニックス、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、ベニチオ・デル・トロなど主役級の俳優陣が総出演しているということもあり、大変愉しみに見る事が出来ました。

しかしながら、60年代、70年代の米国LAの状況をイマイチ理解していなかったので、積み重ねられるエピソード一つ一つにどれもこれも目を丸くさせられる事ばかりで驚きの連続でした。

ホアキン扮する四六時中ヤク中の私立探偵ドックの元恋人シャスタから飛んでもない依頼を受けていまいます。現在の愛人であるLAでは超有名な不動産王の調査を依頼されます。しかしながら、依頼主シャスタと不動産王とも調査以来を受けた直後にいきなり失踪してしまいます。

当時の世相を反映したエピソードの数々をユーモアを交え、これでもかこれでもかと積み重ねられていく手法はかなり奇抜と思われます。

背景に流れる70年代のポップ音楽は嘗て余り縁が無かったので、これらを聴いても、わたし自身、目の前に当時の記憶が蘇るような事もありません(ちょっと寂しい…)視聴後、仕方なく、映画の解釈があまりに分かりづらかったので、いくつかの映画解説を読みました。その中の一つに、本作はストーリー展開を愉しむのではなく、音楽を聴く映画!という指摘の映画概説もありました。相当ユニークな映画解説だと思いますが… 

1970年LA生まれのポール・トーマス・アンダーソン監督が70年代にこだわる理由を次の機会にぜひ解き明かす事が出来ればと考えています。

 

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